審美歯科

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脳の発達と睡眠について その1

すんません、年末に向けて、何かとバタバタしているもので、すっかり更新が遅れてしまいました。

ちなみに先週、ちゃっかり来年3月に廃線となる夕張支線に乗ってきてもいますが。

 

実はまだ、10月6日、7日にかけて宇都宮で行われた学会のお話しの途中でした。最近、来年以降の予定も視野に入れて日程を決めるようになり、いい加減にお話を終わらないといけないだろう、と、焦って更新しております。

 

今回のお話しは、「脳の発達から考える子供の睡眠と生活習慣」と題された講演についてのお話し。

 

なお、最初にお話ししておくのですが、今回の内容は、ややもすれば「子育て論」「教育論」にも踏み込むものとなるかもしれません。今回の件についてブログで記述するのに合わせ、色々と調べたりもしたのですが、「教育論」「子育て論」はそれこそ世の中に幾多もあることを、改めて実感させられました。中には3歳ころから「天才」を育てる方法などもあり、思わず教育方法の迷い箸をしてしまいそう。また各家庭の思想信条、信仰なども重要な点と思われます。今回の講演で自分が納得したのは、変に教条的な内容でない、と思われたから。講演の基本は「朝起きて、夜寝る」というもので、これはどんな教育論、子育て論にも当てはまるんじゃないかなあ、と思われます。それでも、お子様の教育・育児は各ご家庭によって異なり、「これが正解」というものはなく、押し付けられるものではない、というのが原則です。

今回のお話しは、あくまでも参考として聞いていただけたら幸い。

 

まず今回の講演は、文教大学教育学部教授で小児科専門の医師である、成田奈緒子先生によるもの。

失礼ながら自分は先生のことを存じ上げず、経歴紹介では、あのiPS細胞を発見してノーベル賞を受賞した山中伸弥教授とは神戸大学医学部時代の同期(?)とのこと。札幌に帰ってきてから調べたところ、成田先生は子育てに関する著作も多く、「現役で国立医学部に合格した勉強法」という本も出されておられます。思わず心が動かされた保護者の方もおられると思います。

これは開業でこの地に来て初めてわかったのですが、西区は札幌西高校を目標として、なかなか受験熱の高い地域のようで、保護者の方も熱心な方が多い、というのを実感しています。

ちょっと話が逸れてしまいました。さっそく始めます。

今回の内容は、講演で話されたものと、成田先生の著作からのものが合わさったものとなります。

 

 

 

成田先生はまず、「脳がどうやって育つのか」について、お話しされていました。

 

それによると、人間の脳はまず、成田先生が「からだの脳」と呼んでいる「脳幹」の部分から発育を始める、とのこと。脳幹は、脳の延髄、中脳、橋と呼ばれる場所のこと。脳幹には多数の「脳神経」が多数出入りし、自律神経機能の中枢があり、「呼吸・心拍数・血圧」を調整する中枢であると同時に「覚醒と睡眠」を調節する「網様体」があり、感覚神経路や運動神経路があり、姿勢反射の中枢がある、という場所。いわゆる「古い脳」と呼ばれる場所にあたります。

「古い脳」とはいっても、「呼吸や心拍数・血圧」「覚醒と睡眠」「感覚・運動」「姿勢」の中枢がある、ということは、脳幹が、生きていくうえで最も重要な「寝て、起きて、食べて体を動かす」ということを担っている部分である、とわかります。

そしてこの「脳幹」は、0歳から5歳までで成長を終えてしまう、とのこと。

なんと生命に直結する重要な機能は、5歳までしか成長しないのです!

 

脳幹の次に成長が始まる脳は、「おりこうさんの脳」と呼ばれる「大脳新皮質」という部分です。大脳新皮質は、言語機能や合理的で分析的な思考、微細運動や知恵・知識・記憶の中枢。「話すこと」などの言語、「ハサミで紙を切る」「絵を描く」「折り紙を折る」などの微細な行動、勉強やスポーツなどのための脳です。成田先生は著作の中で、この「おりこうさんの脳」について、「人間らしさの脳」と呼んでいます。

これも非常に重要な部分ですね。この「大脳新皮質」は、1歳から18歳まで成長するとのことですが、その中核部分の成長は6才から14才までとのこと。「6才から14才まで」というところが重要です。

 

そして最後に成長するのが、「こころの脳」と呼ばれる「前頭葉」という部分。前頭葉は「結果の予測」や「行動の選択」、「社会的に見た行動の妥当性」「物事の類似点・相違点の判断」や「長期記憶」の中枢。お分かりのように、社会で生きていくために必要な部分を指しています。成田先生は「こころの脳」と呼んでいました。10歳から18歳まで発達しますが、その中核部分は10歳から14歳にかけて成長するそうです。

 

ここまで各部分の脳の「成長する時期」を明記してきましたが、講演ではこれがとても重視されていました。

成田先生は、講演の全編にわたって「脳の成長する時期」に合わせた子育ての必要性を訴えておられました。

たとえば、上で「社会で生きていくために必要な脳」とした「こころの脳」の部分は、生まれてすぐの赤ちゃんには存在しません。ということは、生まれてすぐの赤ちゃんに、前頭葉を成長させるための訓練や教育を行っても意味がないのです。

 

では、どうすればいいのか?どうすれば「現役で国立医学部に合格」できるのか?

 

次回からお話しします。