審美歯科

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映画「フィールド・オブ・ドリームス」

長かった「野球の季節」も、いよいよ最終章に至りました。

 

皆さんの記憶に残っているのは、どの試合ですか?

それぞれのチームのそれぞれのファンにとっての、忘れがたい、印象に残る試合があると思われます。

試合は毎日のように行われるので、日常の風景と一緒になっている方も多いことでしょう。

 

自分は今年こそ、野球の観戦から離れようと思ったのに、やっぱり最後まで見てしまいました。

野球の試合結果を確かめてから寝るのは、明日の天気予報を確認する以上に日常的な事でした。

そうやって観戦し続けて、いつの間にか30年以上も経っていました。

毎年、シーズンが始まって、一年かけてリーグ戦が行われ、そして終わる。

この繰り返し。

物心ついたばかりの小学低学年のころ、色々なことを意識し始めた10代のころ、将来について真剣に悩んだ大学時代のころ、人生の節目となることの多かった30代のころ。

どの年代でも、常に自分はプロ野球を見続けていました。チームも選手も、どんどん変わっていきました。

野球観戦とはなんなのか?

興味の無い人から良く聞かれるのですが、自分でもよくわかりません。なんせ自分の野球経験なんて、皆無に等しい。なのになぜか、高校だろうとプロだろうと、野球の試合を見てしまうのです。もはや理屈ではないですね。

で、今年、久しぶりに映画「フィールド・オブ・ドリームス」を見ました。

初公開(封切り、って今でも言うのでしょうか?)の際も話題になった作品。今でもケーブルテレビなどで放送されていますね。

最初に見たのが高校時代。

センスがある、と言われたい一心で、流行の映画を見ていました。

で、そんな当時にこの映画を見たときの、素直な感想は「まあ、感動作品の部類だな」(映画通のような口調で)。
映画に感動する、というのが恥ずかしいことのように考えていて、少し斜に構えていました。「作品を味わう」という事がどういう事かよくわからなかった、というのが本音。

それから時間も経ち、平凡な日常になりつつあった30代半ばに開業。以来、これまで、なんとなく気が休まる時はありませんでした。

ようやく少しだけ安定を感じ始めたのは、最近です。

そのタイミングで、たまたまですが、この名作を見る機会ができました。

主人公のケビンコスナーは(以下、役名を忘れてしまったので、本名で書きます。あしからず)、30代半ばで農場を経営。奥さんと小さい娘を持ち、おまけにローンを抱えているという、30代中盤の男性なら決して珍しくない境遇。「農場経営」と言いながらも借金の返済に追われる、これまたありがちな状況。

しかし、彼は思春期の頃、野球を無理強いする父に反発して家を出て以来、家族と会っていませんでした。でも、そのことを忘れたかのように家族との生活と農場を営んでいます。平凡だけど、安定している、といった感じ。でも、これから先もこの日常が続くことに、かすかなあきらめにも似た心境を持っている様子。

そんなある時、農場の中で不思議な声を聞いてしまいます。それ以来、彼は今まで忘れようとしていた気持ちがおさまらなくなり、妻に対しても意見を通し、驚くべき行動力を発揮。

彼が一心不乱に望んだものは、なんと野球場でした。

農場の中という、とても違和感のある球場。周囲も唖然としてしまいます。

そこへ現れたのは、すでにこの世にいない、伝説の名プレイヤーたち。彼らが野球をするために、自分は球場を作ったのだ、と主人公は合点します。

しかし、彼への「声」はやみません。この球場に足りないものを求めて、彼は全米各地へ旅に出ます。彼が会う人たちは、野球をやっていなくても、時代が違っていても、野球好き、という点で共通していました。そして、彼らも「農場の中の球場」を必要としていました。

球場にやってきた色々な人が満足する中、彼自身は自分への見返りがなんなのか、疑問に感じます。「見返りのために作ったのか?」に言葉を失くす主人公ですが、そんなとき、彼の前にもう一人の選手が現れます。

 

 

