審美歯科

診療案内

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歯科・小児歯科
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札幌市西区西野5条3丁目7-1
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本棚通信 絵本の御紹介 ③

1、ちいさな ちいさな すてきなおうち
ちいさな ちいさな すてきなおみせ         さかいさちえ

シリーズ作品を2冊購入いたしました。
「ポコポコ」という、ふわふわの不思議な生き物が主人公のおはなし。ポコポコはいろんなところを旅してまわります。ぞうさんのティーカップのおうち。ちょうちょさんのお花いっぱいのおうち、くまさんのお菓子でできたおうち。おうち以外でもお店もたずねます。ふくろうさんの時計のお店、カメさんの宝石店など。いろんなお店を訪ねていろんなお友達と仲良くなります。お茶を飲んだり、本をたくさん読んだり、いろんなところで、そのおうち、お店の持ち主それぞれのもてなしをうけます。 でもポコポコくん(ちゃん?)、最後にはちゃんと、自分のおうちにみんなを招待して、お手製料理でおもてなしします。みんなとっても嬉しそう。

小さいころ、いろいろなお友達のおうちに遊びに行きましたよね。それぞれ別のおうちの雰囲気があったと思います。たまにお泊りにいくと、とても楽しかった思い出が、どなたにもあると思います。ある意味、冒険のようなものですね。また、アルバイトをいくつかされた方もいらっしゃると思います、全く違う職種などについてみるのも冒険なのかもしれません。

これから年末にかけ、親戚やおじいちゃんおばあちゃんのおうちへ行くことも多いと思います。そこではクリスマスケーキだったり、おせち料理だったり、お雑煮だったり、いろいろな御馳走を食べる機会も多いのでは? このポコポコのように、お子さんたちもいろんな所へ行って、いろんなおもてなしを受けるんでしょうね。記憶と食事って、大きく関係していると思います。お子さんにとって、いい思い出の残る年末年始になるといいですね。

 

2、スノーマン     レイモンド・ブリッグズ

世界的に有名な「スノーマン」の絵本を本棚に納めました。全編、セリフが一切なく、やわらかいタッチの鉛筆画に淡い水彩にて描かれています。
絵を見ているだけで、とても心が軽くなります。

ある朝、少年が目覚めると外は雪が降っていて、とても積もっていました。少年は大喜び。大急ぎで服を着て、一目散に外に飛び出します。彼は雪だるまを作り始めます。とはいっても胴体も長く、足もあるので「雪だるま」とは言えないかもしれませんね。人の形にしたものの、それでは物足りない様子。お母さんに頼んで帽子とマフラーを用意して、スノーマンにかぶせます。今度はミカンを持ってきて御鼻にし、石炭の石を持ってきて、目と服のボタンにします。最後はにんまりした口を指で作って出来上がり。満足して家に帰る少年。でも、夕食中も、歯磨き中も、窓の外のスノーマンが気になって仕方ない。でも、スノーマンは背中を向けて立っている。興奮しながら眠りにつくも、気になって眠れない。窓の外を見るとやっぱり背中を向けている。意を決した少年は、外に出てみます。すると、なんとスノーマンが帽子を取って会釈しているではありませんか!スノーマンは少年に近づき、握手。

ここから少年とスノーマンのかけがえのない時間がはじまります。

家にスノーマンを招いた少年は、いろんなところをご案内。テレビを見せたり、電燈をつけてみたり。階段を怖がるスノーマン、油絵に興味津々のスノーマン、電気のスイッチで遊ぶスノーマン。キッチンではお湯を出したり、ガス代の火を点けたり(スノーマン驚く!)、冷蔵庫で涼むスノーマン。 寝ているご両親を紹介する少年。紳士のスノーマンは帽子を取って入室、ごあいさつ。お父さんの服を着てオシャレするスノーマン、入れ歯を不思議そうに見るスノーマン、スケボーで遊んだり、ライトで遊んだり。ガレージの車に乗り込み運転のマネ。ガレージの隅の冷凍庫を見つけたスノーマンは中に入ってホッとします。お湯に入ってゆったりするかのよう。そして二人で冷凍食品を持ち出して、お皿を並べ、食品を添えます。小さいロウソクのもと、二人の思い出深いディナーのはじまり。

食事を終えたスノーマンは、今度は少年を外に誘います。そして少年の手を取り、駆け出して空へ飛びだします。雪の夜空を遊泳する二人。薄暗い街中を眺めます。港に至ると、桟橋の上に着地。スノーマンの指差す彼方には、赤い朝日が。お別れの時が来たようです。再び空を飛んで家に戻る二人。もう、日が出てきています。ドアまでとぼとぼとスノーマンに肩を抱かれながら歩く少年。最後に二人は固く抱き合います。少年に手をふるスノーマン。そしてそのまま、元の窓に背を向けた姿勢のまま、動かなくなります。少年はしばらく彼の背中を見ていますが、やがて眠りにつきます。朝、起きるやいなや一目散に外へ駆け出す少年。そこで見た光景は、溶けて帽子だけとなったスノーマンの姿でした。

本州の人が北海道に引っ越すときに不安なのが、冬の寒さと雪だそうです。それは長く北海道に住んでいても同じかもしれません。道は凍るし、雪かきしなければならない。大人は雪をついつい厄介者のごとく思いがち。
でも、子どものころはいかがでした?
雪合戦にそり遊び、雪だるまやかまくらづくり。のどが渇いた、といってつららをなめたり、雪に飛び込み、雪を食べたり。服の中に雪が入って冷たくなっても、靴下が濡れてしまっても、雪で遊んでいた記憶はありませんか?朝起きて、昨日まで何もなかったのに一面雪が積もって真白くなっているのをみると、なんとなくわくわくしたものです。

そう、小さいころは雪はとても身近な友達であった気がします。
雪をおもちゃにして、全身で遊んでいた気がします。

そういう意味ではスノーマンは、小さいころには誰にでもいた親しい友人の一人であったのかもしれません。 この絵本の作者は、そんな「以前の友人」を作品にしたのかもしれませんね。

本州の皆さん、一面が雪に覆われている景色もまんざら悪いものではありません。クリスマスの雰囲気を高めてくれるし、遊び方もいろいろ。春の雪解け水は、季節の変わり目を実感させてくれる水音を聞かせてくれます。

そう考えると、北海道は、日本の中でも四季をしっかり楽しめるところなのかもしれませんね。