審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:30〜19:30
土・日
9:30〜18:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

地図帳で台風の被害を確認してみる

先日の台風による被害ですが、これが予想以上に大きなものになる恐れが出てきました。

北海道では一部で震災に匹敵するレベルと言われている、とのこと。

また今後は洪水後の感染症の発生が危惧されています。

 

以下、鉄道や国道などのお話となります。不謹慎ではありますが、ぜひ、地図(できれば学校で配布される地図帳の地形図)を開きながらお読みください。

 

 

まず鉄道ですが、現在、道央と道東を結ぶ路線は不通となっています。復旧には1か月以上かかる見通し、とのこと。

また道央と道東を結ぶ国道も多くが通行止めとなっています。

道央と十勝を結ぶ国道は、狩勝峠、日勝峠、天馬街道が通行止め。道央とオホーツクを結ぶ国道も石北峠が通行止め。十勝と上川を結ぶ三国峠も通行止め。

道央から国道で道東に向かうには、北見峠(国道333号)、名寄と紋別を結ぶ国道239号、日高のえりも岬を経由する国道336号に限られます。道道については各地で通行止めとなっているので、移動のルートの計画に入れない方が良いようです。

今日にも道東自動車道が復旧して、国道が復旧するまで無料で通行できる措置が取られる、とのことですが、鉄路が寸断されている以上、実質的に道央と十勝、釧路を結ぶ交通網は、この道東道のみ、という状態で、長期にわたって非常に混雑することが予想されます。

十勝、釧路、根室に車で行く予定がある方は、オホーツク地方と十勝、釧路、根室地方との国道は通行止めになっていないため、オホーツク経由で行くルートもあります。

十勝はちょっと微妙で、十勝南部に行く場合はえりも岬を回るコース、十勝北部に行く場合は旭川紋別自動車道や国道333号で北見峠を超えて、遠軽から南下するコースがあります。帯広が微妙な位置で、どちらからも同じかもしれません。

釧路、根室方面なら、オホーツク経由の方が近いかもしれません。

 

以上のように、道央と道東との交通手段は、現在、2本の高速道路と3本の国道のみに限られています。3本の国道も、そのうちの2本がオホーツク海と太平洋沿いの、海際の路線のため、使用するには大きく迂回が必要な路線です。
地図でご覧いただくとわかりますが、十勝と道央との連絡が絶たれる、ということは、十勝の東にある釧路、根室との交通網も断たれてしまうことを意味するため、道東道はしばらく、混雑するかもしれません。

 

今度は地図帳の農業に関する箇所をご覧ください。

 

また、ちょうど今、道東は農作物の収穫期で、その輸送のメインが鉄道であったため、農作物の輸送にも支障をきたしている様子。

こちらは本州向けのものが多いそうです。

また、十勝では各作物自体が「不作」となってしまった、とのこと。全国有数の農業地帯だけに、北海道以外にも影響が出る恐れがあります。

農業の被害は上川地方、オホーツク地方、十勝地方に集中しているとのこと。

オホーツクでは、ちょうど収穫期のタマネギが水につかってしまったそうです。タマネギは一度でも水に浸かると腐ってしまうため、商品価値が無くなってしまうとのことで、この地方はタマネギの生産量が全国一位のため、やはり被害が北海道以外にも波及するかもしれません。

十勝とオホーツクは、道内の農業生産の一位と二位の地域(全国でも上位)なので、被害は想像以上になるかもしれません。

また、こちらは道央地域になりますが、噴火湾の養殖のホタテに大きな被害が出た、とのこと。なんと、東日本大震災の際に大津波に襲われて以来の被害になるそうです。

ホタテは稚貝から数年かけて育てて、ようやく漁の対象となります。

今年は台風が来る前から稚貝の生育が悪かったらしく、台風で追い打ちを受けた模様。噴火湾でのホタテ漁は、今後、数年間は影響が出るかもしれません。

 

以前、良質のホタテが採れるのは、世界でも青森や北海道に限られるとお話ししたことがありますが、特に北海道が大部分を占めます。

ところが最もホタテの漁獲量の多いオホーツク海では、昨年の冬に大しけが発生し、海底に撒かれていた稚貝に大きな被害が出てしまい、今後、数年はホタテ漁は不良になる見通し。まあ、オホーツク海と言っても海岸線が長いので、宗谷地方のホタテは大丈夫かもしれませんが。

とにかく、しばらく、ホタテが入手困難になる可能性もあるかもしれませんね。なお、日本海沿いと厚岸でもホタテ漁は盛んです。

 

 

以上のように、道東では、ジャガイモやタマネギなどを中心に農作物全般が大きな被害を受けていて、被害に遭わなかった作物や農地があったとしても、それを輸送する手段(メインが鉄道)も寸断されている状況。
これらの作物は、札幌はもちろんですが、首都圏や東京にも供給されています。

今後、東京にも影響が出てくる可能性が高いです。

 

 

 

で、ですね、道東の野菜は、3割から4割が道内向けに出荷され、残りの6割が関東と近畿地方に出荷されるそうです。

これらの輸送の多くに、鉄道輸送が利用されています。

本州や大都市の方々から見ると、北海道のローカル線の廃止の問題なんてとても小さいように思えるかもしれませんが、少しだけ見方を変えていただくと、北海道の鉄路の存在は、本州の大都市の食糧の安定した供給にも影響している、と実感してもらえると思います。そうなると、ごく限られた区間の採算だけで、鉄道という交通手段の存在意義を判断すべきかどうか、様々な意見が出てくると思うのです。

 

 

 

少し不謹慎ではありますが、この機会に北海道の姿を見つめてみると北海道各地の個性や役割が把握できますし、今後、同じ災害が起きた際の備えになるかもしれません。