審美歯科

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「歯磨き粉」の最新科学 その1

今回はあるコラムをご紹介。
先日、届けられた「日本歯科医師会雑誌1月号」にて、歯磨き粉の成分に関する興味深いコラムが掲載されていました。

「歯科医師・歯科衛生士に知っていてほしい歯磨剤の材料科学とフッ化物のメカニズム」

と題されたもので、歯学博士の中嶋省志氏によるもの。中嶋氏は歯磨剤のメーカーとして有名な「ライオン株式会社」に長年在籍され、歯磨剤の研究に従事してきた、とのこと。

歯磨剤を作る側からの発信という事で、注目いたしました。

今回は歯磨き粉の成分についてのみお話しし、この記事の後半部分の「フッ素」に関する記述は後日、お話しいたします。

 

さて記事は最初に「もし歯ブラシだけで歯磨きを続けたり、無研磨剤歯磨剤を使用し続けると、数週間以内で歯は褐色を呈する」という書き出しで始まります。

いきなり歯科とメーカーの間で何かと論争となる「研磨剤」について言及。

研磨剤は「歯を白くするための成分」として歯磨き粉に配合されているもので、「歯を白くする歯磨き粉」として最初に売り出された時は、大きな話題になりました。

ただ、その白くする作用の正体は、研磨剤として配合されている、いわば小さな「砂粒」によって歯の表面を磨くことで、歯の汚れている表面を薄く削って、その下の白い面を出す、というもの。決して化学的に汚れや色を取り去るのではなく、サンドペーパーで表面を磨く、という行為です。

これでは日常的に使用することで歯がどんどん弱くなっている可能性があり、また白くするための「砂粒」は表面が荒々しいため、新たに露出した白い面に傷をつけてしまい、その傷に色素が沈着してさらなる汚れが付きやすくなる、という負のスパイラルに陥る可能性が指摘されていました。

 

この問題点について、本記事では、歯磨剤が初めて日本で発売された頃の商品には粒子が荒い研磨剤が使用されていた可能性について言及し、そして「現在ではRDA法(Radioactive Dentin Abrasion)という国際規格によってそのような研磨剤は使用されていない」と述べています。

このRDA法ですが、「相対的象牙質損耗値」のこと。うわあ、歯科医師でも逃げたくなる「漢字ばっかりの名前」が出てきました。この「相対的象牙質損耗値」とは、「象牙質が削られる量を数値化したもの」ということ。

まあ、ここはあまり詳しく追及しなくてもいいと思われるので先を急ぎますが、現在、市販されている歯磨き粉には、「安全」とされている研磨剤のみが配合されているそうです。

ここは重要ですね。

近年、重曹を使用した歯みがき方法が流布されていますが、その効能の一つに「歯が白くなる」というものがあります。この「歯が白くなる」という効果は、重曹の粒々で歯の表面を磨く、というもので、当然、大きめで表面の荒々しい粒子によってなされるため、歯が弱ってしまい、また傷が残ることで返って着色しやすくなりますので、注意が必要です。

この点では、市販の歯磨剤を使用していただいてもいいようです。

 

 

すいません、続きます。