審美歯科

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超個人的なゾンビ映画の魅力

  • Date / 8月 28th, 2016
  • Category / 雑談

今回は2012年に掲載した、流し読みに最適な記事を再掲載。

ここ数年、ゾンビ業界では、アメリカのドラマ「ウォーキング・デッド」も大人気になるなど、非常に湧いております。

そんなゾンビ映画について、勝手に語っている、という記事です。

ゾンビ映画の生みの親である、あの巨匠を忘れるわけにはいきません。

 

 

実は院長、ゾンビ映画が好きで、結構見ています。

といっても、人が襲われる場面の血が飛び散るスプラッターな感じが好きなのではなく(むしろ嫌いで見てられない)、あの極限状況での緊張感が好きなんです。

建物の中に迷い込むシーン。

目の前に扉があります。この扉を開けたら、ゾンビが溢れて出てくるかもしれない。

ある大きな部屋への入り口。戸は開いているけどもその先の部屋は真っ暗。しかし、部屋の向こう側にはかすかに電燈が付いている。その先には「EXIT」と書かれたドアが。あそこまで無事に行けるのか。暗闇にゾンビがうごめいているのではないか。また、電灯までたどり着いても、ドアの先は安全なのか。

無限に湧いて出るかのようなゾンビを相手に、逃げるのみ。

そのゾンビ映画のカリスマと言えば、やはり「ゾンビ」の生みの親、ジョージ・ロメロ監督でしょう。

彼が生み出した「ゾンビ」は、今やホラー映画の重要なジャンルとなっています。

彼はゾンビに、ルールを定めています。

1、走らない
2、頭を破壊されたら死ぬ
3、咬まれたら感染する

これはファンの間では「ゾンビ三原則」と言われ、アシモフの「ロボット三原則」に並ぶ黄金律として有名です(?)。

上にあるルールのように、ゾンビ単体では決して怖い存在ではありません。

走らず、ジャンプもせず、蹴ったり殴ったりもしてこない。ただ無意識に「獲物」に直進するのみで、頭を攻撃すれば、それだけで死んでしまいます。ゾンビが一人ならば、それほど恐れることはありません。

しかし、それが単体ではなく、虫が湧くように無限の数のゾンビが自分一人を狙ってきたとき、もはや逃げるしかありません。これは「エイリアン」のような完全無欠のモンスターには無い、別の怖さ、とても静かなる恐怖を見る側に与えます。

そして、ゾンビ映画では定番となった、「愛する者がゾンビになってしまった」場面。

家族が、恋人が、咬まれてしまった。もう少ししたらゾンビになってしまうことが分かっているのに離れられない人。たとえゾンビになってしまっても、家族だから、と鎖でつないででも一緒に居ようとする人。ゾンビに咬まれてしまい、ゾンビになる前に殺してくれ、と恋人に頼まれる場面、逆に自分が咬まれてしまい、殺してほしいと懇願する場面。

非常に残酷で、それでいて愛情が試される場面。

不謹慎ではありますが、延命治療を題材にした医療ドラマを思い起こさせます。

SF映画と同列に語るな、と指摘を受けるかもしれませんが、ジョージ・ロメロ監督のゾンビ映画は、ただの悪趣味なホラー映画ではありません。必ず、メッセージがこもっています。それは社会風刺であったり、警鐘であったり。ロメロ監督のゾンビ映画では、上記のシーンは特に丹念に描かれています。監督は、ゾンビ映画を通して生命の重みを訴えています。(インタビューでも語っておられます)
様々な信仰、思想信条のためにタブーとされがちな延命治療の問題について、「ゾンビ」を通して取り組んでいます。

とはいえ、残酷な描写でもロメロ監督は群を抜いています。

(ここからはお食事中の方、ホラーものが苦手な方は読まない方がいいかもしれません)

ゾンビが人体を食べる場面。食事にされる人体の一部は、食べることが出来るモノであったり、食紅やジュースなのかもしれませんが、あのシーンの生々しさは、現在のCGをもってしても再現不可能。むしろCGの方が嘘くさくなってしまいます。

そして、「あそこからゾンビが出てきそう」という、見えないものへの恐怖心のあおり方は、ロメロ監督が一番です。

ロメロ監督以降、ゾンビ映画は「ゾンビ三原則」に従って製作されていますが、最近は走ったりジャンプしたりするゾンビも現れて、よくあるモンスターと変わらなくなってきて、ファンとしては少し残念。

そして、残酷シーンばかりを取り上げる作品にも興味がありません。心臓に悪い、という理由で。(ゾンビ映画好き、とか言ってますが、人が襲われるシーンでは目を背けています)

さて、ゾンビ映画の結末は、なかなか釈然としないものが多いです。

核兵器でゾンビが蔓延した町ごと吹き飛ばすこともありますが、大抵のゾンビ映画では、生き残った人たちはゾンビのいない場所を求めてさまよっていきます。

ロメロの映画もそういった結末。車で北へ走り去っていったり、ヘリコプターで飛んで行ったり。

どこかに安全な場所があることを信じて、移動を続けます。

しかし、いまだに「安全な場所」、もしくはゾンビたちの最後、が描かれたことはありません(院長の知る限り)。

ゾンビを生み出したロメロも、数年前の作品「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」では、主人公たちは安住の地を求めてどこかへ去るのではなく、ゾンビがいなくなる日を信じて、分厚い鋼鉄のドアで守られた絶対安全ながらもとても狭い部屋に籠ることを選びます。外に付けられたカメラからの映像を部屋の中でみながら。

ロメロ監督ももはやご高齢。はたして自らが始めた「ゾンビ」映画の結末を用意しているのでしょうか?

ゾンビが地上から掃討される日は来るのでしょうか?

「どういった終わりになるんだろう」と期待して、「ウォーキング・デッド」も見てしまいますし、現在公開中の映画「バイオ・ハザード5」も見てしまうのです。(なんと1からすべて劇場で見ています)

ロメロ、偉大なり!!