審美歯科

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札幌100景 モエレ沼公園 その8(最終回) ガラスのピラミッド

長きにわたったモエレ沼公園の探検もいよいよ大詰め。

最後はスタート地点付近にあった建物、「ガラスのピラミッド」に行ってみました。

 

 

 

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これ。

「世界の有名建築物」みたいな本に出てきそう。

この「ガラスのピラミッド」は、モエレ沼公園のラウンジのような場所。

レストランのほか、パンやサンドイッチ・ソフトクリームが販売されているお店、イサム・ノグチや公園のグッズを販売するコーナーなどがあります。

で、せっかくなんでレストランでお食事でも、と表のメニュー表を見てみたら、豪華なコース料理のメニューが書いてありましたので、自粛いたしました。

でも暑かったんで、せめてソフトクリームを、と売店へ。

 

ソフトクリームを舐めつつピラミッド内を散策いたしました。

 

 

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内側から見た景色。何が何だかわかりづらいかもしれませんが、ガラス張りの広い空間が広がっていました。

 

 

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で、ソフトクリームを食べました。

正直、あのガラスの下は直射日光で熱いです(苦笑)。まあ、時間もちょうど、正午ごろだったんですけどね。

 

 

このガラスのピラミッドは3階構造。

上階へと行ってみました。

 

 

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中心にある、これまたガラス張りのエレベーターにて移動します。

 

 

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これが上階からのピラミッド内部。実に複雑で、それでいてなぜか開放的な感じがしました。

 

 

このピラミッドの2回にはイサム・ノグチのギャラリーがありました。

 

皆さん、イサム・ノグチという人物をご存知でしたか?

恥ずかしながら、院長はモエレ沼公園の開園まで知りませんでした。まあ、根本的に建築界や美術界についての知識が無かったのですが。

札幌での他のイサム・ノグチの作品ですが、大通公園8・9丁目の滑り台があるそうです。

「8・9丁目」なんて書きましたが、これにはいわくが。

(ここからは札幌市民の方にとっては常識の範疇になるので、札幌以外の方向けの内容となります)

 

札幌は、中心部は碁盤の目のようになっていますね。

その札幌の中心部である、東西方向に細長く伸びる大通公園(いよいよビアガーデンだ!!)も、南北に走るいくつもの道路によって、細切れになっています。

でも地図でみてみると、8,9丁目だけは公園が続いていて、南北の道路が寸断されています。

これは25年前までは南北の道路がありました。

イサム・ノグチが札幌市より大通公園の遊具の依頼を受けたとき、実際に本人が現地を下見しました。札幌市は9丁目の場所を案内したそうです。
9丁目には「クジラ山」という滑り台があり、イサム・ノグチが視察した際には子供が滑り台で遊んでいたそうです。
イサム・ノグチへの札幌市からの説明では、このクジラ山を撤去してノグチの作品を設置したい、との内容でした。
しかし子供思いのノグチ。実際に子供が遊んでいる遊具を撤去する、という札幌市の提案を拒否しました。

そして8丁目、9丁目を分けていた道路を見て、「ここがいい」と話したそうです。そして逆に札幌市に対し、道路を取り払い、子どもが遊べる空間にすることを提案したそうです。

しかしその年の内にイサム・ノグチは死去。

札幌市はノグチの死後も、生前の提案を検討するものの、やはり道路を撤去する、という決定はできず、9丁目にノグチの作品を設置します。
しかしその後、イサム・ノグチの案を実現しようという機運が高まったらしく、ノグチの希望通りに道路が撤去されて2丁にまたがる公園となり、ノグチの作品も指定の場所に移設された、とのこと。

1人の芸術家の希望が、札幌のど真ん中の地図を変えてしまいました。

もしノグチが視察した時に「クジラ山」で子どもが遊んでいなければ、9丁目にノグチの作品が設置され、今でも8丁目と9丁目は別の区画になっていたかもしれません。

ノグチが子供を如何に中心に考えていたのか、よく分かるエピソードですね。
それにしても芸術家の意見を取り入れて中心部の区画まで変えてしまう札幌市も寛容ですね。

そしてモエレ沼公園は、イサム・ノグチの子どもへの想いが表れている「作品」。

この公園にいると、まるで違う世界に入り込んだような気持ちになります。

周囲にはビルも見えず、札幌とは思えません。深い森の中で突然、遺跡のような遊具と出くわし、地図を片手に広い草原を移動する。
なんだか怪しげな「モエレ山」を手掛かりに地図を見ながら謎の多い三角の柱を見つける。丘を登るとピラミッドを発見。
そして「世界」の中心にある噴火山のようなモエレ山を制覇する。

まるで映画「ロード・オブ・リング」のような、西洋の童話の世界に入り込んだかのよう。
もしくはドラゴンクエストの世界が実現したかのよう。

ここモエレ沼公園は、ディズニーランドやUSJのような豪華なアトラクションは無いものの、どこか子供をワクワクさせる景色が広がるという点では引けを取りませんし、大人でもいろんなところを探検したくなります。

そう考えると、イサム・ノグチの「童心」そのものへの強い憧憬を感じます。

 

昔、「箱庭遊び」をしたことって、ありませんか?
芸術家はそれを実際にやってしまうんだなあ、と感心しました。

 

それにしてもモエレ沼公園の広大にして奇抜なこと。

こういう公園が近くにある。札幌は贅沢な街ですね。