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総力戦でもソフトバンクに勝利!!(2014年10月20日)
- Date / 9月 19th, 2016
- Category / 野球の話題
前日、敗戦し、後がなくなった日本ハムでしたが、ファーストラウンドのオリックスとの戦いから、チームには不思議な雰囲気が漂っていました。
なんというか、チーム全体に得も知れない力がみなぎっている、というか。
そのエネルギーの原因であり、発信元となっていたのは、稲葉でした。
北海道移転後の日本ハムの歴史を築いてきた選手。
それまで様々な「決定的な場面」において、期待に応え続けてきた選手。
絶望的な試合展開のとき、圧倒的に相手チームの勢いに試合が支配された時、驚異的な相手投手のピッチングにチームが翻弄されているとき、強固な膠着状態に陥った試合展開の時、不思議なことに、試合のターニングポイントとなる場面では、必ずと言っていいほど、稲葉が打席に立っていました。
これこそ「稲葉じゃなければ解決できない場面」。
こういう場面を、ファンは何度も目撃してきました。
そして、その都度、彼は何らかの結果を残してきました。
もはや絶体絶命となった2014年クライマックスシリーズの5戦目でも、「ターニングポイント」の場面において、打席に立っていたのはやはり稲葉でした。
この打席で結果を出せれば、勝利に大きく近づき、またチームの日本シリーズ進出に望みをつなげることとなり、そして自分自身の選手生命も続行となる。一方、凡退すれば、試合に敗北し、チームの一年間が終了し、自身の現役生活も終焉となる。
まさに「稲葉じゃなければ解決できない場面」!しかもこれまでにないほど、様々な意味を持った「場面」!
そして稲葉の一振りが、シリーズの行方を大きく変えた!!
全くの劣勢下、全く手がかりがつかめない状況において、どこかに突破口を見出し、チームに勝利の扉を指し示す。
非常に頼もしい存在、それが稲葉。
今も「稲葉イズム」が、どこかに受け継がれていると信じています。
日本ハム6-4ソフトバンク
いよいよ崖っぷちに追い詰められた日本ハム。
この試合で、今シーズンが終了してしまうかもしれない。
でも、もともとチャレンジャーの身。今更、何を捨てるものがある!!
昨日の試合前に願ったことは、とにかく、悔いの残らない一年にしてほしい、ということ。
屈辱だった昨年と同じオフを2年も続けて過ごしたら、負けが常態化してしまうかもしれない。
日本ハムの選手全員にとって、今年一年で最大の「勝負所」がやってきました。
しかし序盤、ソフトバンクに決定的な4点が!
3割バッターがずらりと並ぶソフトバンク打線ですが、投手陣も豊富。今年、パリーグを圧倒したのは、投打両方の戦力の充実が大きな要因です。過酷な夏場の戦いも、分厚い余剰戦力によって安定して戦うことができました。
その後の展開も、日本ハムは単打や四球などで出塁するも、得点機を感じさせる場面はありませんでした。
でも、昨日は大谷が踏ん張ってくれた!
若手の伸進が著しい日本ハムですが、その中でも大谷はずば抜けています。投打の両面で「反対論者」を実力でねじ伏せてしまいました。
大谷の好投により、試合は終盤へ。
しかしソフトバンクは本当に戦力が豊富!先発から変わった後も、ルーキーの森(新人とは思えないパワフルなモーション)、森福、五十嵐、サファテと、よその球団なら十分、中継ぎ・抑えの中心となるであろう選手が、「一つの駒」としてジャンジャン出てくる。
シーズン中にこの名前を見たら、それだけで相手の戦意を喪失させる威力があるでしょう。
7回、簡単に2アウトを取られた場面で近藤が登場!単打で出塁します。この単打自体は、この試合でも多く見られた他の単打と同じように思われました。
所詮は2アウトからの出塁。信頼感抜群のソフトバンク救援陣を前にすれば、蚊に刺された程度のものだったことでしょう。
しかし!
ここで登場したのは、運命をも変える男、稲葉!!!
今まで、数々の「勝負所」をモノにしてきた大ベテラン。そして、不思議な強運の持ち主。彼の存在は、試合の趨勢すら変えてしまう程。
終盤にやっとつかんだチャンス。ほぼ完全に要所を抑えられていた展開。負ければ日本ハムの今シーズンが終了。
そして何より、稲葉自身の選手生活が終了。
これは間違いなく「稲葉じゃなければ解決できない場面」!
しかもチームにとっての分水嶺、自身にとっても大きなターニングポイント!!
稲葉の選手生命においても最大級の「勝負所」がやってきました!
相手の森投手はルーキー。球に勢いもあるし、何よりも怖さ知らずが感じられます。稲葉にも大胆に向かっている。
そのパワフルな森投手から、稲葉は見事なセンター前ヒット!!!
これが稲葉!
この一打によって、近藤選手は3塁まで進塁!!
ついに得点圏にランナーを進めることに成功! 勢いのあるヒット、というよりは「技あり!」のヒット!
蚊の一撃のように見えたかもしれません。しかし、この小さな一刺しは、鷹の巨体にとって大きな一刺しとなります。
試合の命運が変えられた瞬間でした!
