



審美歯科
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2017道東鉄道旅行(41) 北方民族博物館①
今回は、網走にある北海道立北方民族博物館の様子をご紹介します。
北方民族博物館は、アイヌ文化はもちろんですが、それ以外の、北海道以北の民族に関する展示を見ることができます。
こちらが北方民族博物館。道立だけあってなかなか立派。
入口にある地図。アイヌだけでなく、画像の地域に住む民族全般について、研究されている施設、とのこと。
これが先ほどの地図の地域に住んでいる民族の分布図。
え?こんなに住んでいるの?
日本地図で見ると、アイヌは最も北で孤立した人たちに思えますが、北ユーラシア、北アメリカ、そしてモンゴルも含めた「北方の民族」という括りで見ると、むしろ南の方に位置し、決して孤立していないことが分かります。
モンゴルも、アイヌや北方民族と同じく見ることができる、らしい。そういえば衣装などで似たところがあるような。
こんな感じで、北方の民族の衣装が展示されています。
こちらはロシアの沿海州の内陸部の北方民族である「ナーナイ」の花嫁衣裳、とのこと。
なんだか華やかでかわいらしいと思ったら、花嫁衣裳ですか。やっぱり結婚は、どの時代のどの人にとっても華やかなお祭りだったんですね。
しかし、色彩の鮮やかさといい、模様の細かさといい、かなり手が込んでいますね。
こちらは「北西海岸インディアン儀礼用衣装」とのこと。
これって、いかにも「アメリカ」って感じがしませんか?偏見のある見方かもしれないけども、自分の幼少のころから見た西部劇とかのアメリカのイメージにピッタリ!なぜかメキシコというイメージも。クリント・イーストウッドのドラマのような。
やっぱり各地の文化が見られますね。
これも北アメリカ、カナダのカリブー・イヌイト女性用衣装。
こちらもとても色鮮やかですね。しかも色使いや形から一目で、女性用、とも推察できる。
正直、ここに来る前まで北方の民族に対して「地味」なイメージを持っていたのだけど、結構、色彩や装飾に富んだ、華やか衣服を使用していたんですね。
結構、豊かな生活であったかもしれない。
これも先入観ですが、実際、北方の民族は、アザラシやラッコの毛皮などの利益で結構、裕福であった、らしいです。全てかどうかはわからない。もっと勉強します。
こちらはグリーンランドのイヌイト女性用衣装。
なんとグリーンランドまでが北方民族に含まれるのか!
ここまで見ていただいた方ならお分かりの通り、確かに色彩の使い方、装飾などで共通しているところが見受けられますね。
しかし北方の女性たちは、結構、オシャレで色彩を楽しんでいたようですね。
どの世界にも「オシャレ」は存在する。なのに自分はユニクロで・・・・・・。
もしかしたら1000年後くらいに、日本列島から「ユニクロ族」の遺跡が発掘された、なんてニュースが流れるかもしれない。
そして日本、北海道のアイヌの男性用衣装。
うん、日本だよね。見た目で「和風」とわかる。
色彩などで北方民族との共通点を見いだせるけど、文様や家門のような飾りに「和風」を感じるし、なによりも日本刀ですよ。
でも、日本刀が無くても日本の浴衣のような感じも想起させるし。
もし、ここまで各北方民族の衣装を見ていなかったら、上のアイヌの衣装も「和風」だなんて思えなかったと思うんですよ。やっぱり違う文化なんだろうな、と。
でも、視点を地球の北半球からに変えて各民族を見てみると、やっぱり和風だし、ご覧いただいたようにインディアンにはアメリカ風の、ナーナイにはロシア風の特色を見出すことができます。
北方民族として共通しながらも、各地域の特色も反映する、という点で、当時の北方はグローバルな世界であったことが分かります。
世界史、日本史、中国史では、国境が意識される歴史が展開しますが、その北方ではモンゴルをはじめとした騎馬民族がユーラシアの東西を行き来していました。北半球と南半球では、異なった歴史展開がされていたのがわかります。
ちなみにモンゴルから世界史を見てみると、面白い発見ができますよ。
さて、衣装の展示はこれに終わらず、他にもありました。
これは各民族の、装飾品ですね。みんなオシャレさんだねえ。
お!見たことがあるぞ!
北方民族、というとこちらが思い浮かぶ方が多いと思います。
これは「腸製衣」というもので、なんとアザラシの腸でできているそうで、防水性に優れているとのこと。
こちらは「魚皮衣」。
サケ、コイ、チョウザメなどの大型の魚の皮を張り合わせたもの、とのこと。
しなやかで丈夫で、防水性に優れているそうです。
こちらは「樹皮衣」。
文字通り、木から作った衣装。
「腸製衣」「魚皮衣」「樹皮衣」は、普段着なのでしょうか?
もっと勉強しますね。
北方民族博物館のお話しはまだ続く!