審美歯科

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オーラルフレイルについて学びました

先日、札幌歯科医師会西支部・手稲支部合同の学術講演会が行われ、「フレイルの基礎的知識と歯科的対応」と題して、松本歯科大学の小笠原正先生のお話しを拝聴いたしました。

 

まず、当ブログでも今年になって何度も使用している「フレイル」って、一体なんぞや?という点ですが、「虚弱、Frailty」とのこと。

講演の中で小笠原先生は「フレイル」の概念について、「健康寿命の終わり」と説明されていました。

ここで「健康寿命」という言葉について、注意が必要です。

健康寿命とはWikipediaによると

「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと」

 

とのこと。

 

つまり、寝たきりだったり、誰かの介助を必要としないで、自分自身で自立した日常生活を送ることができる生存期間。

「寿命」は、生まれてから死ぬまでの期間のことを言います。

80歳で天寿を全うされた方がおられるとします。もし永眠されるまでの30年を寝たきりで過ごした場合、健康寿命は「50年」となります。

 

この「フレイル」という言葉ですが、なかなか説明するのが難しい。

元となった「Frailty」という言葉ですが、海外の老年医学では「虚弱」となりますが、日本老年医学会が、衰えていく一方という印象を持ってしまう「フレイルティ」という言葉の使用を嫌がり、正しく介入すれば戻るということを強調するために「フレイル」という日本語訳にした、とのことです(ネット情報)。

ちなみに厚生労働省の報告書では

「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」

とのこと。

 

つまりは体の節々に衰えを感じても、適切に行動すれば、自立して生活できる「健康寿命」を伸ばすことができる、とお考えください。

 

このフレイルという言葉は、すでに世間に出回り始めていますし、今後、耳にする機会も増えると思われますので、良ければ覚えていてください。なお、誕生したての単語は、後に定義が変わることもあります。DVDも最初は「Digital Video Disc」とされていましたが、その後、用途の広がりによって、「Digital Versatile Disc」に変更された経緯があります。

 

で、歯科領域での「フレイル」が、「オーラルフレイル」というわけです。

 

この「オーラルフレイル」についての詳しい説明と、参加者相互の実習も行われました。

 

とても勉強になった2時間でした。

 

 

 

 

さて、この講演会に先立ち、摂食嚥下の授業も受けました。

その授業の終了後、出席されていたある先生が、「色々な方法が言われているし、言っている人がいるが、どれがいいのか?」という主旨の質問をされておられました。

 

この質問を、自分も聞いてみたい、と思っていました。

自分自身、進行形で学んでいる最中です。

 

この時、先生は「おでこ体操」というのを提案していました。

ネットで検索してみてください。

ちなみにオーラルフレイル対策の方法を検索すると、たくさんの方法が出てきます。

 

 

こんなにたくさん出てくるなら、歯科以外の皆さんは、「オーラルフレイル対策をしろ」と言われても、「じゃあ、何をすればいいの?」となるのではないでしょうか?

 

自分は昨年から、「オーラルフレイル」に関する多くの「体操」や「訓練方法」を目にしてきました。どれも似ているような、違っているような。中にはかなり難しそうな運動になっているものもあります。

おそらく、どの方法も正しいとおもうんですよね。

 

その中で、自分はまずは「あいうべ体操」をお勧めしています。

 

でも、別に「あいうべ体操がファイナルアンサーだ!」と言いたいのではありません。

 

自分が知る限り、「あいうべ体操」が最も簡便で、短時間でできて、誰でも実践しやすいものだと思われたので、とりあえずおすすめしています。

 

上記のように、色々な体操や訓練法が世にありますが、多すぎてどれをやったらいいんだろう?となりませんか?

 

自分は毎年のように「絵が上手くなること」を目標としているのですが、実際に始める前の段階である、絵の具や筆選びの段階で立ち止まってしまいます。初心者なんだから、まずは簡単な道具で始めようか?いや、後で後悔しないように、ちゃんとしたセットを買おう、いやいや水彩画の教室に行って学ぼう、じゃあどの教室にしようか・・・・・・。

こんな感じ。

この場合、「絵がうまくなること」の一番の答えは、「下手でもなんでもいいから、まずは絵をかいてみること」。

 

 

「フレイル対策」という言葉があり、立派な方法もたくさんあります。「体操」同士で論争をしている場合もあります。

ただ、そんな論争は関係者の中だけで侃々諤々やっていればいい話。

 

一番大事なのは、どんな方法であろうと、とりあえずやってみること。

 

その時に選ぶ方法は、できるだけ簡便で、できるだけ受け入れられやすい方法がいいのではないか、と考えたとき、まずは「あいうべ体操」がいいのではないか、と考えました。

もちろん、あいうべ体操でも補うことができない面もあるかもしれませんが、その時にそれを補う体操を「あいうべ体操」に並行して行うか、切り替えればいい話。

「あいうべ体操だけしかやってはいけない」ではなく、あいうべ体操は万人向けの入口で、その後は各人の好みの方法を行えばいいのではないか、と思います。

何にしろ、どんな方法でもやらなければはじまりません。

 

ただ、せっかくの機会なので、今後は「おでこ体操」をはじめ、様々な体操、方法を調べ、個人にあったものを提案するようにしたいと思います。

 

 

さて、今年上半期は、オーラルフレイルの歯科の対応について学んできました。

今後も継続して学んでいく予定です。