審美歯科

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日本の開国は、道東から

今回から、北海道の歴史についてのお話をいくつか。

和が生まれ故郷ながら、北海道は江戸時代まで未開拓の地と思っていたのですが、実はなんと江戸幕府にとって長崎と並んで重要な「交易ルート」だった!と知った時は驚きました。

皆さん、地元の歴史をどこまでご存知ですか?

 

 

 

 

 

 

さて、「ねぶた祭り」と言えば、全国的に有名な青森のお祭り。ご覧になった方もいらっしゃると思います。
この「ねぶた祭り」が北海道でも行われています。

場所はオホーツク地方の斜里町。
院長も小さい頃に何度か見たことがあります。本場のねぶた祭りよりも規模が小さいですが、色とりどりの山車が街を巡っていました。

なぜ、斜里町でねぶた祭りがおこなわれるのか、ですが、江戸時代末期、津軽藩より100名の藩士が移り住んだことに由来します。

なぜ、津軽藩より藩士が派遣されたのか?
以前北海道の歴史の所で触れましたが、松前藩はアイヌとの交易により、藩財政をまかなっていました。当時北海道の各地に交易所が設けられ、アイヌとの交易がおこなわれていました。
斜里にも交易所が設けられます。

当時の道東は、豊かな自然の資産に満ちていました。特に毛皮となるクロテンやアザラシ、そして最高級品の毛皮を持つラッコの世界的な漁場でもありました。ラッコの毛皮の価値が非常に高いことは以前お話しした通り。また、ワシの羽などの高級品に恵まれ、魚も魚肥にすることで利益を上げる、など、当時の世界史的にも重要な高級品の供給源でもありました。
その豊かな資源を狙って、ロシアも道東にやってきます。ロシアは、これまた以前お話しした通り、クロテンの毛皮を資金源としてヨーロッパに覇を唱えます。その資金源のクロテンを追って東へ国土を伸ばすうちに、極東のオホーツク海に至ります。オホーツク海に至ったロシアは、アジアの巨大市場である清王朝にクロテンを売ることで巨額の利益を得ます。
また、清王朝自体が、クロテンの毛皮によって支えられていたのも事実。明王朝の時代、後に清王朝を樹立した満州族は、中国東北地方に拠点を持っていました。極東の豊富な資源とクロテンの毛皮を明に輸出することで利益を上げ、後に明王朝を滅ぼしてしまいます。北海道を含む極東地域の自然資源は、西洋、東洋の王朝の命運を左右するほど豊かなのでした。

そのロシアが利益を独占すべく、斜里方面から出発した、あるいは斜里に向かっていた北前船を攻撃し始めたのでした。
幕府はここにおいて蝦夷防衛の重要性を認識、蝦夷地防衛のために東北地方の津軽藩から藩士を派遣してその任に充てたのでした。

斜里町で行われるねぶた祭りは、この津軽藩との縁で、行われております。

さてこの豊穣な地に住んでいた道東のアイヌですが、高価な「商品」を背景に、ロシアと和人を天秤かけ、なかなかしたたかに交易し、利益を上げていました。そのため道東アイヌは実は裕福なのでした。

幕末の厚岸アイヌや道東のアイヌの絵を調べてみてください。江戸時代にも関わらず、西洋風のズボンをはいたり、靴を履いたり、「蝦夷錦」と呼ばれる中国から渡った衣服を身に着けていたり、と、なかなかおしゃれ。

すでに江戸時代には、道東のアイヌにはヨーロッパの衣服が渡っていたのでした。

この「道東の開国史」、なかなか興味深いものがあります。道東から北方領土にかけて、「クナシリ・メシリの戦い」が起こるなど、歴史も深いものがあります。

道東は、日本の「開国」に先駆け、一足早く「開国」していたのでした。

道東にお越しの際は、ぜひ、開国の歴史にも触れてみてください。