審美歯科

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新型コロナウイルス予防の一提案

連日、大きく報道されているコロナウイルスですが、札幌でも感染者が増加しております。

市民にも不安が広がっていますが、札幌市のホームページに感染症予防の方法が掲載されていますので、一度、ご覧になってみてください。

 

今回は、それに付け加える形で予防法を提案させていただきます。

今回の予防法は、当ブログの過去の記事でも述べられていたもので、決して奇抜なものではありませんが、あくまでも基本は札幌市が推奨する方法であることを前提としております。

 

 

1、外出後、歯を磨く

「外出後、手を洗う」は、札幌市に限らずどの自治体、公共団体も提案する予防法の基本中の基本だと思います。

それに加えて、外出後には歯を磨くことを提案いたします。口は手指と同じく、外界と接する場所です。

通常なら、大人の場合は「寝る前と起きた直後の歯磨きは必ず行ってください。食後はできる限り行ってください」とお話ししていますが、しばらくの間は大変とは思いますが、帰宅後はすぐに歯磨きをしてみてください。

以前、母校の同窓会で、かつて東京の杉並区で区長をされていた方をお招きして講演をしていただいたことがあるのですが、その方が区長に在任中、小学校で歯磨きを行ったところ、他の区の小学校に比べてインフルエンザに感染する児童が少なくなった、とのこと。

もちろん、インフルエンザと今回は別の疾患ではありますが、「歯磨き」は予防法の基本の一つと言えると思います。

 

 

 

2、歯ブラシを交換する期間を短くする。

「歯ブラシは一か月で交換してください」とお話ししていますが、しばらくの間、この期間を例えば「1週間毎に交換する」など、短くしてみてください。

同じ歯ブラシを長期間、使用し続けると、歯ブラシの中で細菌が繁殖するようになります。機関が長いほど、細菌の数は増え、さらには外部からの細菌が新たに生息しやすい環境となります。

 

3、歯ブラシを個別に保管する

ご家族でそれぞれ異なる歯ブラシを使用していると思いますが、保管する場所は同じ、ということにはなっていませんか?一つのコップに家族全員分を立てている、とか。

しばらくの間は、それぞれの使用する歯ブラシが距離を保って保管することをお勧めします。

 

4、歯科医院で歯石取り、歯の汚れ取りを行う

歯グキから血が出ていたり、重度の歯周病の状態だと、感染症を引き起こしやすくなります。また、歯石や汚れなど目に見えた形でなくても、「バイオフィルム」という形で細菌たちは共存生活をしています。このバイオフィルムは歯周病菌に限らず様々な菌やウイルスが同居しやすい環境です。

歯磨きによって多くの汚れを取ることはできますが、バイオフィルムは「バリア」のようなものを持っているため、歯ブラシでは破壊できません。歯科医院にある器具にて破壊する必要があります。

以前より、風邪や食中毒予防に定期的な歯の汚れ取りをお勧めしてまいりました。

歯の汚れ取りもピンポイントでのコロナウイルス対策ではありませんが、お勧めします。

 

 

5、口を閉じ、鼻で呼吸する

札幌市の予防法ではマスクの着用が励行されています。しかしマスクが不足し、不安が広がっています。
もし、マスクがない場合は、極力、口を閉じて鼻で呼吸することをお勧めします。

口で呼吸すると外の冷たく乾いた空気が直接、喉奥の「鼻咽腔」と呼ばれる場所を通り、さらには肺に達するため、感染症にかかりやすくなり、炎症も起こりやすくなります

一方、鼻は、まず鼻毛で汚れが除去されます。また鼻の中では殺菌性のある一酸化窒素が排出されているため、ここで細菌などの多くを死滅させることができます。さらに鼻には多くの毛細血管があり、大量の血液が循環しているため、鼻から取り込まれた外の冷たい空気が温められて、喉奥や肺に運ばれていくため、喉奥が乾燥から防ぐことができます。

これはコロナウイルスに限らずお話ししていることですが、口呼吸を止めて鼻呼吸にすることで、コロナに限らず多くの感染症を防ぐことができます。

また、冬季は北国の人はどうしても口呼吸になりやすい、とのこと。

なお、他人のいない自宅内では、極力、マスクは使用しないほうがいいかもしれない。医療従事者は常にマスクをしているため口呼吸が多い、とのこと。マスクは鼻も覆ってしまうため、どうしても呼吸しずらくなってしまい口呼吸になりやすいので注意が必要です。外出時や人と接するとき以外はマスクを外して口を閉じ、鼻で呼吸するようにしましょう。

また、最近は暖房にエアコンを用いる場合も多くなりましたが、エアコンからの風が口にダイレクトに当たると、やはり口呼吸になりやすいそうです。

冬季にエアコンを使用する場合は、送風の直撃は避けましょう。要介護のご高齢の方などはベッドをエアコンに向けていることが多いため、口呼吸に十分注意してください。

 

 

以上が、札幌市の推奨する予防法に付け加えたご提案です。

 

決してコロナウイルス感染予防に効果がある、というわけではありません。風邪予防やインフルエンザの予防と同じ、「通常の予防法」とお考え下さい。