審美歯科

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「糖」について その11 異性化液糖(コーンシロップ)

これまでご紹介してきたグルコース、フルクトースは甘味料分類の「糖質系甘味料」の一部である「デンプン由来の糖」に属します。次にご紹介する異性化液糖、またはコーンシロップも、「デンプン由来の糖」になります。

 

さて、なにやら面倒くさい漢字の並んでいる「異性化液糖」ですが、「コーンシロップ」と聞くと一気に親しみがわくから不思議。

なぜ名前に「コーン」が入っているかというと、トウモロコシから作られるから、だそうです。

具体的には、トウモロコシのデンプンを分解して主としてグルコースからなる糖液を作り、さらにグルコースソイメラーゼという酵素によって、グルコースの一部をフルクトースに変換(これを「異性化」と言います)して作られた糖のことを「異性化糖」と言います。

その混合液を「異性化糖液」、通称「コーンシロップ」と言う、とのこと。

なんと1965年に日本人が世界で初めて作ったんだそうです。その後、アメリカに渡ったことで一気に広まった、とのこと。

今ではコーラなど、あらゆる「甘いもの」に使用されている、と言っても決して過言ではありません。

 

異性化糖は安価に生産できることから、広く普及しています。

 

で、ですね、この異性化糖の成分表示には「果糖ブドウ糖液糖」や「ブドウ糖果糖液糖」など、複数が存在するのですが、それはグルコースとフルクトースの割合で変化するそうです。

 

JAS(日本農林規格)の基準をご紹介すると、

 

ブドウ糖果糖液糖・・・・・・果糖含有率(全体の中のフルクトースの割合)が50パーセント未満

果糖ブドウ糖液糖・・・・・・果糖含有率が50~90%

高果糖液糖・・・・・・・・・果糖含有率90%以上

 

 

 

となるそうです。

 

 

で、甘味度も果糖(フルクトース)がどのくらい含まれているのか、によって異なってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

再び甘味度の表ですが、スクロースの1.0を境に、下を見ると「0.7」のところにグルコースがありますね。上を見ると「1.2~1.5」のところにフルクトースがあります。

スクロース(砂糖)はグルコースとフルクトースが合わさってできたもので、単体では甘味度が異なるものが合わさってスクロースとなり、中間の甘さで落ち着いた、と考えていいかと思います。

 

で、異性化液糖では、上記のようにグルコースとフルクトースの量が異なります。

フルクトースが50パーセント以下しか含まれていない「ブドウ糖果糖液糖」と、50パーセント以上含まれている「果糖ブドウ糖液糖」では、後者の方がフルクトースが多いため、甘くなります。

 

 

今回、異性化液糖について、ネットでも調べてみましたが、多くのサイトで危険性が指摘されていました。

それらのサイトで言われている健康被害は、正しいものが多いようです。

その健康被害の本質が、フルクトースにあるためです。

フルクトースは前回、お話ししたように、インスリン抵抗性を助長し、肥満や動脈硬化を促進することが指摘されています。

異性化液糖はフルクトースの量を工業的に増やしている、と言えますので、「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」の過剰摂取は、フルクトースの過剰摂取と同じ意味となります。

 

で、この異性化液糖は本当に多くのお菓子や食品、飲料水に含まれているのですが、中にはスポーツドリンクや乳酸菌飲料などの「健康にいい!」「体にいい!」と宣伝されている飲み物にも含まれているのです。

乳酸菌飲料については、完全に健康飲料というイメージが定着しているし、実際、体に良い成分も入っていると思いますが、取りすぎには十分、ご注意ください。

そしてそして!!スポーツ飲料!!!

今ではテレビCMなどの影響もあって、完全に「スポーツ飲料は水分補給にいい!!」=「スポーツ飲料は体にいい!」という認識が広まってしまいましたが、フルクトースが使用されている以上、糖分で言えばコーラなどのジュースとなんら変わりません。

フルクトースの成分のため、むし歯菌などの細菌の良いエサにもなるし、糖尿病なども引き起こす。

近年、若年者、とくに10代の少年での「糖尿病予備軍」が増えているのは、部活などで積極的にスポーツ飲料の摂取が勧められてきたことも大きな要因の一つです。

スポーツ飲料も適度な量ならいいのですが、「カラダにいい」との認識のもと、飲めば飲むほど良い効果が出てくる、夏はこれが無いと体が渇く=熱中症になる、といった、明らかに間違った考えが広まってしまっています。

 

 

異性化液糖も、一日の量を考えることで、上手に摂取することができます。

これから夏の熱い時期を迎えますが、スポーツ飲料の取り過ぎに十分、ご注意ください!

 

そして健康飲料とされるものも、甘ければジュースと同じ、と思っていた方がいいと思います。