審美歯科

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「糖」について その13 ラクトース、トレハロース

続いて糖質系甘味料の「その他の糖」に属する「ラクトース」についてです。

「ラクトース」はグルコース(単糖)と「ガラクトース」という単糖が一つずつ結合した「二糖」です。

甘味度ですが、本文には掲載されていなかったのですが、ガラクトースはグルコースよりもわずかに甘味度が下がる、とのこと。

グルコース自体が砂糖よりも低い「0.7」なので、そのグルコースとそれよりも甘味度が低いガラクトースの結合しているラクトースは、砂糖よりもかなり甘味度が落ちる、と言えます。わずかに甘い程度、なのではないでしょうか。

さて「ラクトース」は、名前からも薄々察しがつくように、哺乳類の乳汁に含まれているため「乳糖」とも呼ばれています。

ラクトースは甘味料としては使用されていませんが、ヒトの母乳に7%含まれ、歯科的には「哺乳瓶う蝕」の原因になると言われている、とのこと。

多くのお口の中の細菌はラクトースから酸を作り出すことができるため、むし歯の原因になると言えますが、ラクトース単独では虫歯を発生することはないのではないか、とされています。

じゃあ、なぜ「哺乳瓶う蝕が起こるのか?」と不思議に思われるかもしれませんが、当ブログの今年1月31日掲載分の「離乳食開始とお口の健康」に記載されている内容で、ご説明可能と思われます(元の記事ではそこまで言及されていません)。

授乳期と離乳食開始期が重なる時期に、様々な細菌が活動を活発化させます。栄養の取り方が変わる大事な時期ですが、むし歯予防でも第一の関門、とも言えますので1歳から2歳にかけての次期のお子さんのお口についても、十分、ご注意ください。

さてこのラクトースですが、腸で「βガラクトシダーゼ」という酵素によって分解され、吸収されます。

しかしこのβガラクトシダーゼが欠乏すると「乳糖不耐症」になってしまうとのこと。

乳糖不耐症についても語りだすと長くなるのですが、一言で言うと、牛乳を飲んだりするとお腹がゴロゴロする、人によってはゆるい便になる、あの現象です。乳糖不耐症は健康な人でも発症するので異常とは言えません。

また、ラクトースは腸内細菌にも良い影響を与えるそうです。

 

 

 

さてここで少しだけ回り道をして、せっかくなので文中で出てきた「ガラクトース」についてお話しします。

「ガラクトース」は単糖ですが、単独では存在できず、グルコースと一緒になった形で存在する、とのこと。

化学式ではグルコースと同じで、人体に吸収されたのちに肝臓でグルコースに変換され、全身に運ばれて栄養源にされるそうです。

また逆に、乳腺ではグルコースをガラクトースに変換してラクトースとして乳汁内に含ませる、とのこと。

上記の「ガラクトースからグルコースに変換する」際に使用される酵素が欠如すると、ガラクトースをグルコースに変えることができなくなってしまうため、血中でのガラクトースの濃度が上昇してしまい、白内障などの症状を発症してしまいます。

 

 

 

ラクトースについては以上です。次は「トレハロース」について。

 

 

 

 

「トレハロース」は以前お話しした「マルトース」と同じ2つのグルコースが結合してできています。

「え?グルコースが2つなら、マルトースとどう違うの?」と思われると思いますが、マルトースとは「結合の仕方」が異なります。つまりグルコースのくっつき方が違うのです。ここまでくると説明もマニアックになってくるので、「糖マニアに、俺はなる!」という方は専門書を読んでください。

トレハロースの甘味度は、砂糖の4割くらいとのことなので、甘さはわずかに感じられる程度、と思われます。

トレハロースは高い保水力や品質保持効果があるため、甘味料としてよりも乾燥や凍結から食品を守るために使用される、とのこと。

またトレハロースには細胞やタンパク質を凍結や乾燥によるストレスから保護する作用もあるそうです。

 

このトレハロースですが、以前は抽出するのが難しく、非常に高価だったそうですが、日本の岡山県にある企業・林原が世界で初めて大量生産に成功した、とのこと。林原といえば、岡山県の方自慢の企業ですね。

 

さて、トレハロースについて脱線すると、動物、とくに昆虫の方がヒトよりも、トレハロースの血中濃度が高いそうです。