審美歯科

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☆2016夏の鉄道旅★留萌本線の旅 その10 高倉健を訪ねて

さて、増毛の歴史的な街並みをご覧いただきました。

有名な「国希」を飲むことはできなかったのですが、歴史好きの自分にとって、なかなか面白い体験ができました。

でも、歴史好きでなくとも、増毛のことをご存知の方も多いはず。

 

そう、1981年に公開された映画「駅STATION」にて増毛が舞台となったため、増毛の知名度は全国的になりました。

そしてこの作品の舞台の建物の一部は、今も増毛に残っています。

 

 

 

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こちらは増毛駅を出たすぐの風景。

ファンの方ならお分かりの、あの建物が!!

 

 

 

 

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そう、作品の中で、連続殺人犯の妹が働いていた、風待食堂です。

いまでは観光案内所になっています。

 

 

 

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雰囲気ありますね!!!

店内に入ってみましょう!!!

 

 

 

 

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こんな感じ。

そんなに広くはなく、お土産コーナーがありました。

テーブルもあったんですが、作品の中の食堂の雰囲気はなかったかな。

 

 

 

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奥には撮影時の写真や、作品の写真が飾られていました。

 

 

 

 

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で、ですね、作品中、犯人の妹を監視するために、高倉健は食堂の向かいにある旅館に滞在していましたね。

で、上の画像をご覧いただきたいのですが、その旅館があるとすれば風待食堂の建物の奥の方、車が停まっている区画にあるはずなんですが、ただの空き地。こちらは取り潰されてしまったようですね。残念。

 

さて、作品の中で、高倉健が演じる刑事の故郷は、雄冬という字町。

高倉健は正月や妹の結婚式のため、雄冬に何度か帰郷しています。

その際、雄冬行きの定期便が増毛から出発していました。

正月帰省の際には「しけ」のために、健さんは増毛にて足止めを余儀なくされてしまいます。

で、その時に、増毛の繁華街で見つけた居酒屋さんに、フラッと立ち寄って、女将と親しくなりますね。

女将さん役の倍賞千恵子さんは、「田舎の居酒屋のおかみさん」にピッタリで、そのしぐさや表情、健さんとの会話など、すべて艶っぽく、このシーンが人気が高い、と言われている理由がわかります。

このシチュエーションは、当時の男性に大きな衝撃を与えたようです。

何気なく立ち寄った小料理屋で、美人の女将と行きずりの仲となる。

「そんなこと、あるわけねージャン」という感じではありますが、確かに「オッサン」たちの想像力を刺激しますね。

そういえば、「課長島耕作」にも似たような場面があったような・・・・。

まあ、男子というのは昔から、どいつもこいつも似たような「憧れ」を共有するようで、中学時代、高校時代をテーマにしたテレビドラマなどでは、いまだに「新人英語女教師」というシチュエーションが頻繁に採用されています。

自分の中学時代の英語の担当の先生は、女性は女性だったのですが、お孫さんがいらっしゃる先生で、憧れの対象、というよりは「お体、お気を付け下さい」という感じでした。

 

まあ、そんなことはさておき、映画に頻繁に登場した「雄冬」とは、どこなのか?脱線ついでにお話しします。

 

 

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雄冬は増毛より南方の日本海沿岸にあります。

 

 

 

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「冬」の字がよみにくくて申し訳ありませんが、この場所。地図から見れば、雄冬は増毛から近いように思えます。

しかし、実際には非常に険しい地形となっています。

 

 

 

 

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これは先ほど、大砲のあった公園から雄冬方面を眺めたところ。

海の向こうに陸地がありますね。あの向こう側に雄冬があるんですが・・・・・

 

 

 

 

 

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ご覧のように、崖と海がダイレクトに接しているような地形が増毛と雄冬の交通を完全に遮断していました。

実際、昭和に至っても雄冬に向かうには、増毛からの船便を使用するしかありませんでした。雄冬はまさに、陸の孤島でした。

映画作品の中で「来年には雄冬にも道路が走る。石狩方面から人がやってきて、雄冬にもお金が落ちる」というセリフがありましたが、雄冬まで道路が到達したのは昭和54年(1979年)のことでした。(石狩方面との開通は1981年)

しかし開通間もない1981年にトンネル崩落事故が発生したため、すぐに不通となってしまいます。復旧したのは3年後の1984年。それも冬期には交通できませんでした。

通年使用できるようになったのは1992年に至ってのこと。そしてこの年、増毛と雄冬を結ぶ定期船もなくなった、とのこと。

難工事の連続であったらしく、莫大な費用がかかったことから、この道路は「ダイヤモンド道路」と呼ばれている、とのこと。

 

日本海側の地形は非常に険しく、今でも北海道の日本海沿いの道路には崩落の危険のある個所が多いそうです。記憶に新しいのは1995年に余市で発生した崩落事故。多くの方が亡くなりました。そして冬期の厳しい気候。

国道231号線を考えると、留萌ー増毛間の維持の困難さも想像できるかもしれません。

とにかく、北海道から「陸の孤島」が解消されたのは、なんと平成に入ってからなのでした。

 

そんな隔絶された土地でも、高倉健さんだと似合う気がします。

 

雄冬の話はこのくらいにして・・・・。

 

 

 

 

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映画でも登場した増毛駅。

 

これは夕張や幾寅駅を訪れた際にも思ったことなのですが、高倉健さんの映画の舞台を訪れると、なんだか高倉健さんがそこにいるような感じがするんですよね。

そして終着駅や、日本の中心から離れた小さな町に、高倉健さんの雰囲気が合うような気が(勝手に)します。

心のどこかで、「終着駅」には高倉健さんのような人がいるのではないか?と思ってしまう事はありませんか?

素朴なんだけど真面目な人が、鉄路の終端や、故郷にいると思うと、なんだか安心感を覚えてしまうような。

 

 

高倉健さんは、日本人の「故郷」に対する憧憬を、体現していた人なのかもしれませんね。