審美歯科

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☆道東へ行こう!!★ その6 津別峠②

津別峠から見えるのは、屈斜路湖だけではありません。

道東の主だった地形を一望できます。

 

 

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こちらがオホーツク方面。ご覧のように、平らな大地が続いています。そして森林も豊富。

実際、オホーツク産の木材も良質で、置戸では木のクラフトが盛んですし、丸瀬布には楽器メーカーのヤマハの製造工場もあります。

 

 

 

 

 

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これは西の方、大雪山方面を眺めた画像。

 

 

 

 

 

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わかりますか?凸方の地形が並んでいますね。津別峠もなかなか高い場所にありますが、大雪山に向かうにつれ、地形はより高度に移行していきます。画像に見えるのは雄阿寒岳、雌阿寒岳などのある阿寒地区。「阿寒カルデラ」と呼ばばれる地形があります。この「阿寒カルデラ」も、面白い成り立ちです。そして阿寒カルデラは大雪山系に連なっています。

知床山系、阿寒カルデラ、大雪山系は、それぞれ別々の地形区分がされていますが、壁のような高い稜線でつながっています。

 

 

 

 

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これは雄阿寒岳だったかな?雌阿寒岳だったかな?ここですっと出てくるとカッコイイんですけどね(苦笑)。

雄大な山の姿を見ることができる場所って、道内でも限られます。

札幌に近いところでいえば、羊蹄山がありますね。とても綺麗なすり鉢状。山頂付近の雪化粧と言い、富士山を連想させます。次に駒ヶ岳。国道5号線を函館に向かうと、水上に浮かぶ駒ヶ岳を見ることができます。とても雄大です。また、斜里岳も、姿をはっきり見ることができます。斜里岳の稜線は羊蹄山とは打って変わってとても荒々しく、太古の火山活動を連想させます。
また旭川から見える大雪山や、帯広から見える日高山脈も、心に残るものがありますね。

それらの山々は、「平地」からも眺めることができるものですが、津別峠から見える景色はそのさらに上、通常、平地から眺めたのではその全貌がわかりにくい山々の姿を見ることができます。雄阿寒岳も平地から見ると圧倒的な存在に思えます。
しかし平地から見る一つ一つの山がかなり巨大に見えますが、津別峠から眺めると、上記の画像のように、雄阿寒岳であっても、他の山々と同じく大地の小さな突起の一つのように見えてきます。ここからさらに画像の奥の方、西へと向かっていくと大雪山をなす山々が多くなっていき、さらに高度になっていきます。

星の図鑑などに載っている木星や土星などの大きさに、圧倒されたことってありませんか?最近では星の大きさを比較をする動画を見ることができます。その時、惑星の一つ一つに大きさに驚きましたが、太陽系の大きさの中では、小さな一つに過ぎないことを知り、これまた驚いたものです。

大雪山の地形もそうで、大雪山を構成する山々の一つ一つは非常に大きく見えますが、「大雪山」という括りでみると、大雪山を作る一つの山、に過ぎなく見えてしまいます。

津別峠から見える景色は、大雪山系を端っこから眺めているような感じ。実際には大雪山系ではないけども、この先は確かに大雪山に連なっています。

あたかも銀河系の端っこに到達した宇宙船から、銀河系の中心を眺めたかのような。

 

さて、津別峠から見える阿寒カルデラですが、麓から見ると巨大ですが、津別峠の高い場所から見ると、まるで同等になったかのように見える。
麓から見ると巨大すぎて神のように見えるのに、同じ目線に立つと、なんだか山々が寄り添っているように見えます。
そのため、アイヌでは面白い伝説が語られました。ご紹介しますので、上の画像をおもいながら読んでみてください。

 

 

画像に見える雄阿寒岳と雌阿寒岳は、もともと夫婦の山だったのだけど、なんとこの「雄阿寒岳」は留辺蘂の奥にあるポンヌプリという小さい山を「妾」として囲っていた!とのこと。それを知った魔の神「ニッネカムイ」は、「山のくせに妾を持つのは生意気だ!」と怒り(笑)、雄阿寒岳はおろか、罪のない雌阿寒岳まで槍で突き刺してしまいました!雌阿寒岳の火口は、その時の傷、とのこと。

雄阿寒岳が愛人を持っていたのも笑えますが、神様が浮気に立腹したのではなく、「山のくせに!」と嫉妬して怒ったのも笑えます。「のび太のくせに生意気だ!」に通じるものがありますね。それにしても、いくら自分がモテナイからって、魔の神ともあろうお方が山に嫉妬することないじゃん!

