審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
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土・日
9:30〜18:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
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お子さんの虫歯予防のお話し。

今年は開業5年が経過したこともあり、最初に来てくれた時はまだ赤ちゃんのようだったお子さんが、小学一年生になってきてくれる、ということが多くなってまいりました。

お母さん、お父さんが頑張ってくれて、むし歯が無くなったお子さんもおられます。
思えばこの五年間で、自分もお子さんの虫歯予防に対する考えが随分変わりました。

開業前は、その時々の上の先生方の方針に従っておりました。

ある所では小さなむし歯でも、抑えてでも治療し、ある所では生え変わりが近いから、と、放置していたり。

その所々でお考えも違いましたが、患者さんは納得しておられました。自分はどちらかというと、削って治す方ではありました。

ある時、「削ると虫歯が増える」という、ある先生のお考えに触れ、それ以来、極力、削らない方針を取ってきました。確かに、あまり小さい虫歯を削ると、むしろ治した部分の周辺から虫歯になりやすくなるため、小さい場合は削らない方が良いと判断されることが多いです。
そして現在ですが、少し考えが変わりました。

開業以来、多くの先生のお話を聞き、学んできました。また、個人的に「細菌」をテーマに勉強してきて、新たに判明したこともあります。

 

開業前まで、「乳歯であろうと永久歯であろうと、極力削らない」を旨としてまいりましたが、

現在は、「乳歯は可能な範囲で削って治し、永久歯は極力削らない」を方針としております。(別に自分だけではありませんが)
一番、大事なのは、「乳歯の虫歯を永久歯にうつさないこと」です。
乳歯に虫歯が多いと、どうしても乳歯に住みつく虫歯菌が永久歯に引っ越してしまうため、永久歯でも虫歯が引き継がれてしまいやすい。

でも、永久歯が頭を出すまでに虫歯菌が少ない状況となっていれば、乳歯の虫歯の影響が、永久歯に伝わってしまうことを防止できます。

なので永久歯が萌出を開始するまでに、乳歯のムシバ菌(=むし歯)を極力取り除くことで、永久歯に悪い影響が及ぶのを防ごう、と考えております。

もちろん、極力、歯を削らないことが第一ですが、乳歯は、いずれ生え変わる歯でもあります。将来、生えてくる永久歯に影響を残さないためにも、乳歯の段階で虫歯の拡大を食い止める、ということが重要と思います。

そして最も大事なことが「永久歯は削らない」ということ。

生涯にわたって使用する永久歯を削らないためにも、乳歯で虫歯菌を壊滅させる必要があります。

なので、乳歯の場合、以前よりも積極的に「削る」治療を行っています。すべては永久歯を削らざるをえない状況を避けるため。
どんなに虫歯が多いお子さんでも、永久歯が頭を出すまでの間に虫歯のない「カリエスフリー」の状況を実現することができれば、永久歯では虫歯が引き継がれない可能性が高まります。

この観点で見ると、以前は「生え変わりが早いから」と放置されることも多かった上の前歯の乳歯の虫歯も、「乳歯のムシバ菌が永久歯に移ってしまう」可能性がある以上、可能な限り、治す方が良いと思われます。

 

もちろん、単に「削って治して、見た目の「黒い」のを失くせばいい」というだけでいいわけではありません。

ジュースやお菓子を食べた後、長時間放置していると、唾液の質自体が歯を溶かしやすい性質に変化してしまいます。また、歯の清掃が改善されなければ、当然ですが、永久歯も清掃状態の悪い状況で頭を出すことになってしまいます。

永久歯が頭を出すまでに、①虫歯菌を極限まで減らすこと、②唾液の質を改善する事、③歯の清掃状態を改善する事、が重要になってきます。

逆に言えば、今、むし歯が多い状況でも、上に挙げた3点を改善できれば永久歯は健康に育つ可能性があります。

 

3点は一回や2回では実現は不可能です。

現在、むし歯の多いお子さんでも、悲観せず、歯科医院に相談してみて下さい。長期の取り組みにはなりますが、お子さんの永久歯の健康のためにもぜひ、歯科医院での相談をお勧めします。

 

 

なお、生え変わりの段階や大きさなどで「削る」判断は異なってきます。