審美歯科

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幻のキハ285系(2014年11月7日掲載)

安全重視の姿勢のために中止された「最新技術」はDMVだけではありません。

投入目前だった「キハ285系」もまた、実用化が先送りとなってしまいました。

しかしその実態を見ると、ぜひ実現してほしい技術であるのも事実。

こちらもいつか、開発が再開されて欲しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝の北海道新聞に、JR北海道が開発を進めてきた「キハ285系」の記事が掲載されていましたね。

この「キハ285系」とはなんなのでしょうか?

 

新聞記事やネット上でささやかれている情報によると、次の「世界初」のシステムが搭載される予定であった、とのこと。

 

以下、わかる範囲でご紹介します。

1、ハイブリット車体傾斜システム

道民の皆さんには「振り子式特急」という言葉になじみがあると思われます。
これはカーブに差し掛かった時に車体を傾斜させることで、カーブでの減速を避ける方式の事。
世界では1940年代から開発が始まり、日本では1990年代後半に、JR北海道が初めて実用化しました。
なお、日本と世界では振り子の様式が異なるので、厳密には同じではありません。
この振り子式のおかげで、カーブでも130キロを維持することが可能となりました。
さて、JR北海道では順次、「振り子式」特急を導入。函館、釧路、稚内などが1時間近く短縮されるという、道内においては画期的な交通革命が起こりました。(なんで北見やあばしりが入ってないんじゃあ!)
札幌から釧路までは、以前なら5時間はかかっていたのに、なんと3時間45分(くらいだったと思う)に短縮!

道民にとって、国鉄民営化を実感させる出来事でした。

その後、振り子式特急は全国に普及していきます。

しかしこの振り子式、結構、乗り心地が悪い。人によっては乗り物酔いをしてしまう、とのこと。

そこで、というわけではないのだけれど、JR北海道は振り子式の更なる向上を目指しました。
それがキハ285系に搭載される予定であった「ハイブリット車体傾斜システム」です。

これは従来の振り子式の傾斜角度である6度に、空気ハネによる2度を加え、8度の傾斜を実現しようとするもの。これによりカーブ時の速度はさらに増すことが期待できます。

この技術はキハ285系が世界で初めて搭載した技術です。
気になる乗り心地の方でも、車体の傾斜に合わせて床は水平になるよう傾く方式が採られていたということで、改善される見通しでした。
そしてこのシステムにより、カーブ時での140キロ走行を目指していたようです。

しかし振り子式は、上記のようにカーブ時に減速せずに傾斜も大きくなるため、線路路盤にかかる負担が大きくなります。そのため振り子式車両の投入に合わせて路盤の強化も必要になります。140キロ実現となると、現在以上の路盤強化が必要となることが推測されます。

ご存知のようにJR北海道は近年、安全上の問題による事故が多発。現在は安全を重視する方針となっています。
2、ハイブリット型駆動システム

これはディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせることで燃費の向上を目指したもの。

調べてみると、なんとハイブリット型駆動は、戦前の鉄道省や満州鉄道の時代まで遡ってしまいます。

で、ハイブリット型駆動の車両は日本中にすでに多くあるそうです。

ここではキハ285系のハイブリットに注目しますが、極めて大雑把にいうと、長時間の停車時や低速運転時にはディーゼルエンジンを止めて蓄電池を使い、安定運転になったときにディーゼルエンジンを使用して蓄電池に充電する、走行中に自家発電とその利用をしようという、極めてエコなシステム。
エコな上に、加速もスムーズ。

とにかくこれも世界初だそうです。

正直、非電化区間のほうが圧倒的に長い北海道では極めて重要なシステムですね。今回の問題にかかわらず、ぜひ開発を進めてほしいところ。

 

これらの「世界初」が2つも同時に搭載され、名実ともに「世界最高性能」の気動車になる予定だったのですが。

維持費やその他の環境整備のコストが高く、また、速度の向上よりも安全性の向上を優先する姿勢から開発中止となりました。

 

JR北海道は、DMVを世界で初めて開発するなど、技術屋魂、を見せつける功績もありますよね。

安全第一は非常に重要です。ぜひ事故は無くしてもらいたい。

一方で「世界初」を狙う風土は残ってほしいなあ、と、勝手な希望をもってしまいます。