審美歯科

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細胞乗っ取り作戦 O-157 その2

ではここから、もっと詳しく見ていきましょう。

 

 

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見づらくて申し訳ありません。上の楕円形のものがO-157、下の大きな部分が宿主の細胞内です。

縮尺は正確ではありません。O-157の表面から出ている「3型分泌装置(T3SS)」は、本当はもっと小さいです。

O-157から見れば、感染場所の大腸表面は、まさに「惑星」並みの大きさ。

さて図で「糖衣」とあります。

腸管の表面には「微絨毛」と呼ばれる組織で覆われています。この微絨毛の表面はさらに「糖衣」という物質で覆われています。

この糖衣は、一種の「バリア」で、腸管の細胞などが消化管の消化液によって溶かされるのを防いでいます。

一方で体の得になる「栄養物」は通して、吸収し腸管の細胞内に送り届けます。実に優秀な「防壁」です。

Oー157がT3SSの針を腸管細胞に刺すには、この「バリア」を貫通しないといけません。

 

 

 

 

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そこでO-157は、ニードル部分の「鞘」を伸ばして糖衣に穴をあけていきます。

鞘の長さは糖衣を貫通するのに十分な長さです。

 

 

 

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ついにニードルを宿主の細胞膜にまで到達させると、こんどは細菌内部から「トランスコロン」と呼ばれる中空のタンパク質を針先に移動させて固定させます。

このトランスコロンによって細胞とT3SSがしっかり固定されます。またトランスコロンもT3SSと同じく中空の構造のため、細菌の体内から宿主細胞への「トンネル」が貫通したことになります。

 

 

ついに「ドッキング」に成功したO-157。この先、どうやって細胞に侵入するのでしょうか?次回に続く。