審美歯科

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ミュータンス菌(虫歯菌) VS ジンジバリス菌(歯周病菌)

最近、更新が滞っていて申し訳ありません。

 

何をしているか、というと、色々と雑事に追われるのはもちろんのこと、歯科の勉強もしております。

 

当ブログにて、以前より、バイオフィルムという言葉を使用してまいりました。

2,3年前より、講演などでも耳にする機会が多くなり、今年の3月にも北大にて、バイオフィルムに関連する講演を拝聴してまいりました。

この時の講師の先生が、大阪大学歯学部の天野教授。

自分は2017年9月に出席した日本病巣疾患研究会にて、初めて天野先生のバイオフィルムについての講演を聞くことができたのですが、とても感銘を受けてしまいまして、機会があればもう一度、先生の講演を聞いてみたい、と思っていました。名古屋で開催予定がある、と知り、真剣に名古屋行きを検討したこともあります。

それが北海道で聞くことができるとは。

この機会を逃すことはできない、と出席を希望した次第です。

 

天野先生の講演は素晴らしく、バイオフィルムに関して新たな知識を得ることができました。

講演は朝の10時から夕方4時までと、長時間にわたったのですが、あっという間に終わってしまいました。

 

さて講演の内容ですが、これまた有料の講演だったので全てをお話しすることはできませんが、ぜひ知っておいてほしいことをお伝えします。

 

 

講演ではバイオフィルムについて、多岐にわたって話されていましたが、中でも興味深かったことの一つに、虫歯菌のバイオフィルムと歯周病菌のバイオフィルムの違い、がありました。

 

歯の各部分の名称ですが、歯と歯茎の境目にあるプラーク(歯垢)には虫歯菌が多く、歯茎よりも下の歯周ポケット内にあるプラークには歯周病菌が多い、とのこと。

で、歯茎の上にあるプラークは空気が好きで、虫歯を引き起こしますが、歯茎よりも下の歯周ポケット内にあるプラークは空気が嫌いで歯周病を引き起こす。

この歯茎よりも上か下か、では世界が全く異なり、境目となる歯茎は国境ともいえる、とのこと。

 

つまり、仮に歯茎よりも上のプラークを除去しても、歯周ポケット内にプラークが残っていると、虫歯にはならなくても歯周病にはなってしまうかもしれない。

これは講演後の復習の際に、他の先生の著作となる参考書で知ったのですが、虫歯菌と歯周病菌は、一緒に生活することができないそうです。

え?同居できないんじゃあ、虫歯菌しかいなければ歯周病にはならないの?

 

となると、そんなことはない。

ミュータンス菌と歯周病菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌の同居を実現してしまうのが、バイオフィルムという一つの生態系なのです。

今生きている世界だって、中の良い動物も天敵も同居しています。

バイオフィルムという「世界」では、中の良くない細菌同士も同居できてしまいます。

 

また、一度バイオフィルムができてしまうと、生涯、菌叢は変わらないとのこと。

つまり、歯の汚れ取りをしてバイオフィルムを減らしても、虫歯菌や歯周病菌が完全にいなくなるわけではない。

 

じゃあ、バイオフィルムが定着してしまったらもうおしまいで、歯磨きや汚れ取りは意味が無いのか?というと、そういうことではありません。

 

天野先生のよると、歯周病菌も虫歯菌も、一人では何もできない、とのこと。

 

つまりバイオフィルムの中の仲間の細菌がいて、一緒に行動することで初めて悪さを発揮できる、とのこと。

 

なので、歯磨きや歯科医院での歯の汚れ取りを行うことでバイオフィルムを除去し、無菌にすることはできなくても、細菌の量を減らせば、悪さができなくなる。

 

 

またバイオフィルムの細菌たちは、時間ととも病原性を増す、つまりバイオフィルムができてからの時間が長くなるほど、バイオフィルム内での生態系が成熟して細菌の数や種類が増え、悪さをしやすくなります。

 

そのために、定期的な歯科医院でのケアが必要になってきます。

 

 

 

天野先生のお話はまだまだあるのですが、今回はここまでにitasimasu.[