審美歯科

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あの頃、アメリカはマッチョだった!!

  • Date / 8月 28th, 2016
  • Category / 雑談

現在、ゴーストバスターズの新作が公開されています。自分も最初のゴーストバスターズを映画館で見た世代。

今回も見に行ってみようと思っております。

この年になると(苦笑)、このような「幼少期に見た映画のリメイク」を見ることが多くなってまいりました。

ゴーストバスターズも、もう30年も経ったのか!と驚く次第。

で、4年前に公開された「トータルリコール」もまた、第1作目を映画館で見ました。

今回はそのリメイクを見た際の、どーしよーもない感想を述べたもの。流し読みしてください。

 

 

 

 

 

 

先日、公開中の映画「トータルリコール」を見に行ってまいりました。

実は院長は、22年前に公開されたアーノルド・シュワルツネッガー主演の「トータルリコール」を劇場に見ています。今回は自分にとっても「リコール」というわけです。

さて2012年版のトータルリーコルですが、アクション満載(最初から終わりまでほぼずうっとアクションシーン)、CG満載で、21世紀の特色がふんだんに現れていて、面白かったです。
1990年の初公開時も、映像化が不可能と言われた作品が遂に映画化!などと騒がれていましたが、CGはいとも簡単に成し遂げてしまいます。

でも、一方で実感いたしました。1990年版のトータルリコールが、いかに「シュワルツネッガーの映画」だったか、を。

ある年代以上の方なら、「アメリカのアクション映画」と言えば、シュワルツネッガーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

80年代から90年代前半まで、シュワルツネッガーはハリウッドの中心でした。

シュワルツネッガーの魅力と言えば、やはりあの見事なまでのマッチョぶり。
今回の主役、コリン・ファレルも、筋肉が付いていてなかなか「マッチョ」ですが、シュワルツネッガーに比べると「細マッチョ」と言わざるを得ません。
シュワルツネッガーはまさに筋肉の塊。筋骨隆々で、それでいてそれぞれの筋肉がはっきりくっきりとわかり、筋肉と筋肉の境目は深く刻まれ、陰影を作っています。

二枚目俳優が、撮影のために数週間ジムに通った、などというレベルではありません。

劇中、コリン・ファレルが椅子に座らされ、革ベルトのようなもので両腕を固定されて身動きできなくなるシーンがあります。1990年版でも同じようにシュワルツネッガーが椅子に拘束されるシーンが出てきますが、こちらはなんと両腕を鋼鉄製の腕輪で椅子に固定されてしまいます。2012年版では主人公は自分では脱出できず、仲間に解除してもらいますが、シュワルツネッガーは、なんと怪力で鋼鉄製のイス自体をそのまま破壊してしまいます。

まさに人間離れした離れ業。
しかしこれも、(あくまでもシュワちゃんに比べて)細マッチョのコリンファレルが演じても説得力がありません。筋肉の塊、シュワルツネッガーが演じるとなぜだか「シュワルツネッガーならできそう」と思えるから不思議。他の映画でも壁にパンチで穴をあけたり、車をひっくり返したりしています。一歩間違えばギャグ漫画になりかねないシーンでも、シュワルツネッガーの筋肉の前では真実味を帯びてくる。
シュワルツネッガーの筋肉は、あらゆる荒唐無稽な設定においても、無言の説得力を持つくらい、圧倒的で強烈でした。

80年代、シュワルツネッガーは闘い続けました。元特殊部隊に扮した作品では、離陸した飛行機の車輪から脱出してもぴんぴん。ライフル乱射は当たり前。手りゅう弾を駆使し、しまいにはロケットランチャーをぶち込む豪快さ。でも例え素手であろうと一瞬で敵を倒してしまいます。そして数時間で悪の組織を壊滅させてしまいました。
ある作品では、未来社会で人々が熱狂するサバイバル番組に強制参加させられ、強力な武器を持った敵に対し、丸腰で戦う事を迫られるものの、怪力一つで破ります。