結果論になりますが、この一撃により、チームは息を吹き返し、そして稲葉自身のキャリアが延長することになりました。
まさに自分の運命を自分で切り開いた一撃!
稲葉にとってはいつもの「勝負所」だったのかもしれない。しかし大きな意味のあるヒットになりました。
これでソフトバンク救援陣の鉄壁の扉がこじ開けられました!
圧倒的に不利な状況下、稲葉がまたも突破口を見出し、チームに扉を示してくれました!
稲葉が「勝負所」をモノにし、自身の「ルビコン」を一足先に渡ることに成功!!
その稲葉に続け!とばかりに大野選手もヒットで出塁!
そして登場したのは、今や大きな存在感を放つ日本ハム自慢の一番バッター、西川。
今年一年は、彼が「1.5軍」から完全に脱皮を遂げたシーズンとなりました。
はたして稲葉に続いて「ルビコン川」を渡ることができるのか?
西川の弾き返した打球は、大きな放物線を描いて、広くて高いヤフオクドームのフェンス際へ!!!
入った、と思われた打球!
しかし残念ながら、3塁打。でも、3点を返すことに成功!!
近藤の単打が稲葉の「一刺し」により大きな傷となり、西川の一撃により大出血へ!!
ついにソフトバンク救援陣に、致命傷を与えることに成功!
そして8回。
致命傷ながらもなんとか飛行を続けるソフトバンク救援陣に、トドメを刺したのは中田!
巨大な当たりは外野スタンドへ!
ついに同点!
そしてこの一打により、試合の主導権も日本ハムへ。これこそ4番の働き。スゴイゾ!中田!!
この日本ハムの同点劇、すごいですね!
首を刎ねられてもなお襲い掛かるライオンのようです。
この後、日本ハムも「方程式」を披露。
クロッタが完璧に抑え、宮西が強気に攻め、鍵谷が隙を与えない。救援陣のそれぞれの個性が十分に発揮されました。
打線とともに投手陣も好調!!
一年を通して、イマイチかみ合う機会が少なかった投打の歯車が、かつてないほどがっちりかみ合っていました!
投手陣が万全ならば、打撃が結果を残すのみ。
試合は延長戦へ。そしてソフトバンク、日本ハムによる総力戦が始まりました。
覚えている方、おられるでしょうか?
8月2日、札幌ドームにソフトバンクを迎えた試合。序盤に先制した日本ハムでしたが、重量打線のソフトバンク攻撃陣により波状攻撃を浴び、毎回のように得点圏にランナーを出す展開。
日本ハム投手陣はジリジリと精神力とスタミナを削ぎ落とされながらも必死に耐えるものの、打線の援護は無く。
ついには追いつかれ、質量ともに圧倒するソフトバンク相手に、絶望的な総力戦へ。
延長戦に入っても止まらない波状攻撃に対し、次々と投手を投入せざるを得ない展開。
そして「最後の1枚」である矢貫投手が延長12回のマウンドへ。しかしついにソフトバンク打線につかまります。
でも、すでに控えピッチャーがいなくなっていたために、サンドバック状態となった矢貫投手を交代させることもできず、見殺しせざるを得ない状態。
正直、落胆しました。こんなにもソフトバンクと差があるのか、と。
いつになったらソフトバンクに追いつけるのだろう、と。1年先か、2年先か。はたまたずっとこのままか。
しかし昨日の総力戦は様相が異なっていました。
日本ハムの救援陣が好調で隙を与えません。5分5分の状態で、ソフトバンクと総力戦を行うことになりました。
まさに、チームは生き物、と実感します。そして、今なら総力戦をモノにすることができる。あの夏の屈辱を挽回できる!
しかしルールにより、引き分けではソフトバンクの勝利となるため、日本ハムに残された選択肢は「勝利」のみ。そしてタイムリミットが迫っていました。
それでも、そんな状況下においても選手の自信は揺るがず。
延長11回、満塁のチャンスに回ってきたのは中島選手。
今シーズン、渋さとクレバーさが求められる2番に定着。その役割ゆえ、地味な存在になりがち。
中島選手はそれまでにチャンスで凡退しており、「ここで打たなきゃ男じゃない!」という決意を秘めていた、とのこと。
まさに中島選手にとっても「勝負所」がやってきました。
ソフトバンクファンで満員のヤフオクドーム。そんな中、見事なヒット!!
ランナー2人が生還!!
中島選手もまた、他の選手たちと同様に「勝負所」をモノにすることに成功!!
そして最後は守護神、増井が見事なリリーフ!!
なんとなんと、あのソフトバンク相手に総力戦を制することに成功しました!!!
ここまでチーム力が上がっているとは!!
この試合、やっぱり稲葉選手の打席がターニングポイントであったように思います。
あれで試合の流れは、大きく変わりました。
そして「稲葉イズム」がみなぎるチームでは次々と勝負所で勝利する選手が登場!
自分自身に対する自信が深まっているのを感じます。
そして目の前には日本シリーズへの扉が!
ついにここまでやってきました。
長い1年。いろいろとあったけど、あともう少しで扉を開けることができます。
ここまで来たんだ、あとは勝つしかない!
ファンのことも考えず、ただひたすら勝利のみを考えてくれ!!