審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

流氷大回転 について

昨日、流氷が網走沿岸に接岸した、とのこと。

今年も流氷の季節になったのですね。

 

さて、その流氷について、毎日新聞では「流氷大回転」が起こった、と報道していました。

「流氷大回転」とは、北海道のオホーツク沿岸に接岸した流氷が、渦巻きを起こす、というもの。その光景は、まるで銀河系の様子を見ているようです。

なぜ、この大回転が起きるか、というと、アムール川で発生した流氷は、その後、オホーツク海内にある南向きの「東樺太海流」に乗って南下し、網走、紋別などの沿岸に接岸するのですが、北海道のオホーツク沿岸には日本海方面から宗谷海峡を通ってきた、沿岸沿いに東にながれている速い海流があるため、接岸したと同時にその海流に横からぶつかる形になり、渦巻きを発生する、とのこと。(詳しくは学校の先生に聞いてね)

実に壮大な風景なのですが、この「大回転」も、オホーツク海を豊かにしている自然の要素の一つです。

 

ナイル川やアマゾン川など、世界の大河は、内陸から豊富なミネラル成分を河口に運び、その地域を豊かにしていますが、海に達した段階で海底に沈んでしまいます。しかしオホーツク海では、流氷の作用によってアムール川のミネラルがオホーツク海内に広く行き渡ります。

そして網走沿岸にも到達します。

で、ですね、この運ばれてきた「ミネラル」というのは、比重の関係で海の低層の海流に乗ってきているのですよ。この辺りは面白いので2月中にお話ししますが、とにかく、ミネラルはオホーツク海の深層を通って網走までやってきます。

で、接岸によって網走に到達したミネラルですが、深層にあるため、それだけでは魚などの栄養になりづらいのです。

(プランクトンなど、海の生き物のエサとなる光合成生物は、太陽の光があたる海の浅い層に多く生息するため。プランクトンはミネラルを栄養とする)

 

しかし!上記のように「大回転」が起こって渦巻きになると、沿岸付近の海が「撹拌」されて、深層にあるミネラルが浅い階層まで巻き上げられるのです!!

 

コップに水を入れ、氷を浮かべるとします。

この氷をぐるぐると回すと、コップの中に渦巻きができると思います。

まさにこれが起きている状態!
接岸した流氷が、横からの海流によって回転を始めることで、海底のミネラルや栄養分がかき混ぜられて海の深いところから浅いところまで行き渡る。

そして、北海道のオホーツク沿岸の海の生き物は、流氷による「フタ」のために人間からも守られ、海底から湧き上がるミネラルを存分に食べることができるので、流氷の下で大きく成長します。

 

これで終わりではありません。

 

流氷によって巻き上げられた栄養分は、東からの海流にも乗り、千島列島に至り、そこから太平洋側に出て親潮に合流して、親潮に栄養を供給するのです!

その親潮は日本へ向かって流れ、東北沖の海で、親潮と、南からの海流がぶつかることで栄養が滞留します。

三陸沖は「世界3大漁場」とされていますが、その理由の一つに、遠く離れた「流氷大回転」も深くかかわっているのです。

 

 

このように、オホーツク海で見られる「自然」は、非常に精巧な連鎖反応によって行なわれており、それはオホーツク海に留まらず、広い地域に影響を及ぼしています。

 

イエローストーン国立公園は、地球の爆発的な力を感じさせますが、オホーツク海ではその対極となる、ピタゴラスイッチにも似た、とても不思議な地球の姿を見ることができます。

 

この自然の連鎖を見ることができるのは、世界でも日本、北海道くらいなもの。一度は流氷を見てみよう!