審美歯科

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2017道東鉄道旅行③ 終着駅に到着

さあ、根室行き普通列車は、いよいよ根室の街中に入りました。

途中、「日本最東端駅」として有名な東根室駅にも停車しました。一部の人は降りたものの、大半はそのまま乗車。どうやら自分と同じく、根室本線の根室駅に、汽車で上陸する覚悟を持っている様子。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが根室駅。

すんません、実は根室駅に着いたのはいいのですが、すぐに20分後に出発する釧路行きに乗らないといけないのです。(AM8:00くらいに根室に到着)

その根室駅での20分ですが、自分は、例の「わがまちご当地入場券」を購入して、駅の内外を見てから汽車に乗ろう、などと悠長に考えていたのですが、甘かった!

再三、お話ししているように、この日の車両には鉄道ファンばっかり乗っていたのです!

で、ですね、鉄道ファンは前にもお話ししたように「鉄道に乗ること」が目的とし、「どうすれば効率よく汽車に乗ることができるのか?」を前提にしているため、どうしても乗る汽車が同じになるのです。

さらには多くが自分と同じく「ご当地入場券」の購入を目的としているため、到着時にはすでに緑の窓口には列が!!しかもすでにAM8:20発の改札前には長蛇の列が!!

まずい、ボヤボヤしていたら乗れないかもしれない!!

焦りますよ、日本の一番端っこに置いてきぼりなんて。次の汽車に乗ればいいじゃん、と思われるかもしれませんが、花咲線は本数が少ないため、次まで数時間も待つこととなり、旅行日程にも大きな影響が出てしまうのです。

結局、根室駅の外の探索もほとんどせず、改札の列に並びました。根室駅を出て、根室に滞在した時間、わずかに1分。

今度はもっとゆっくり根室に行くぞ!!

 

さて、無事に改札も通り、釧路行きの汽車に乗車。席を確保したところで残り時間で写真を撮りました。

 

 

 

 

 

 

 

根室駅。根室本線の最東端、終着駅です。日本で最も東にある終着駅です。

 

 

 

 

 

 

はるばる来たぜ、根室まで!!しかも汽車で!

 

 

 

 

 

 

 

釧路行き列車。一両編成でした。

 

 

 

 

 

 

 

おお!なつかしい扇風機じゃないか!!

この車両には国鉄時代が残っている!まさに昭和の世界です。

東京の子どもたち、こういう列車を見たことあるかい?

 

 

 

 

 

 

窓の奥にはレールの終端があります。

全国各地の線路はやがて、この窓の先に集結し、終末を迎えます。

 

 

 

 

 

 

 

帰りの車窓から。一面に広がる湿原。

 

 

 

 

 

 

そして、車を止めている浜中駅に戻ってきました。

片道1時間の花咲線の旅でしたが、車窓は結構、楽しめましたよ。

 

そして全国の皆さんに知っていただきたいのは、花咲線が湿地帯の真っただ中を走っている、ということ。

霧多布湿原はもちろん、別寒牛湿原、春国岱、風連湖などなど。これらには別名がついてはいますが、全てひと繋ぎの湿地帯である、と言えます。そして全て「ラムサール条約」に登録されています。さらにいえば、風連湖は日本有数の渡り鳥や水鳥の生息地ですし、霧多布湿原には貴重な丹頂鶴も飛来します。

つまり貴重な自然体系である「湿原」の中を走っているのです。

平行して道路も走っていますが、果たしてどちらが環境に優しいのか。

 

欧米では、スイスの山岳鉄道のように、環境への影響を考慮して敢えて鉄道を残している国も多く存在します。

後述しますが、湿原は非常に多くのCO2を固定する、つまり吸収するポテンシャルを持つ自然体系です。

「自動車社会だから」という理由だけで道路を優先する方針は、諸外国に対して日本の環境対策への本気度を疑われかねません。

 

東京オリンピックに合わせて建設される新国立競技場は、木造とすることで日本の自然をアピールする狙いがあるそうですが、本当に自然をアピールするならば、ぜひ、釧路根室にかけて広がる「水辺の生態系」を守るにはどうするべきか、についても考える必要があるように思います。

そう考えたとき、花咲線の存在意義は、、本当に地方だけの問題なのでしょうか?

日本が多様な生態系を持つ国であるためにはどうするべきか?

花咲線はその指標になると思うのですが、考え過ぎですかねえ。