審美歯科

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本棚通信  赤毛のアンの世界

今回は世代を問わず、女の子を魅了する名作「赤毛のアン」に関係する作品の御紹介。

この作品に描かれている色彩豊かな情景は、実は北海道にとても似ている!!

普段、見慣れてしまった景色にも、そこかしこに「アンの世界」のように原色に満ち溢れていることに気が付くはず(?)

 

 

 

 

先日、いつも図書カード(全額、絵本購入に使用)や本などをご寄贈いただく患者様から、素敵な本をいただきました。

 

「赤毛のアン 四季の贈りもの」。2000年に発行されたもの、とのこと。
院長は恥ずかしながら、「赤毛のアン」について、あまり知りません。タイトルは聞いたことがある、というくらいでして。

幼少期から「女の子のための作品」という印象を、これまた勝手に持っていました。

実際、お母さん方や、ご高齢の女性の方でも、10代のころに赤毛のアンを読んでいた、とおっしゃる方が多くおられますね。

昨年、朝の連ドラで、赤毛のアンを翻訳された方をテーマにした作品が人気となりましたが、世代を問わず「女の子」の琴線に触れる作品のようですね。

今の小学生の女の子たちは、赤毛のアンを知っているのでしょうか?

今回、ご寄贈いただいた御本を中心として、「赤毛のアン」をテーマにした作品を本棚に納めることにいたしました。

この夏、当院の本棚をきっかけに、「赤毛のアン」の世界を知ってもらえたら幸い。

また、この作品を読んだことのあるお母さん方には、赤毛のアンの世界が広がるような作品もご用意いたしました。

 

 

1、赤毛のアン 四季の贈りもの  C.S.コリンズ&C.W.エリクソン 編  奥田美紀 訳  東洋書林

ご寄贈いただいた作品です。
全編、日付と共に、赤毛のアンの作中で使用された情景描写が添えられています。なんでも、赤毛のアンの作者である、ルーシー・モード・モンゴメリが著した8冊の「アン・シリーズ」から、特に自然描写の美しいものを抜粋した、とのこと。

モンゴメリは自然描写に秀でていた、とのこと。その彼女の卓越した風景描写によって、作品の舞台であるプリンス・エドワード島は、今でも世界的に有名な場所、になっています。

「四季折々、刻々と移り変わる空模様や、日の出、日没のひとつひとつに、モンゴメリは深い感銘を受け、豊かな感性でもって言葉に写したのです」

とのこと。

そしてそのモンゴメリの美しい描写を、日記のように日付ごとに記しています。

この作品を読むと、毎日、モンゴメリの素晴らしい表現に親しむことができます。

例えば、いくつかご紹介すると

 

7月9日 「真珠色に夜が明け、空は一面、銀のような輝きを放っていた」(アンの青春 第17章)

10月27日「紺青の湾から吹いてくる風は喜びにあふれ、中秋の名月は綺麗だった」(炉辺荘のアン第11章)

12月31日「古い年は、ピンクがかった黄金色の夕陽と緑の夕暮れのうちに静かに過ぎ去りはせず、白く激しい吹雪の中で終わりを告げた」(アンの愛情 第8章)

4月21日 「雪はすっかり消えて、淡い黄褐色の牧草地や黄金色の丘陵は、春を歌っています」(アンの幸福 第2年目・9)
こういった、ささやかながらも心地よいフレーズが、365日分記載されています。

これを見ると、美しい表現の景色は、身近にあるのだなあ、と実感します。
この作品を読んで、アンのいるプリンス・エドワード島を想像してみて下さい。

 

 

2、吉村和敏 PHOTO BOOK プリンス・エドワード島 七つの物語  講談社

上記の作品で、色彩溢れるアンの周囲に広がる世界を夢想してみた後、ぜひ手に取っていただきたい本です。

赤毛のアンの舞台である、プリンス・エドワード島の写真集です。

色彩の鮮やかさは、表紙の夕陽の水辺の写真からわかるはず。

夕日で紫がかった空、緑の牧草地帯、深い緑の森林、少し赤い水面には色とりどりの家々が写っているのですが、印象派の絵画のようにおぼろげに広がっています。

青、緑の原色だけの夏の風景。赤、黄、オレンジなどが点在する秋の風景。白が支配する冬の景色。

全編、色彩に満ちています。プリンス・エドワード島にいると、年中、原色を楽しめそうですね。

でも、見ていて思いました。なんだか懐かしい。
これって、北海道でも見られる風景です。一面の畑や海、広い空。道民は気づかないうちに「赤毛のアン」の世界を体感しているのかもしれません。

そう考えると、北海道はアジアでも唯一、欧米の景色が楽しめる場所なのかもしれないですね。

 

 

3、赤毛のアンのレシピ・ノート L.M.モンゴメリの台所から  イレーン&ケリー・クロフォード編著   奥田美紀 訳   東洋書林
続いて、さらに赤毛のアンの世界を体感してもらう本を用意。その方法は「食べる事」。

皆さん、一度は「小説やアニメの中で出てくる料理を食べてみたい」と思ったことはありませんか?

アルプスの少女ハイジのパンにチーズをたっぷりかけるやつ、とか天空の城ラピュタでパズーでの食事、カリオストロの城でルパンが食べる山盛りのスパゲッティ、など。

どうやらそう考える人は世界中にいるらしく、この赤毛のアンに出てくる料理のレシピを再現してしまった方がいました。しかもこの本に乗っているのは、モンゴメリの手書きのレシピ帳、のものだそうです。

少し名前だけ挙げると、「サーモンパイ」とか「チキン・モールド」とか、「焼き鱒 クレソン添え」「オレンジビスケット」などなど。

名前だけでお腹が空いてくる。

この夏休み、赤毛のアンの世界の料理を再現して、より深く作品に親しむのも、悪くないですね。

 

 

4、赤毛のアン L.M.モンゴメリ 作   村岡花子 訳  HACCAN 絵   講談社

そして最後はやはり、本編をご用意しました。

世界中の女の子に愛される作家L.M.モンゴメリが著るし、それを日本でも愛される形に訳した村岡花子さんによる、「赤毛のアン」です。

今回、本編を本棚に納めるのに際し、様々な意見を参考にしましたが、やはりモンゴメリ、村岡花子のご両人のコンビによるものが一番、オススメ、とのこと。

絵は現代の女の子の好みに合わせたマンガのキャラクター風。

かつておばあちゃん、お母さんが親しんだアンの世界に、お子さんも親しんでくれるといいですね。

 

 

 

夏休みとなるとたくさんの作品を読まなければならないような気がしてしまいますが、一つの作品に徹底的に入り込むのも良いかもしれません。

今年の夏は、目で、胃袋で、そして感性で、アンの世界を楽しんでみて下さい。