審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

本棚通信 絵本の御紹介 ②

1、おにいちゃんぐま おとうとぐま    いたやさとし
くまの兄弟のお話です。うっとおしく、うるさい弟グマを、お兄ちゃんグマは邪険にしますが、結局は仲良し。「仲良くケンカしな」とはよく言ったものですね。
小さいころの兄弟、もしくは姉妹というのは、不思議な関係です。邪魔だし、喧嘩もするし、でも離れて暮らすわけにもいかない。兄、姉は弟に絶対に勝たなければならない、と思い、弟、妹は、威張る兄を嫌悪する。でも、一緒に笑ったり、一緒においしいものを食べたりもする。喜怒哀楽を共にする仲間。

この熊兄弟も支えあって大きくなるのでしょう。

 

 

 

2、おさわがせ さいの ライノー  偕成社

動物園のサイのライノーのお話し。でもこのライノー、目が良くないために周りが見えず、気持ちが消極的になってしまって、お客さんにお尻を向けて視線を合わさないようにしています。
そこに一人の少女が表れて、毎日ライノーに話しかけます。いくらライノーに無視されても、来る日も来る日も「こっちを向いて」と声をかけ続けます。ライノーも本当はお話ししたいのに振り向く勇気を持てないで、もどかしい気持ち。でも、ある日、女の子に眼鏡をもらったとたんに状況が一変。人の顔をじっくり見ることができるようになってから、ライノーは積極的になり、お客さんに笑顔を見せるようになります。 人気者になったライノー。でも今度は毎日来てくれた女の子が来なくなってしまった。話によると、なんと病院に入院している、と。いてもたってもいられなくなったライノー。ついに思い切った行動に出ます!

人間何がきっかけで変わるかわかりません。今の自分もどこかで何かの影響をうけてきているのではないでしょうか?ライノーに声をかけ続けた女の子のように、みなさんのまわりにも、絶えず気にかけてくれた存在がいたことと思います。
世間はなかなか厳しいところ。褒められるよりも叱られたり、けなされたりすることの方が多いのではないでしょうか。でも、身近に一人でも100%味方をしてくれる存在がいるだけで叱られたことを受け止めることができますし、嫌なことがあってもすぐに立ち直れるから不思議。自分の気持ちを自分だけでコントロールするのは意外と難しく、他の人に助けられることもありますよね。 それは家族かもしれないし、友人かもしれないし、もっと言えば故郷の景色かもしれないです。
ライノーは最後には女の子を励ます存在になります。助けてもらう立場だったのに、今度は自分が女の子を助けていた。

当院も来ていただいている方の支えになることができればうれしい限り(その逆に、患者様に支えられてもらってばかりですが)。そして、お子さんの「故郷の景色」の一部になる事ができたら幸いに思います。

3、くすのきだんちは10かいだて   ひかりのくに

あるところに大きな木を利用した団地がありました。これはそんな団地でのおはなし。
この大きな木は、中に部屋が作られています。なんと10階建て。この団地の住人は、優しい大家さんのもぐら、音楽家のキツネ、看護師のうさぎさんと大工のお猿さん、レストランを営むりすさん、夜にしか行動しないふくろうさんとももんがさん。 多彩な面々が住む団地に「かけす」が引越してきました。そして結婚、出産。くすのき団地はとても賑やかになります。
この団地の住人は、皆助け合って過ごしています。盛大に結婚パーティーを開いたり、危ない蛇をやり過ごしたり。テラス風の眺めのよいレストランでお茶していたり。団地と言いながら、一つの家に住んでいる家族のよう。この絵本の作者、武鹿悦子さんは「良い環境は一人一人の心次第で出現します」と巻末にておっしゃっています。その通り、この団地ではいろんな職業の人が自分にできる事をやって、団地を支えています。そして、団地とはいってもコンクリートではない、葉の生い茂る生きている木。この木が長生きするようにみんなで手入れしているようにも思えます。

冒頭でも触れましたが、最近、大人が絵本を読む、事が流行っているとか。自分は今年まで、絵本に興味がありませんでしたが、キッズルームの絵本探しを通じて絵本に興味を持ってきました。実感しているのは、子どものころとははっきりと、読み方がちがうこと。子供の時はそこに書かれている通りの絵と文を楽しんでいましたが、大人になると色々と考えながら読んでしまう(苦笑)。味が出てくると言うか、なんというか。絵本は単に簡単なストーリーが描かれているわけではなく、作者の方の思いも込められているんだなあ、と。