



審美歯科
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さよなら夕張支線 その4
さて、夕張市内を探索していて目に付くのはこちら。
そう、映画の看板です。
ほんとにもう、至る所にあるんですよ、これが。
夕張と言えば「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が有名ですね。
この映画祭は1990年から始まっているらしいです。この映画祭を開催したのも中田市長。
映画祭開催までの経緯を見ると、中田市長がかなり精力的に動いているのがわかります。
以前、仮面ライダーブラックの映画の舞台に夕張が選ばれ、中田市長が出演した話をしたことがありますが、その時はやけに市長本人が映る場面が多かったので、個人の売名行為のように思えて良い印象を持てませんでした。
まあ、そういう色合いもかなり強いとは思いますが、閉山後の夕張の今後に、本気で危機感を抱いていていたのもうかがえます。
炭鉱が全盛期だったころ、夕張は、それこそ廃線となる鉄道の他、上水道、病院や住宅など、他の地域では自治体運営となる多くの公共的な施設も、民間の鉱山会社の福利厚生の一環として整備、運営されていました。いわば夕張は「民間企業が運営する都市」であったと言えます。
全盛期のころの夕張は人手が足りず、何も持たずに身一つで夕張にやってくれば、その日から住宅と生活費を与えられ、翌日から仕事や各種公共サービスを受けることができる状態だったそうです。
それが閉山により、急激に民間の鉱山会社が撤退。その過程で夕張市は、残った市民へのサービス維持のために病院や住宅などを多額な費用で購入せざるを得ませんでした。この時の費用が夕張の負債の多くを占めています。決して公共設備の建設だけでできたわけではありません。
1945年に夕張市役所に入庁した中田市長は、炭鉱会社が夕張を急いで撤退する際に、それらの施設、設備を放り出すように市に押し付ける様を見て、悔しさとともに石炭産業からの脱却の必要性を実感していた、とのこと。
中田市長の「夕張は石炭産業の犠牲になった」という発言には、上のような過程も背景にあったようです。
またまた遠回りをしてしまいましたが、ゆうばりの映画祭は結構、有名らしいですね。
映画「キルビル」の中で、「ゴーゴー夕張」という名前の女子高生の殺し屋(笑 凄い役ですね)が登場しますが、監督のクエンティン・タランティーノが、夕張の映画祭に参加した時に、とても気に入ったから、というのは映画好きには有名な話だそうです。
そう考えると、大部分は失敗してしまった観光振興も、映画の中には爪痕を残すことができたのかもしれませんね。しかも国際的に。
さて、話し過ぎたので。汽車の時間となりました。
折り返しの普通列車にのり、新夕張に戻ってまいりました。
全国に皆さんも、夕張には行ったことが無いけども、なぜか名前は知っていると思います。
幸せの黄色いハンカチのイメージが強いとおもわれますが。
確かに、本州からわざわざ行くところか、となると難しい。
でも行ったら行ったで、何かは残るんですよ。タランティーノ監督じゃないけども。
山間の、凄く小さい街ですが、不思議な居心地の良さも感じました。
レールを伝って行った山奥の先に、映画に溢れた町があった、なんていうのもなかなかロマンがあったのですが。
さて、加納は出発前に、札幌駅で以下のものを購入していました。
沿線の記念入場券のケースです。
沼ノ沢駅や清水沢駅など、無人駅の入場券を集めると完成します。でも無人なので、沿線のお店で700円以上購入するともらえます。
さあ、入れてみました!注意していただきたいのは、「夕張駅」の入場券は別ということ。
ついに完成!!
・・・・・・ん?一か所、空いてますね。
実は夕張駅の廃止後、夕張の「わがまち記念入場券」は、新夕張駅で発売されることになっています。
最後に残った場所は、新夕張駅。
つまり、コレクションはまだ完成していない!!
これは春にも夕張に行かねば!!!
コレクションが完成するまで、自分の夕張支線の旅は終わらない!!!