審美歯科

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歯科・小児歯科
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☆函館関連★ ペルリ提督、函館に上陸す! その3 ペリーと松前勘解由の会見

4月23日の正午ごろ、予告通りに松前勘解由が数名の幕僚とともにやってきました。

この時、アメリカ側は旗艦を一時的にミシシッピー号に変更し、こちらで松前藩を迎えます。
主力艦の艦内の秘密を守りたかったのでしょうか?

松前藩一行を迎えたのは副官のベンテ。一行を案内し、客室に至ると、入り口にはペリー提督自ら迎えに来ていました。

通訳を通して双方の自己紹介が終了後、着席。
アメリカ側は、お菓子や料理などで一行を饗応しました。

饗応が進む中、まずペリー提督が口火を切ります。

すなわち「幕府との条約が締結されたのだから、藩公(藩主)自らがここにきて、自分たちを迎えるべきだ。それがないということは、提督自らが松前表に出向かなければならない、ということか?失礼ではないか」と不満を表明。

自分は大国・アメリカの大統領から委任された大使であり、日本の権力の中枢である幕府とも対等に交渉してきたのに、松前では幕府の影響下にある松前藩の、その中の家臣のみがやってきたことに、心を害した模様。
確かにこれは、ある意味、筋が通っています。
これに対して勘解由は「将軍は江戸を離れることができないのと同じく、藩主も城を離れることができないのがしきたりである。そのため、自分が代理人として全権を任されてきている」と、幕府とペリーの交渉過程を当てはめ、さらには伝統を引き合いに出して矛先をそらします。

上手く体裁を引き出し、その上で先頃の交渉過程自体を持ち出して、論点を上手くすり替えていますね。表面上はしょうがないように聞こえるけども、なんだかスッキリしない感覚を相手に起こさせます。

そしてペリーから、その「スッキリし無い感じ」が消えてしまわないうちに、今度は返す刀で毅然と言いかえします。

 

「条約は明年の発効のはずなのに、アメリカ側は条約に無いことを要求しているではないか!」と、今回の箱館来訪以来のアメリカ側の矛盾を鋭く追及。

意外な反撃を受けたペリーは返答に困り「(条約に無い要求に関しては)条約締結後に幕府高官と取り決めたものである(おそらく明文化されていないと思われる)」と、苦し紛れに答弁。
その上で「もし勘解由が全権を任せられているのであれば、その件(条約に無い要求の件)について、今回の来訪に際して勘解由と交渉して改めて締結したい」と表明。
むしろ勘解由に際し、交渉を求める立場であることを認める結果になります。

ここにおいて主導権は勘解由が握ることになります。

こうしてむしろペリーから求められる立場になってから勘解由は
「自分はこの地方の全権をゆだねられているが、自分も藩公も宮廷(幕府)の指令なくしてアメリカ側との交渉の範囲を決定しかねる」
と答え、要求をうやむやにすることに成功します。
そしてこのタイミングで会談を終了します。
アメリカの要求に対し、守勢では自国の伝統を表に出してかわし、攻める時には相手の法律的矛盾を突く。そして最後は決定権者を不明にする。
なし崩し的な要求を呑ませようとするアメリカの思惑を上手くかわしていますね。

 

この後、ペリーは一足先にポーハタン号に帰艦しますが、この時に函館湾が「大しけ」になったために松前側は立ち往生。そのままミシシッピー号に居残って、大砲や装備、船室など、艦内の色々なところを見学して、午後4時ころにミシシッピーを後にしました。

 

 

これが幕閣も感心した、ペリーと松前勘解由との対決の第一ラウンド。

アメリカとの外交交渉は、北の地でも行われていました。