審美歯科

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月刊文芸誌の面白さ

  • Date / 8月 6th, 2016
  • Category / 雑談

今回は、高校時代にはじめて、月刊文芸誌に触れたときのお話です。

自分は歴史のお話でも生物でも、書籍の紹介でも、中学生、高校生を相手に書いているつもりです。

この時期になると、親の管理も緩んできて、友人との付き合いも増えてきて、友人から色々なことを「これ読んでみたら」と勧められたりします。自分自身、特に高校時代、知り合いや先輩から様々な情報や文化を紹介してもらいました。

そういう友人など、家族以外から教わる情報は、なんだか新鮮で面白いものばかり。

当ブログで何度も取り上げているマンガ「マスターキートン」も、高校時代に友人に進められて読み始めました。それまで「友情」が鉄則だったジャンプコミックスがメインだった自分にとって、国際情勢と歴史を織り込んだ、サスペンス漫画なんて、初めての体験でした。あの時、面白い!と夢中になった感覚は今でも鮮明に残っています。また、「寄生獣」もそうですね。ストーリーを重視したマンガを読むように変わっていきました。

また音楽や映画など、「他人」から色々な影響を受けました。

また、この辺りから漫画や他の事でも少し大人の色を帯びる作品なども読むように。やっぱり人に進められて、ですけどね。

この時期は、親の予測を超えて、興味や知識が一気に広がるのだと思うんですよね。それによって、もう少しで自分自身も大人の世界に加わらなければならない、とほのかに予感を持ち始める。

今回、ご紹介するお話は、高校時代に女性の先輩に進められた文芸誌を読んでみたときの衝撃の体験です。

それまでどこか近寄りがたい存在、と思っていた月刊文芸誌を、身近な人が読んでいたことにも驚きでしたが、「難しいブンガク」しか掲載されていないと思っていた文芸誌に、まさかこんな突き抜けた文章が載っていようとは!と意表をつかれました。

それ以来、文芸誌も読むようになっていきました。

 

書店などの「寄り道」もそうだけど、それまで「大人の世界」と思っていたことが自分に近付いていることを初めて実感しました。

 

中学生、高校生諸君!学校では教えないであろう「無駄な知識」を、貪欲に吸収しよう!!

 

 

 

 

 

院長が高校時代に読んでいた月刊文芸誌のお話です。

月刊文芸誌、と聞くと「重い」「硬い」「暗い」イメージを持たれる方が多いと思います。
実際、その通りの事が多いんですけどね。

月刊の文芸誌も数多くあります。
まず政治コラム中心のもの。院長はあまり読んだことは無いのですけどね。
次に「成人向け」。表紙になんとも艶めかしい女性の絵が描かれているやつです。これも近寄ったことがありません。それ以前に、「あの表紙」の本を、多くの人がいる店内で手にする勇気なんてありませんし、ましてやレジに持っていくなんてもってのほか!

高校時代の放課後、同級生と北見のCDショップに立ち寄った際、友人が「かとうれいこ」さんのCDアルバムがあるのに気が付きました。ええ、「元祖グラビア女王」と呼ばれた方です。で、「え?この人(いい方が失礼ですんません)、CDも出しているの?」と、冗談交じりでCDの並ぶ棚から、かとうれいこのCDアルバムを少し引っ張ったところ、ジャケット写真に水着のグラビアが大きく載っていました。「ああ、やっぱりね」と友人と笑い、元に戻そうとしたところ、よっぽど棚にCDがぎっちり詰め込まれていたのか、きつくなっていて押しても全然入っていかないではないですか!「どうするどうする、戻らないよ!」と焦りました。なんせ、多くの人の前で学ラン来た高校生が、水着アイドルのCDを相手に必死になっている!「おいおい、注目を集めているぞ!」とさらに焦ります。
結局、1人が「か行」のコーナーのCDをグッと押すことで元に戻りましたが、もうそのCDショップには行けませんでした。

さらには北見東急の書店で「フランス書院文庫」を、学校帰りに購入した強者もいます。

フランス書院文庫と言えば、知る人ぞ知る文庫、です。表紙にもかなり気恥ずかしい絵が描かれています。

それを北見東急の書店で買う。

札幌の方にはわからないと思われますが、当時の北見東急は、北見の中心。その書店は北見で一番大きい規模。
そして以前、お話ししたように、地方都市ではちょっと大きなお店があると、知り合いに遭遇する確率が高まります。
つまり「北見東急でフランス書院文庫を購入する」ということは、知り合いや近所の人に目撃されている可能性が極めて高い、と言えるのです。いえ、もっと言えば、レジのオバちゃんも、知り合いやご近所さん、ということも十分考えられるのです。
その「危険地帯」で、ガクランでフランス書院を買う。非常に大きな冒険です。青春を賭けた、と言っても決して過言ではありません。

 

