審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

宇都宮での学会でのお話し その2

さて、まずは今回、最も注目していた「小児の口腔細菌叢」についての演題からお話しします。

今回は、もともとバイオフィルムに関心があったのもありますが、ようやく始めたむし歯予防の管理プログラムである「CAMBRA」でも、バイオフィルムが重要であるため。この一年間は、CAMBRAを軸に勉強をしてきたのですが、CAMBRAはアメリカの多くの大学で採用されているとはいえ、商業主導で日本に移入されてきたこともあり、客観性に少し、不安を覚えていたため、その裏付けを欲しかった、というのもあります。

ちなみに「商業主導」と書きましたが、これには歯科メーカーのヨシダと、そしてあの天下の博報堂が関係しています。CAMBRA自体はアメリカの大学で採用されているのですが、日本では上記の企業が主導して、CAMBRAを中心にした各種のパッケージ販売なども展開されています。自分は今年の一月、博報堂の担当の方(といっても関連会社の方)とお会いしました。それがまさかの一対一!そのお話の内容は、さすがは広告代理店の方だけあって、非常興味を惹かれるものでした。説明を受けたのは、医院をお子さん向けに改装し、運営するプラン。ウチの予算では実現不可でしたが・・・・・。

ただ、担当の方は、単に商品を販売するのではなく、その背景の考えも、口の中にとどまらず姿勢や脳の発達まで網羅する内容で、説得力十分。

正直な感想ですが、その浸透力や他分野との関連性の広さは、さすがは広告代理店だなあ、と感心させられました。歯科の中で見られる「躊躇」というか、ある種の自主規制みたいなものが全くないので、患者さんとの距離がどんどん近くなりやすい。

 

 

 

いきなり脱線してしまいましたが、昨年、今年の初めと、東京と往復してましたが、あくまで自分の感想ですが、東京(他の地域もそうかもしれないけども)では、子どもの虫歯予防と口の発達(これは今年四月から保険にも導入された)、そして脳の発育などが一体化し、「子育て」の重要な部分として口の健康が位置しているようにおもわれました。

 

さて、小児の口腔細菌叢ですが、ここから先は、やや箇条書きのような内容になってしまうことをお許しいただきたい。

 

まずECCとバイオフィルムの関係について。

ECCとは(Ealry Childfood Caries)、つまり生まれてから早い時期に虫歯になってしまうケースのこと。基準として、「71か月以上の小児が、1本でもカリエス(むし歯)を持っていたら、ECCと判断」されるとのこと。

ちなみに日本では4割が「ECCである」と判定されるとのこと。

この日本の数字はかなり大きいそうです。それは、この基準はアメリカや欧州で作られた基準なのですが、アメリカをはじめ、先進国の多くでは水道水に極めて低濃度のフッ素を混入させる「フロリデーション」が導入されているため、子どもの虫歯の数も日本よりも少なく、上記の厳しい基準でも判定可能とのこと。

ここなんですよね。よくテレビや新聞などで、子どもの虫歯の数に関して欧米との数による単純な比較がされるのですが、水道水にフッ素が入っている地域と日本を比べると、結果は明らかなのは当然。

 

ここでもちょっと寄り道すると、現在、「サホライド」という虫歯の進行を抑制する塗り薬が、海外で注目されている、とのこと。これは昨年、出席したCAMBRAの講演医会でアメリカのダグラス・ヤング教授も「日本で生まれたこの薬品が、なぜ、日本で使用されないのか不思議だ」と語っていました。

ヤング教授の言うとおり、このサホライドという薬品は日本の方が開発したのですが、この薬品を塗るとその部分が黒くなって、いわゆる「みそっぱ」になってしまうので、敬遠される方が多いのも事実。

しかし日本以外の海外ではサホライドへの関心が高まり、アメリカでは「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度改革の一環として認可され、ヨーロッパでも普及し、アジア、特に子供のむし歯対策が急務となっている中国でも重要視されている、とのこと。

フッ素もサホライドも、低予算でできる虫歯予防対策として、各国で導入されています。

 

 

 

 

続く