このあたりはギリシャ神話のやけに人間味あふれる神様に通じていますね。

 

また別の伝説もあります。こちらは雄阿寒岳と雌阿寒岳は夫婦ではない設定になっています。

こちらの伝説では雌阿寒岳と大雪山系のオプタテシケ山が夫婦だったそうです。夫婦は一男一女をもうけ、幸せに暮らしていたそうですが、ある時、好奇心旺盛な長男である息子の山が、「ちょっと内地で遊んでくる」といって留守にしてしまったとのこと。
その留守中、夫婦の山は壮絶な夫婦喧嘩をして、雌阿寒岳は、娘の山を連れて実家のある釧路に帰ってしまった、とのこと(苦笑)。雌阿寒岳はこの時、旦那からよっぽどひどいことを言われたらしく、恨みに思っていたそうで、ついには憎き旦那・オプタテシケ山に向かって、槍を投げつけたそうです。その時、正義感のある男、いえ山、ヌプカウシ山がおどろいて止めようとして動いたところ、ヌプカウシ山の耳にあたって槍がそれて旦那の山への直撃は避けられたそうです。その時、ヌプカウシ山の耳が吹っ飛び周辺に石ころとなって散らばったそうです。そのため士幌や然別湖付近には大石が多いそうです。また、ヌプカウシ山は急に動いたため、もともといたところはぽっかりと穴が開いてしまい、そこに水がたまって然別湖となった、とのこと。
この奥様の攻撃に怒った旦那・オプタシテ山は、槍を雌阿寒岳に投げ返すと、それは雌阿寒岳に命中。その時の傷は火口となり、今でもその傷跡である火口から膿が漏れ出ている、とのこと。

ここまでだと、お母さんがかわいそうなお話しですが、少しだけ続きがあります。

さて、内地でたっぷりと遊び、家族へのお土産のためにたくさんの栗を持ち帰った長男(注意、彼も「山」です)でしたが、なんと母親がいなくなっているではありませんか!!母親想いの長男はオヤジに立腹し、空知川の上流にあるユクトラシの上に立ってお土産の栗を日高の方面にぶちまけた、とのこと。そのため、その後、日高では栗が豊富に採れるのに、十勝ではぜんぜん採れなくなったそうです。

 

まったく人間味のある伝説ですが、最後に雌阿寒岳に槍が刺さる、というところは、なんだかかわいそうな気もしますね。

 

そして雌阿寒岳は戦後も活発な火山活動が起こっています。数年おきくらいに、全国ニュースでも「雌阿寒岳から火砕流発生」というニュースが流れますね。あの火砕流は、雌阿寒岳が傷から流す膿。次に雌阿寒の噴火のニュースを目にしたら、どうか、雌阿寒岳の傷の「回復」を祈ってあげてください。

 

 

最後にもう一度、阿寒と大雪の山々の画像を。

 

 

 

 

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伝説を知った後で見ると、確かに喧嘩前の中の良い家族が団らんしているようにも見えてきますね。喧嘩したら仲裁に入りたくなる距離感!

麓からでは圧倒される山も、こうしてみると、親近感を持ってしまいます。

神様を使って、創作でもしてみたくなりますね。

 

 

津別峠とは、巨大な自然を違うスケールで見せてくれたり、神々の戯れを垣間見ることができる場所。

 

道東にお越しの際は、ぜひ、津別峠に立ち寄ってみてください!!!

 

 

 

道東の特集は以上でした!!