話が逸れに逸れてしまっていますが、政治でも成人向けでもない文芸誌があって、これには短編の作品がたくさん載っていたりします。

「月刊カドカワ」とか、そういう系統。

で、部活の先輩に勧められて院長も読んでみました。

掲載されている作品の多くは「真面目」なものばかりでしたが、面白い作品も多く見かけました。

ここで、その「面白い作品」について、ご紹介します。でも、なんせ大昔の作品。記憶を頼りに再現してみますが、正直、細かい内容が異なっていたり、文体も院長個人の「クセ」になってしまうことをお許しください。
堅そうな文芸誌にも、思わず笑っちゃう作品もある、と思って頂ければけっこう。

 

まず印象に残っているのは、東海林さだおさんの「駅そば完全制覇」のお話し。

漫画家でエッセイストの東海林さんはある時、「男として偉業を達成しよう!」と決意。その「目標」に選んだのは、「駅の立ち食いそばの全メニュー制覇」であった、という内容。
院長は第一話を読んだのですが、何げなく入る「立ち蕎麦」に、決意を持って入った途端、店内が殺気溢れる雰囲気になっている様子に失笑。で、記念すべき最初のオーダー、「かけそば」を頼むまでの苦悩と、それを注文したときの店長と筆者の間に流れる不穏な空気は正に巌流島決戦。
極めて小市民的な題材なのに、スターウォーズのルークとダーズベーダーのチャンバラシーンを彷彿とさせます。

バカバカしいやら、でも些細なことでもドキドキワクワクしていることがちょっと羨ましいやらで、一気に読んでしまいました。

日常生活も、気の持ちようによってはスゴイ世界になる、と実感させられました。

 

次のお話も、日常のバカバカしいお話し。ここから、極力、元本通りの表現を心がけます。また、ちょっと「際どい」お話ですので、お食事中の方は読まないでください。

ある日、月刊カドカワを読んでいた先輩が、突然、ゲラゲラと笑い出しました。いきなりどうしたんだ!と思っていると、「これを読んでみて」と、あるコラムを指しました。

 

その作品は、筆者である男性が、あるデパートに行きブラブラしていると、急に「大きい方の便意」を催してしまったため、トイレの「大」の個室に駆け込み、和式の便器にて、いわゆる「ウンチングスタイル」(原作の表現のまま引用)をとったところから始まります。

筆者が便意を解決すべく努力していると、壁越しに隣からも「いきむ声」が聞こえてきたとのこと。

そんなことも気にせず頑張っていると、唐突に子供がトイレコーナーに乱入!
筆者のいる個室コーナーのドアをけたたましくたたき始めたそうです。

「ねえ、お父さん、いる?」と大きな男の子の声で問いかけてきた、とのこと。推察するに、幼稚園から小学生低学年らしい、とのこと。

もう少しで願いが成就しそうだった筆者は、突然の乱入者の乱暴な問いかけのために「振り出しに戻ってしまった」とのこと。筆者は「お父さんじゃないよ」と答えた、とのこと。

で、何度か言われたとき、隣の「意気む声」がもれていた男性から「やめなさい!お父さんはこっちだ!!」と、叱るように話したとのこと。

すると男の子はお父さんそっち?と聞き、「ウンチョス出た?」(原作の表現のまま引用)と聞きだした、とのこと。
「まだだよ。待っていなさい」とお父さんが答えると、少年は今度は筆者に向かい、「おじさんもウンチョスしてるの?」(原作のまま引用)と聞いてきたそうです。
再び努力しているところに声をかけられてしまったので、筆者は集中力を失ったとのこと。
そして仕方なく、「そうだよ」と返答。

すると隣の男性が「すいません」と、壁越しに筆者に謝罪をしてきました。筆者は「いえいえ、お気になさらないでください」と、社交辞令を述べた、とのこと。筆者は「お子さん、元気ですね」と言うと、「もう、手が付けられなくて」との返しが。

この時、筆者は思ったそうです。

おそらく壁の向こうのお父さんも、自分と同じく下半身をむき出しにして、便器にまたがっているんだろう、と。

そんな恰好をしているのに、壁越しに「大人の会話マナー」を述べ合う二人。

筆者は、顔を見ることの無かった少年と、ウンチョスのおかげで見知らぬ人と会話ができた、と、少し嬉しかった感想を述べていました。

 

なんだか再現するとイマイチ面白くないのですが、これの原作を読んだ時にはゲラゲラ笑ってしまいました。

 

「文芸誌」と言うと、「ブンガクする」感じで取っつきにくいですけど、中には身構える必要のない、ゲラゲラ笑うだけの作品もありますので、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

追記

ネットで「ウンチョス」で検索したところ(苦笑)、どうやら作家の原田宗典さん独特の表現のようです。ということは、原田さんのコラムかな?「ウンチョス」の詳細に詳しい方、教えていただけましたら幸いに思います。
ちなみに「ウンチョス」で「検索」ボタンを押すとき、少し勇気が必要でした。

 

 

 

 

追記はいらない、と言われたので削除しますわ。