審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
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今年もありがとうございました。

本日、当院は年内最後の診療となります。

この一年間、ご利用いただき、ありがとうございました。

 

今年はもう、コロナに始まりコロナで終わる、という感じで、全ての人が影響を受けてしまいました。

ここで大事なことをお話ししますが、この一年間、日本国内では歯科が発生源となったクラスターは一件も報告されませんでした。もちろん、陽性者となった歯科従事者の報告はありましたが、いずれも各歯科医院の適切な判断により、クラスターには至らなかった、とのこと。

よく考えて見れば、歯科は口の中を直接触る職業のためか、ずいぶん昔から診療の時にはグローブを使用するのが当たり前となり、診療の時の水しぶきもバキュームで即時に吸引してしまいます。

また、数年前には保険制度の改定により、一定レベル以上の滅菌機の設置と、患者さん一人につき滅菌済みの「歯を削る機械」を使用することが厳格も求められるようにもなりました。

当院の取り組みとしては、コロナが流行する一年ほど前から診療台の頻繁に手で触る箇所にビニールを貼る、もしくは被せるなど、一層の滅菌体制を取っておりました。それは市内の他の医療機関も参考にしておこないました。

 

改定時は大変な騒ぎになりましたが(苦笑)、そのような歯科の取り組みがこれまでのところ一定の成果を上げていると思われます。
もちろん、今後、歯科を原因とするクラスターが発生する可能性は十分にありますし、それが当院である可能性も高いことには変わりありません。来年以降も滅菌・清掃体制を入念に行ってまいります。

また、コロナとの直接の因果関係はないものの、口の中の汚れ取は各種の感染症や全身状態の維持に大きな役割をはたしますので、状況を見て歯科医院で取ってもらうことをお勧めします。

 

一方、お子さんたちの元気はこの一年間も変わりませんでした。

大きく変わったのは、みんながマスクをしているということ。2歳の子がマスクをしているのは愛らしくていいですね。

大人は生活という現実問題と直面しているので、どうしても悲観的になりがちですが、お子さんは違いますね。当然ですが。

以前の記事で、どうやらコロナの影響で子供の将来を心配して心中を図ったらしい母子のお話をしましたが、あんまり親が悲観する必要もないと思います。

 

まだコロナが流行る前の2月に、西野で学習塾を開いている山本良子先生に、新一年生向けの講演会を開いていただきました。

この4月から小学校のカリキュラムが変わり、確か小学校2年生から英語が始まり、4年のときからプログラミングの授業が始まる、とされていました。

お父さん、お母さん、「プログラミング」って何かわかりますか?

そして僕の世代だと中学から始まった英語が小学校の低学年から始まる、となって、不安をお持ちの保護者の方を多いことを、診療を通して感じていました。なんせもはや自分たちの知らないカリキュラムとなってしまうので。「どう対応していいのか、わからない」と。

で、その不安を少しでも解消してもらおうと、塾で多くの小学生を教えている山本先生に講演をお願いした次第です。

その事前の説明でも先生から驚くことをお聞きしまして。

新一年生が社会に出るころにはAIが進化していて、多くの「花形職業」もAIに変わっているだろう、という予測がある、と。(先生が予測されたのではなく、どこかの機関が提唱していたこと)

その中には銀行員、証券会社など、僕らの世代の幼少の頃には「この職業になれば一生安泰」とされたものまで含まれていて、驚いてしまいまして。

もう、お子さんに「レール」を敷くこともできません。

 

でも、山本先生とご協力いただいた学研の方がおっしゃっていたのですが、子どもはそういう状況が当たり前の中で育ってくるのだから心配すんな、と。

親にとっては「ケッタイな」プログラミング授業ですが、今の子供たちはスマホやネットが当たり前の中で育っているので、プログラミングも親の知らないうちに自然にこなせているだろう、と。

そういや僕の世代からビデオデッキが普及して、録画とか再生などの新しい機能が世に出てきました。親世代はビデオをいじすことができず、「これを録画して」とか「ちょっとわかんないんだけど」と言われて親の代わりに操作した、という同世代も多いのではないでしょうか?皆さんは「録画」「再生」「予約」などを、説明書を読んで知りましたか?いつの間にか身についていたと思います。
そう、僕らはビデオデッキが当たり前の時代で育ったためにそれらを自然に扱っているように、今のお子さんたちも自然にプログラミングに親しむだろう、と。

 

そしてコロナのこの状況も、大人のように悲観的になることなく、コロナの空気の中で元気に大きくなっていくんだろうな、と思います。

 

思えば当院が開業したのは10年前の2011年1月15日。

 

その2か月後にあの東日本大震災が発生しました。

あれ以来、大人はどこか震災の影を持ち続けましたが、子どもたちは明るく成長していますし。あの頃から来てくれていたお子さんたちは、大学に行って楽しんだり、高校や中学で恋人ができたりしています。

 

子どもは子供で親の心配などとは関係なく、この状況を明るく取り入れていくのだと思います。

ならなおさら、大人の悲観を子供に押し付けてはいけませんね。

今が大人が無理をするところなんだと思います。来年にはコロナを根絶する方法が見つかっているかもしれませんし、来年は無理でも今の子供たちが将来、根絶する方法を見つけてくれるかもしれません。

 

来年は、より一層、頑張っていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。