審美歯科

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☆2014夏の鉄道★日高本線の旅 その4 アポイ岳

さて、様似の街並みを眺めていたら、なんだか印象的な山が見えました。

 

 

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こちら。

これがアポイ岳です。

アポイ岳はこの夏、「世界ジオパーク」に登録内定、の報道がありましたね。

 

 

なぜ、アポイ岳が「世界ジオパーク」に内定したのか?

それはこのアポイ岳では、「カンラン石」を見ることができるから、です。

 

 

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これがカンラン石です。駅のとなりの売店兼観光案内所で実物が置いてありました。

この「カンラン石」ですが、極めて大雑把にお話しすると、「冷えたマントル」なんだそうです。

マントルは普段、地中深くに存在しています。

で、よく日本や世界の活火山の噴火のニュースの際、真っ赤なマグマが噴き出す映像が流れますね。ハワイの活火山の映像などは、一度は見たことがあるとおもいます。

でも、通常のマグマは地表に噴出するまでの間に、地殻の中の水や鉱物によって性質が変化してしまい、マグマそのもの、の組成ではなくなってしまう、とのこと。

ところがここ、アポイ岳では、日高山脈が形成されたときに、何らかの作用でそのままマグマが地表で冷え、カンラン石となって残った、とのこと。この「なぜ、アポイではマグマがそのまま冷えたのか」は、大いなる謎、とされているそうです。

で、このアポイ岳のカンラン石は国際的に有名で、さらには学術的にも国際的に非常に貴重で、アポイ岳のカンラン石には「Horoman peridotite」という学術名までつけられています。「Horoman」は、様似にある地名「幌満」(ほろまん)のこと。

アポイ岳には他にもさまざまな鉱石が「上部マントルにあったままの形で」残っているそうです。そしてそのような場所は、世界の地理的にも非常に珍しく、希少であるとのこと。そのためアポイ岳自体が「世界的な鉱石標本」と呼ばれている、とのこと。

 

これがアポイ岳が「世界ジオパーク」に内定した理由です。

なんと北海道には世界手にも珍しい山があり、しかもその鉱石は「創始時代の地球の様子」を知るカギの一つ、とのこと。

北海道が単なる「自然のスゴイ所」にはとどまらない、と実感させられました。

 

 

で、ここで思わず地理、地学の好奇心を刺激されてしまったため、この夏、院長は北海道の地理を「お勉強」していました。

 

なんか汽車旅からずれましたが、まだ続きます。