名作「ターミネーター」で、シュワルツネッガーが演じる未来から来たロボットが、銃弾の雨あられを全身に浴びても、表情一つ変えない、というシーンがありますが、シュワルツネッガーなら筋肉で弾丸を弾き返してもおかしくはない、と見る側に思わせてしまいます。
現代版のトータルリコールではハイテク装置も大活躍しますが、シュワルツネッガー版トータルリコールでは、「そんなもんいらねえ!、筋肉があれば十分だ!!」とばかりに、圧倒的なパワーで物事を無理やり解決していました。そして、一仕事終えて葉巻を吸うシュワルツネッガー。スゲーぜUSA!!
当時、シュワルツネッガーはハリウッドの代名詞でした。そして、それは「アメリカ」のイメージでもありました。

シュワルツネッガーがスクリーンで活躍していたころは東西冷戦の末期でした。

「西側諸国」は鉄のカーテンの向こうの人々が水爆の発射ボタンを押すのではないか、と常に緊張していました。世界全体が、核戦争の可能性を間近に感じ、極めて現実的な不安とともにありました。今では想像もつかないけど、一般国民まである程度の緊張感を感じていました。

そんな世紀末的な空気の中、「正義の味方」とばかりにアメリカが存在感を増していました。西側諸国は、ソ連をはじめとする東側諸国に対抗するボスとして、アメリカを必要としていました。
そこへ現れたシュワルツネッガー。不利な状況を逆転させ、強大な悪の組織に立ち向かうヒーロー。並外れた筋肉を持ち、他の人々よりも一回りも二回りも大きな背中。どんな悪巧みも単純明快に解決する勇者。

アーノルド・シュワルツネッガーは、当時の「アメリカ」を体現していました。
そして見る者に、アメリカの強さを植え付けました。

観客は核兵器と隣り合わせの日常において、無敵なシュワルツネッガーに「頼りになるアメリカ」を見ていました。彼の筋肉は、アメリカがもつ強力兵器のようでした。
シュワルツネッガーもまるで「西側のヤツらよ、黙って俺についてこい!!」と言わんばかりのアクションぶり。

最近、あるハリウッド映画の宣伝で「日本よ、これが映画だ!」という、久しぶりに「アメリカらしさ」溢れる高圧的なフレーズを耳にしました。日本の一部の映画関係者の方が「日本をバカにしている」と発言されたそうですが、当時のシュワルツネッガーからは、そんな反論を許さない、ごちゃごちゃ言うんじゃねえ!という無言の圧力を感じました。

一面において、あの時、アメリカは「頼りになる世界のヒーロー」と思われていました。

それから20年後。
冷戦終結とともにグローバル経済の波が押し寄せる現在。アメリカはリーマンショックで疲弊して以来、苦闘が続いています。馬鹿力はあるものの、経済が支配する現代社会では、返って力を持て余しているかのようです。

強力な軍事力の必要性が低下するのと呼応するかのように、ハリウッドのアクションヒーローも「細マッチョ」へと変わっていきます。「トランスフォーマー」では、クラスでも地味なオタク少年が世界を救う、までに至ってしまいました。

そして、その「小粒化」を補うかのようにCGがどんどん豪勢になってきました。

コリン・ファレルの「細マッチョ」も、ある意味、ハイテク兵器を駆使するにはぴったりかもしれません。

長々と書きましたが、現代版のトータルリコールは過去の作品と比較しなくても、単独でも面白かったです。

ちなみに、主人公の偽の妻をケイト・ベッキンセールが演じています。彼女は主演映画がつくられるほどの人気があるものの、今回は悪役。でも、ファンの方々はがっかりしないでいただきたい。
1990年版で偽の妻役を演じたシャロン・ストーンは、この映画でブレイクし、この後の作品にて、現在の30代~40代のお父さん世代の思春期に多大なる影響を及ぼしました。
この作品をきっかけに、ケイト・ベッキンセールもさらなるブレイクをするかもしれません。

飛行機だけは、簡便な!!