審美歯科

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吉川英治を訪ねて その3 (最終回)

いよいよ吉川英治記念館の内部に入ります。

 

 

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入り口から母屋を見たところ。もともと養蚕農家だった建物を改築し、西洋風の様式も取り入れたそうです。広い前庭と日本家屋が良い感じですね。

 

 

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中に上がることはできませんが、ガラス越しに見ることができます。

広い居間(?)に囲炉裏。和風を感じますね。

 

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でもテーブルセットなんかもあったりします。吉川英治は、作風は古風ながらも新しい趣も取り入れていたようです。これが当時の普通なのかもしれませんが。そういえばサザエさんでも、初期の作品には和風と洋風の入り混じった情景が出てきますよね。

 

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縁側。北海道ではほとんど見かけないですよね。日差しが十分当たって、冬なのに暖かそうでした。

 

 

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廊下。そういえば小樽にある旧青山別邸も、同じような作りだったような。久しぶりに行ってみようかな。

 

 

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一方でこんなところもあったりして。洋風のタイル装飾も施されていました。

 

 

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で、どうしてもこういう所をみてしまう(苦笑)。

木材が細かく張り巡らされているのがわかります。こういう構造なのか、内装も意識したものなのか、まではわかりませんが、手が込んであることには間違いありません。

 

 

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そして母屋の奥に、何やら独立した建物が。

 

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ここが吉川英治の書斎。様々な大作を執筆した、芸術の中心地。吉川英治のこもる場所であり、一種の秘密基地のように、母屋とは離れています。(廊下でつながっていますが)

 

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こちら。さほど広くはないかもしれませんが、実にスッキリしたお部屋でした。吉川英治が使用していた机が見えます。

 

 

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机の上に広げられた地図。吉川英治の作品には多くの歴史的な場所が登場します。地図で地名や地形を確認しながら創作していたようですね。

 

 

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そして吉川英治が使っていたであろうメガネ。その下には書きかけでしょうか?原稿用紙があり、右にはペンが添えられています。

吉川英治の存在を生々しく感じました。まるで食事か憚りのためにちょっと席を立っているだけ、のような。しばらくしたら戻ってきて再びペンを握りそうな。

幼少から読み親しんできた大作家に、院長が最も接近した瞬間。何十年という時間の違いはあるものの、吉川英治氏との距離はガラス戸と畳一枚分の距離のみ。なんだか感慨にふけってしまいました。あなたに会いに、はるばる北海道からやってきましたよ。

 

吉川英治との時を超えた対面を果たした後、ふと書斎の脇を見てみると、小道がありました。

 

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前方に大きな木が見えますね。

 

 

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非常に大きな椎の木。

案内板によると、家族思いだった吉川英治は夫婦仲も良好で、訪問した日のように天気の良い日には夫婦でこの木の下に敷物を敷いて、奥さまの点てたお茶を飲みながらゆっくり過ごすことも多かったそうです。

 

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吉川夫妻が過ごした椎の木の下のお庭。

手入れされた芝生があり、庭の木々の向こうには山々も見えます。
東京とは思えない場所。
吉川英治は子煩悩な人でもあったようで、自らお子さんの字の練習を手伝う写真もありました。
作家さんというと破天荒な生き方が連想されますが、院長の調べた分には、吉川英治は良き家庭人だったようです。(違うかもしれませんが)

 

 

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母屋の見える場所から。訪問した時期は冬でしたが、紅葉のシーズンに訪れたら、上記の画像のすべてにいろんな色彩が満ちていたことでしょう。

吉川英治の住居は、院長のイメージした通りの場所でした。もちろん実像はわかりませんが、吉川英治の文章からにじみ出る風雅の気風や人々の描写から、彼の心にあるものがよく伝わってきます。

 

彼の作品に、戦火を逃れた女性や僧侶が、山中の庵に逃れ、安逸に暮らす描写があるのですが、吉川英治は、自身の作中の人物と同じく、この地にて安住のための庵を結んだのかもしれませんね。

 

 

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記念館の方に無理をお願いして記念撮影をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。

とても遠くまで来た甲斐がありました。

院長がこの地に再び訪れるのがいつになるのか、またその日があるのか、全くわかりません。一度行ったら二度と行く機会があるかわからないところ、ということをテーマにここまでやってきましたが、なんだかいつかまたやってくる気がしました。

 

こうして院長の長年の想いを達成することができました。

 

いつも以上に思い入れのある旅行記にお付き合いいただいてありがとうございます。

 

 

 

 

 

2016年追記

お付き合いいただきました読書特集は今回で最後となります。

作家に縁のある場所を訪ねたり、作品の舞台を訪ねたり。

読書は、旅をする理由も与えてくれます。

活字以上の娯楽が、本にはありますよ。