審美歯科

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ナショナル・ジオグラフィックの歯科とコロナについての記事

加納はナショナル・ジオグラフィックのファンで、以前からメーリングリストにも登録しているのですが、今朝、届いたナショナル・ジオグラフィックのメールにて、「コロナ時代の歯医者について知っておきたいこと」と題した記事が掲載されていました。

 

記事では、コロナ・パンデミック下にあるアメリカでの歯科事情について述べられていました。

記事中、ペンシルバニア大学歯学部長のマーク・ウルフ氏は「私たち歯科医は危険地帯で働いていると言わざるを得ない」と述べています。

しかしすぐにその後で記事では

「だが適切な対策を取れば患者が歯医者(歯科医院)で新型コロナウイルスに感染するリスクを最小限に抑えられる。」

 

とし、

 

「それよりも、定期検診とクリーニングを先延ばしすることで、歯だけではなく全身に悪影響が出ることの方がよほど危険であると歯科医たちは言う」

 

とあります。つまり

 

「歯周病は心臓病などの慢性病に関連があるといわれている」

 

と。

 

これは21世紀に入ったころから日本でも叫ばれていることで、歯周病と脳卒中や心疾患、糖尿病、関節炎の関係が明らかになってきました。

歯周病を放置したままにしておくことで、これらの疾患の発症リスクが高まる可能性があります。

 

ここで少し、アメリカの歯科の対応が書かれています。

 

「米国歯科医師会(ADA)は、米疾病対策センター(CDC)と協力して、歯科医療を安全に再開させる対策を提言するために、専門家チームを結成した。そして5月、新たな安全対策を施した歯医者(歯科医院)が、全米で診療を再開させた」

 

5月といえば、アメリカではコロナの感染者が増加の一途をたどっていたころ。今もアメリカでは飲食店などが閉鎖していると聞きますが、歯科医院は早期に再開したようです。歯科の重要性が認識されていた、ということでしょうか。

なお、コロナが話題になり始めた3月から、当院にも厚生労働省や日本歯科医師会の他、北海道・札幌歯科医師会からコロナウイルスについての情報が随時、送られてきていました。マスクなどの感染防止器具なども配布されていました。

記事に戻ると、アメリカ歯科医師会のチャド・ゲハニ会長は、

「歯の治療を先延ばしすると長期的な体の健康に深刻な影響をもたらす恐れがあると、(ゲハニ会長は)警告する。歯の詰め物が取れるくらい大したことがなさそうでも、放置すれば後のち大変なことになる」

としています。

また、

「定期的な歯のクリーニングも欠かせない。歯肉の健康と糖尿病との間には確実に関連性がある、とゲハニ氏は言う。また、心臓病との関連も示唆されている。歯医者でクリーニングをしてもらうことで、歯肉の状態は安定化する。」

また、いわゆる「巣ごもり生活」についても、

 

「長い自粛期間が続くと、食事の内容にも変化が現れる。人はストレスを感じると、虫歯の原因となる食べ物や飲み物の消費量が上がる。」

 

確かに巣ごもり生活で体重が増加した人が増えているというニュースを耳にします。そして口の健康にも影響を与えます。

この自粛期間中に、お菓子作りや様々な料理に挑戦する方も多かったと思いますが、それだけ食べ物を口に入れる機会が増えているのも事実です。

休学中に、お子さんについお菓子を多くあげてしまった、ということはないですか?

 

「感染のリスクが最も大きいのは、むしろ歯科医院までの移動中であると、ペンシルバニア大学のウルフ氏は言う」

と指摘されています。

 

記事はこの後も続くのですが、引用はここまでとさせていただきます。

 

このようにアメリカの歯科医院では、感染対策に力が入れられているそうです。

これは日本も同じ。日本の歯科医院では、2年前の保形制度の変更を機に、一定以上の性能を持った滅菌機を常備することが求められ、また歯を削る機械の数を定期的に厚生局に報告する義務が設定されました。

かなり厳しいハードルが設けられたうえで、グローブの交換なども行われてきました。

 

絶対に安全、とは言い難い状況ではありますが、歯茎が腫れていたり出血していたり、甘いものなどで凍みる、などの症状がある場合は、まずは電話などで歯科医院に相談してみることをお勧めいたします。

 

ナショナルジオグラフィックの記事

「コロナ時代の歯医者について知っておきたいこと」

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/091000527/?P=1