審美歯科

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2013年 冬の釧網本線

*2021年3月19日
今回の記事は2013年撮影・掲載したものです。余っていたので再度、掲載します。

 

 

 

網走地方を車で回った際、釧網本線の駅の様子を撮影してきました。かなり「鉄道好き」な方でないと興味が湧かないかもしれませんが、良ければごらんください。

釧網本線は網走と釧路を結ぶ、道東を縦断する路線です。オホーツク海側と太平洋側とを連絡する唯一の鉄路となりました。でも、沿線の人口の少なさと、北海道の物流はどうしても札幌に集中する傾向にあるため利用者は少なく、全国的にも有数の赤字路線となっております。
しかしこの釧網本線は全国の鉄道ファンの間で人気が高く、鉄道ファン向けの雑誌や熟年世代向けの雑誌にて取り上げられることも多い路線です。以前に中国で大ヒットした映画「狙った恋の落とし方。」の舞台の一つにもなったため、中国からの観光客からも注目されておりました。(2013年当時のこと。)

釧網本線の魅力ですが、やはり大都市には無い、情感たっぷりの駅と車窓風景といえるでしょうか。
また、日本の北東の端っこをなぞるかのように伸びる鉄路に、「最果て」の感慨を抱かせるのだと思います。ここまで鉄道は走っているぞ、と。

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いきなり構内の写真で申し訳ございません。これは網走駅と知床斜里駅のちょうど中間、浜小清水駅です。道の駅と併設されています。
右手に見えるのが駅舎。結構立派。道の駅の利用者が多く、売店もあり、賑やかです。この駅の隣にスーパーがあるのですが、そこの汁物や惣菜はとても美味しいです。
この画像の左手にはオホーツク海。

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興味の無い人にはただの無人駅で恐縮です。雪の中に二本の黒いレールが走っていますね。
このレールは、この画像をご覧の皆さんが利用している駅まで通じています。

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これは北浜駅近くの鉄橋。河口に架かる橋です。この鉄橋の向こうにはオホーツク海が広がっています。

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手前の川は凍っています。鉄橋の向こうの青い広がりがオホーツク海。
ここは海水と淡水の出会う場所。
海と川の境界線のように鉄路が走っています。
こうしてみると、鉄橋はまるで水門のようです。
これもまた、北海道独特の鉄道風景。厳冬の世界でも、今日も汽車が走っています。

 

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これは浜小清水と斜里の間にある「鱒浦」の河口に架かる鉄橋。
この鱒浦は、かつては八月後半から九月にかけて、名前のごとく「マス」の代表される秋味が川が溢れていましたが、近年、河口での釣りが解禁になって以来、急激に釣りの名所となり、9月になると写真の川の両岸、とくに右側はテントで覆い尽くされます。
遠く札幌から遠征に来る釣り人もいるほど。

オホーツク沿岸は釣りの有名スポットでもあります。

(2021年追記 記事中「河口での釣りが解禁になった」と書いてありますが、解禁になっていなかったようです。あまりにも堂々とテント村ができていたので、てっきり解禁されたものと思っておりました。この釣りスポットですが、あまりにも釣り客が増えすぎて、ついにはラーメン屋などの移動店舗まで登場する規模になった段階で問題になり、本当に禁止になりました。まあ、そのくらい、秋味が豊富に生息するところであるとも言えます。河口付近と川は禁止です。サケ・マスの資源管理は人種や民族、文化を超えて大事なことと思います)

 

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その鱒浦からすぐ近くにある「止別駅」。「やむべつ」と読みますが、地元の人は「やんべつ」と読むことの方が多いとか。
この駅、実は人気があります。というのも駅舎内のラーメン屋さんのラーメンがおいしく、遠方からもお客さんが来ます。汽車で来ないで車で来るので、駐車場が満車の事もあります。
中に入ってみましょう。

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少し斜めになっていてすいません。
今は鉄道関係の職員は常駐していない、ある意味で「無人駅」。かつて駅長さんがいたと思われる窓口です。

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全景が写っておらず、すいません。
駅舎内にある食堂「えきばしゃ」。ラーメンが有名。

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ホームから斜里方面」。浜小清水よりもさらに利用客が少ないため、駅内で複線になっておらず、単線のみ。まさに田舎駅。

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こちらは網走方面。鉄路の黒いラインだけが、きれいに整然と並んでいます。

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ホームからの駅舎。映画やドラマの舞台になりそう。

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ちなみに駅前の止別市街。止別の一部しか映っていないとお思いかもしれませんが、これが全て。駅と郵便局が、大都市と小さな字町を連絡する窓口となっています。郵便局というのも不思議な存在で、どんなに小さい町でもあったりします。そして、全国どこの郵便局からも、東京と通信できる。
以前にも書きましたが、地方にとって、たとえ利用する機会が少なくとも、汽車に乗れば最寄りの都市部に行ける、という感覚はとても大きいです。

この他にも緑や札弦など、字町も通りました。どこも小さな市街地。

札幌などに比べたら砂粒のような、それらの字町を釧網本線は繋いでいます。
釧網本線の駅舎は、わざと改修していないのではないか、と思う時があります(苦笑)。止別の駅舎や、以前ご紹介した北浜駅、川湯温泉駅など、どこも古い建物ばかり。でも、それこそ釧網本線の魅力のようです。

オホーツク海の淵をなぞるように走る釧網本線ですが、間もなく流氷のシーズン。車窓から流氷を眺めることが出来るのは世界でここだけ。ぜひ、乗ってみてください。