



審美歯科
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「水辺の生態系保全募金」を開始します。
- Date / 8月 31st, 2017
- Category / クリニック情報
これまで長きにわたって、鉄道に関する加納の考えを聞いていただき、ありがとうございます。
自分は、全てとは言えないけども、北海道に鉄道は必要だ、と考えています。
しかし一方で虚しさも。いくら存続を望んでも、自分から何かできることはなく。応援することはできても、「具体的な数字」の改善には無力でしかありません。
ある政治家の方によると、「地元の「乗って応援」という言葉もダメだ」とのこと。
国や北海道に、訴えるだけしかできないのか?
そんな時、ある雑誌に掲載されていた「釧網本線を世界遺産に!」という活動についての記事が目に留まりました。
この「釧網本線を世界遺産に」という運動自体は、昨年くらいから、名前だけは知っていました。
正直、「何をバカげたことをいっているんだ!?」と最初は思っていたのですが、記事で、その主催の方の意見を聞いてから、考えが変わりました。
その方はスイスで有名な、山岳鉄道を例に挙げていました。
皆さんもスイスの山岳鉄道の写真を見たことがある方も多いと思います。
雄大なアルプスの中を、鉄道が走っている、あの風景。
あの風景も、鉄道だけに注目すれば、大赤字なのだそうです。
でも、あの鉄道と風景を見るために、世界中から観光客がやってくる。そして鉄道以外のホテルやお店が潤う。
鉄道は赤字でも、鉄道以外では多くの地元の人、スイス国民に恩恵をもたらしているのです。
また環境に関する意識の高い欧米ゆえに、環境への影響が少ない上に大量の人員を輸送できる鉄道は、重要な選択肢として意識されている、とのこと。
この記事を見たとき、ああこれだ!と思いました。
自分は今夏、釧路湿原、霧多布湿原、野付半島、知床、オホーツクと、様々な道東の地形を見てきました。
そこには水鳥をはじめ、多くの希少な動植物が生息し、海にも栄養を供給しています。
道東は水辺にとても近い環境で、アジアでも珍しい地理をしています。
この自然環境の価値を高めることで、国際的な注目を集めれば、その移動手段としての鉄道の価値を再認識することになるのではないか、と。
道東の自然を、今以上に保護することで、鉄道の価値が高まり、存続の必要性が明確になるのでは?と、ちょっと強引ですが、思いました。
そして、沿線の人口を無理に増やしたり、地元が無理に利用する、というよりも、道東の自然を保護することで、鉄路の存続につなげよう!と(自分の中で)結論に達しました。
そして、具体的な方法として、釧路湿原の保護を行っているナショナルトラスト「トラストサルン釧路」、霧多布ナショナルトラスト、知床100平方メートル運動の森トラスト、などの団体に寄付する、という形で自然保護に関わろう、と考えました。
入り口は「鉄道の存続」という形だったので、「本筋と違うのではないか?」と思われる方もおられると思います。自分もそう感じていたため、失礼にならないよう、夏の間に地理や湿地について学んでみました。
そして各団体に、まず一万円ずつ、寄付をさせていただきました。
こちらは「トラストサルン釧路」から届いた登録証。
今や全国的にも有名な釧路湿原ですが、乾燥が進んでいるそうです。
というのも、前記事にあるように、国立公園外にある、釧路湿原に流れ込む水の水源の保護がすすんでいないから、とのこと。
募金では運営資金とともに釧路湿原周辺の土地を購入し、湿原の保護を行っている、とのこと。
こちらは霧多布ナショナルトラストから届いた会員証。
霧多布湿原には非常に多くの動物が暮らしています。
霧多布湿原の周辺の多くは民間の所有とのことで、その土地の取得をすすめているとのこと。
こちらは知床のトラストからの証書。
すんごく立派で驚きました。
知床自体が豊かで貴重な生態系であることは確かですが、オホーツク海の栄養の源としても重要です。
そしてここからお願いになるのですが、今後も継続的に募金をしていくために、「水辺の生態系保全募金」へのご協力をお願いいたします。
募金の名前をどうしようか、迷ったのですが、「水辺の生態系保全募金」とさせていただきました。
水辺の生態系、と言っても、それを守るためには非常に広い範囲の自然を保護する必要があります。
札幌では実感しにくいとは思いますが、道東に限らず、北海道はとても水辺に近い島です。
そして全国的に、いえ、アジアの中でも札幌は「北海道の札幌」として認識されています。
北海道の自然の多様性が保全されることは、札幌の知名度を高める事にもつながります。
北海道の水辺は、札幌から遠い存在ではありません。
なお、集められた募金は、全額、ご紹介した団体に寄付させていただきますが今後、団体は増えていくかもしれません。
さて、色々、クドクド書いてきましたが、そんな堅苦しい事でもなんでもなく。
これは霧多布湿原で見かけた、2羽の丹頂鶴。(わかりにくくてすみません)
丹頂は非常に貴重で、世界に3000羽ほどが生息しているそうなんですが、その内、北海道には1000羽ほどが飛来します。
鶴が当たり前に北海道に来ることができる環境には、水辺の環境が必要。
皆さんのお子さんたちが北海道を出て行った後、「北海道は世界的にも自然の豊富な場所だ!」と自慢できる北海道であるように、ささやかなご協力をお願いいたします。