審美歯科

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歯科・小児歯科
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本棚通信  絵本の御紹介 ⑦

先日、開業直後からご利用いただいている患者様より、3周年の記念品として図書カードを御進呈いただきました。

当院ではご好意にお応えするべく、いただいた図書カードにて絵本を購入し、お子さんたちに楽しんでもらおう、と考え、先日、購入してまいりました。

早速ご紹介いたします。

 

1、ぎょうれつのできるケーキやさん   作 ふくざわゆみこ   教育画創

以前本棚に納めた「ぎょうれつのできる はちみつやさん」の作者さんの作品。
今作も人間の知らない動物たちの世界が描かれています。

ある所で、働き者のアリさん達が食べ物を探していました。すると頭上からチョコやワッフルのかけらが降ってくるではありませんか!「お菓子の実ができる木があるんだ」と思ったアリさんたちは、その大木に上り始めます。
しかしそれは、お菓子のなる木ではなく、丸木のテーブルでした。そしてそのテーブルでは熊さんたちがケーキを食べていました。空から降ってきたお菓子のかけらは、熊さんたちの食べているケーキのかけらでした。
そしてそこはアナグマさんのやっているケーキ屋さんでした。
繁盛しているお店のケーキを食べたいアリさんたち。しかし体が小さいため、お客さんになることができません。
そこで一計を案じたアリさんたちは、お菓子のかけらを集め始めました・・・・・・・・。

人間が近寄りがたい、森の中にあるお店のお話し。そこにはお店があり、美味しいケーキ屋さんがあり、それを求めて動物たちがやってくる、人間の知らない社会ができていました。そして森よりも小さい草むらの中にも、小さな昆虫たちによる世界が広がっていました。

生物を勉強していると、様々なところに「生態系」が存在していることがわかります。
海辺の岩場にも動植物が共存する「世界」があり、砂漠のオアシスの小さな森林にも、世界ができています。その中には捕食や共存関係など、多様な生態があります。
もっと言えば人体にも存在します。
歯周ポケットなんていい例ですね。常に歯周病菌と免疫との戦いが起こっており、歯周病菌の中でも弱肉強食の争いがあり、一方でバイオフィルムという異種細菌同士の共同住宅まである。

どんな小さな所にも、世界が広がっている。この作品を読むと、「ニンゲン」の世界以外にも、多くの世界があるんだよ、ということがわかります。

 

 

2、くすのきだんちは ゆきのなか    作 武藤悦子  絵 末崎茂樹    ひかりのくに 社

以前本棚に納めた「くすのきだんちは10かいだて」の続編作品。
「くすのきだんちは10かいだて」を読んだお子さんから、「続きはないの?」と聞かれることが多く、今回、続編を治めてみました。

寒い冬、雪深い中にある大木に作られた「くすのきだんち」も雪に覆われています。
そんな中、だんちに郵便が届きました。
夏と違い、雪ばかりの時期に、だんちの住人達は何をしているのでしょう?

冬というと、動物はみんな冬眠しているように思いますよね。森も山も海も、動物なんかいなくなってしまったような。
でも実際には、冬でも動物たちはしっかりと生活しています。

一見、雪を被った木も、その中では昆虫や小動物も生活して、春を待っています。そう考えると木は、動物たちの団地であり、春までの生命の揺りかごとも言えますね。

冬のだんちでの暖かな一日のお話。

 

 

3、いつでも会える    作 菊田まりこ    Gakken 社

皆さん、この作品をご存知でしたか?実は結構有名な作品らしいですね。
院長は購入後、中を見て感動し、ワンちゃんを飼っているスタッフに見せたところ、「もう知っている」とのこと。犬好きの方にとっては有名なのかもしれないですね。
犬のシロは、女の子にとても可愛がられていました。幸せな日々が続く中、ある時、女の子は死んでしまいました。シロは大好きな女の子がいなくなっても、どこかにいるはず、と探し続けます。そしてついに見つかりました。

文章にするとこれだけ。え?ネタバレしてるって?

全然です。そう思う方はぜひ、読んでみてください。ストーリーがわかっていても、思わず感動してしまう。

この作品を見ると、絵本の実力を思い知らされます。
小説や漫画は粗筋がわかってしまうと興ざめしてしまうかもしれませんが、絵本は違います。
例え事前に粗筋がわかっていても、ありがちなお話であったとしても、絵の力で感動してしまう。
この作品でも文章は、ほんの短い言葉の羅列が一行ずつのみ。

でもその短い文でも、絵と重ねると、何とも言えない感情がわき出てきます。

この作品では女の子の「死」が中心になっています。
正直、お子さんぬ「死」といった負の側面の絵本を提供していいのか、とおもいましたが、帯には「お子さんに 死 を知ってもらえる」とありました(院長の意訳)。

確かに、人間の感情というのは、楽しいことばかりではありませんよね。そして悲しい出来事を避けて通ることができる人間などいません。

絵本を読む年齢のお子さんなら、まだお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが健在で、「家族の死」に直面した経験は無いかもしれない。「当たり前だ」と思っていた、自分を守ってくれていた周囲の環境も、いつかは変わるときが来る。
大人の皆さんも、当たり前だ、と思っていた家族が無くなり、慣れ親しんだ環境が変化しつつある、と実感した事ってありませんか?それは別れでもあり、一方で自分自身の自立を実感するときでもあります。

シロはある意味、女の子の死を受け止めることができました。

 

4、くつやのねこ    作 いまい あやの   BL出版

あるところに、技術は良いのに流行らないお店がありました。お店の店主は飼い猫に言いました。
「もう、食べるお金が無いんだよ」
一計を案じたネコは、ご主人様のお店を繁盛させるべく、行動にうつします!!

・・・・・って、どこかで見たことがあるお話だな、と思ったら、「長靴をはいた猫」をアレンジしたものだとか。

西洋のネコもののお話って、猫がずるがしこく描かれていますね。でもこの作品のネコちゃんは、とっても飼い主思いの良い子です。「ねこ派」のかた、必見の作品です。

 

 

以上です。

 

最後に、図書カードをご進呈いただいた方に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。