審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

東京でセミナーを受けてきました。その2

さて、ここからは真面目なお話し。

 

今回は「あいうべ体操」に関するセミナーでしたが、なんと自分は予習がバッチリの状態でした。

 

札幌に戻ってから復習していたこともありますが、セルフ「講演会」を複数回、受講していたのも大きかった。

実は去る11月27日、呼吸の仕方に関する当院主催の講演会を開催していたのですよ。

とはいえ、自分は今まで講演を主催した経験が無かったため、来年に向けての実績づくりの意味合いが大きく、積極的には宣伝していなかったのですが。

おかげで自信が付きましたので、来年の夏休み、冬休みにバルーンのアトラクションと組み合わせたイベントを企画していますので、こうご期待!

で、その講演会の演者を、札幌市白石区で医院を運営している江端隆寿先生に依頼しました。

そして本番まで、数度、彼の講演を聞いて「練習」してました。

江端先生は数年前から「あいうべ体操」や「ゆびのば体操」を学んでいて、それ以外にも広い分野を勉強されており、姿勢や呼吸に関して知識が非常に豊富。彼とは春から何度も会食してきましたが、その度に新しい知識が出てきます。

今後、彼には授乳時の姿勢や他の分野でも講演をお願いしたいと思っております。

また少し脱線気味になりましたが、彼の講演の練習を聞いているうちに、それが自分にとっては復習の場となっていました。おかげで口呼吸。鼻呼吸について、複数回の講演を受けている状態で、昨日のセミナーに臨む形になりました。

 

さて、肝心の内容ですが、これも有料セミナーであったため、全てをお話しするわけにはいかないのですが、重要と思われる範囲を。

 

まずセミナー冒頭で取り上げられていたのは、アレルギーについて。
講義では2つのグラフが提示されていて、1960年代からの調査の結果、1970年代から急激に感染症が減り、逆に1970年代から自己免疫疾患(免疫細胞が自分の体を攻撃しておこる疾患)が増加している事実が説明されていました。

原因として、1970年台より、生活の衛生状況が改善されるにつれ、清潔過ぎる状況となってしまい、それがために免疫細胞が戦う相手を失うにつれ、自分の人体を攻撃するようになっている、とのこと。

これは10月に参加した腸内フローラシンポジウムでも指摘されていたことで、近年の腸内細菌の弱体化は、清潔過ぎる環境にも原因がある、と指摘されていました。

 

免疫細胞とは、異物や侵入者を攻撃するだけが目的ではありません。腸内では白血球などが腸内細菌と「会話」して、人体の味方となる細菌に栄養を与えたり最適な環境にするように人体に連絡し、また、同じく腸内細菌との会話から侵入者などの情報を入手して、自分たち免疫細胞の行動をも決定しています。

つまり免疫細胞は、人体と細菌との交渉役の任務も負っているのです。

そいうことは、会話相手の細菌が存在しなくなると、免疫細胞や人体にも不利益が出てくる。

 

以前にも当ブログでお話しましたが、「無菌な環境」「絶対に清潔な状況」が、健康にいいのではありません。

学校や児童館などでのおもちゃの共有など、悪さをしない菌と積極的に接触することも、健康を維持することや成長のためには必要なのです。

お母さんが舐めたおしゃぶりを赤ちゃんに舐めさせる、という行為も、実は赤ちゃんの成長には必要なこと、と言われています。もちろんお母さんのお口の中の状況が健全であることが大前提ですが。

 

さて、次に重要なこととして、一酸化窒素(NO)の重要性が指摘されていました。

顔面の骨の中には空洞があって、鼻に開口しています。鼻を鼻腔と言うのに対し、それらは「副鼻腔」と言われています。この副鼻腔から一酸化窒素が排出されています。

この一酸化窒素には殺菌作用があり、また気管を広げる効果があるため、鼻から取り入れた空気をより多く、肺胞の奥まで届けることができるようになります。

しかし口から吸入すると、この効果が得られず、感染症にもかかりやすくなります。

 

他にも多くのことが語られていました。

 

そういえば、この前の総選挙の際に、「花粉症ゼロ」という公約を掲げて、評論家の方々から失笑されていた政党がありましたが、鼻呼吸が普及すれば、実現できますよ、この公約。

もちろん、体質などもあるから「ゼロ」にはできないかもしれないけども、限りなく少なくすることができます。

 

 

 

これにて今年のセミナー、講習会への参加は終了。

今年の9月以降は、毎月、東京に通う事になりました。

全く予期していなかったんですけどね。

 

思えば今年の3月に、友人に誘われて今井先生の講演を聞きに旭川まで行ったことが始まり。

一年間、今井先生を追いかける格好になりました(苦笑)。たまたまなんですけどね。
ここ数年、札幌歯科医師会では、西田亙先生、今井一彰先生、岡崎好秀先生、北折一先生、と、全国的に著名な方々を講師として招請しています。これらの方々は、今ではさらに広く活躍されておられます。
自分は全ての講演に参加しましたが、自分の考えや治療への取り組みに関して、多くの影響を受けました。

 

そして、今回のブラッシュアップセミナーへの予習のための参考書として購入した、皮膚科のお医者さんの業界雑誌である「ヴィジュアルダーマトロジー」という雑誌の最新号(? 11月15日発売号)では、「歯科と連携して治す皮膚疾患」と題して特集が組まれていました。

この領域を超えての連携こそ、ここ数年、歯科医師会の講演会でテーマとされてきたことであり、また日本病巣疾患研究会でも重視されていたこと。
さらに驚いたことに、この「ヴィジュアルダーマトロジー」の最新号に、何度か見かけた症例が!

なんと歯科医師会の西支部の役員会や、西区の市民向け講演などで紹介された症例が掲載されていました。
医療の最新の動きは、東京の大学や、偉い人たちの中だけで起こっているのではありません。
皆さんがお住まいの札幌市西区でも起こっています。

 

 

今年は、自分が役員であることについて、随分考えさせられた一年となりました。

 

自分は道内の地方での勤務経験もありますが、その時、それらの地方では札幌に視線が向いていました。

患者さんに説明する際でも「札幌では最近、こういう治療が広まっている」とか、「札幌では一般的に行われている」と添えると、すぐに納得してもらえます。

札幌では「東京では今、こういう流れになっている」と説明すると、納得される方が多いのでは?

地方では、「札幌では」「東京では」という言葉が、大きな説得力を持っています。
結局、北海道の歯科での「常識」は札幌での動向によって決まります。

 

札幌で「常識」となったことが、全道に広まっていきます。

その札幌にある歯科医師会が、北海道の歯科の常識を決めている、となれば、自分の責任も重大と実感。

 

来年も色々な活動に参加して、この場で積極的にお話ししていきます。

また、勉強した内容などもお話ししてまいります。

 

 

少し早いですが、来年の決意表明でした。