男親と息子、という関係もなかなか微妙なもので、女性の親子関係と異なるようです。以下は自分の知っている範囲での親子関係になってしまいますが、母親と娘さんという間柄では娘さんの成人後も仲良く買い物に行ったり、お出かけするのは普通の様子。
でも、男の親子だと、そうはいかず(もちろん各家庭で異なります。あくまでも自分の知る範囲)。

父親と息子は、中学くらいから、なんとなくギクシャクというか、微妙な距離ができ始めます。会話もなんともヨソヨソしくなりがち。教育評論家の方には「親子の断絶」「非行への兆候」とされてしまうかもしれませんが、ある時期から父親とは疎遠になり始めます。そのまま息子は独立して関係もなくなる人もいますが、社会人になった後に再び会話が始まる人もいます。最初に「親父」にぎこちなくビールを注いだ日を覚えていませんか?

映画の主人公はそのような機会も無いまま、父親を亡くしました。散々憎んだ相手だけに、死んでもどうでもいい、と思っていたはずなのに、彼のどこかにトゲのように残っていた様子。

そうした彼もかつての父親の年になり、家族を持ち、借金も背負い、いわば社会の「王道」を歩んでいました。

しかし、父親との「悔い」はそのまま残り、彼の心の成長をどこかで阻んでいたのかもしれません。いずれはぎこちなく「仲直り(?)」できる機会も実現できないまま、娘も成長しつつある。

そんな時期に聞こえた声。

彼は最後に父親と「会話」することが出来ましたが、それを手助けしたのは「野球」。無言ながらもいつまでも続くキャッチボールは、彼にとってはぎこちなく注ぐビールのようなものだったのかもしれません。

彼の心の矛盾を、彼が昔嫌悪していたはずの「野球」を通して解消しました。

周囲の状況や行動だけ「大人」ぶっていたものの、彼を最終的に導いたのは野球だった。

親子の会話、というのは、言葉のやり取りだけだけではないのかもしれませんね。
釣りに行き、会話もなく釣り糸を垂らしていた時間や、無言で運転中の父親の横でドライブした事など。

久し振りに父もしくは息子を誘って、野球観戦にいくのもいいかもしれません。もちろん、会話も続かず、試合に熱中するだけかもしれませんが、昔と同じ時間を共有するのも、これまた会話の内。

新社会人になっての初任給に「親父」を誘ったり、遠地で暮らす、あまり会う機会の無い息子さんを誘って試合を見に行くのも良いのではないでしょうか?会話が無くても野球が仲立ちしてくれるかもしれません。

また、今はまだ小さいお子さんとの、生涯にわたる「会話」づくりのひとつにも、野球観戦は適しているかもしれません。

 

日本ハムファンにとっても、広島ファンにとっても、まずはこの時期まで自分の応援するチームの試合を見ることができることに感謝するべき。

 

それも残り1試合もしくは2試合のみ。何か月もひたすら続いた野球の試合も、残りわずか2日間のみ。

もう結果なんてどうでもいい。

ここまで、快心の勝利や緊張の熱戦を見ることができただけで満足!

そして何よりも、チームの成長を確かめることができたのがうれしい!

3年前は、まだまだ頼りない「若造」ばかりだったのに、たくさん負けてたくさん失敗して、ちょっとづつ強くなっていきました。

そして、リーグ戦でも多くのライバルを破り、あのソフトバンクとの緊迫した「ファイナルラウンド」も制し、クライマックスシリーズにて行われた、本当の決戦にてソフトバンクを破り、日本シリーズでもセリーグを独走してきた広島相手に、個性あふれる戦いをしてくれている!

それだけでも大満足!

この3年間は、どんなにスゴイ小説もかなわない、とても見ごたえのある物語を見せてもらった!
最後の結末がどうなろうと、あとは選手たちや監督に、お任せします。

 

ここから先は、ファンや周囲の期待のため、ではなく、ただひたすら自分のために戦ってくれ。

勝敗なんて、どうでもいい。

やりきったかどうか、達成感を得たか否か。それだけでいい。

 

来週の月曜日、どんな結果であろうと胸を張って新千歳空港に降り立ってほしい。

 

 

 

どんな結末であろうと、今年のチームのことを忘れない!!