審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
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お元気ですか?

札幌はこの1週間で驚くほど気温が下がり、いよいよ秋に突入しましたね。

今年はブログの更新も少なくなってしまいました。

数年前から医療機関のネット広告について、厳しくなったのもあり、3年ほど前から連絡することがあるときのみ、更新してまいりました。

 

そのような中、昨年の3月に、過去に掲載していた鉄道に関する記事を再掲載しました。

あの時はコロナによる行動制限も厳しく、旅行に行くのも憚られる雰囲気が漂っていたので、せめてネット上だけでも旅の気分を味わってもらい、制限解除後の楽しみを膨らませてもらおうと思った次第。

そして廃線となる日高本線のお別れとして、最後は日高本線の最終日の様子をご紹介しました。

その際、参考にさせてもらったのが、日高本線の終点・様似駅の近くにある「駅前民宿」の女将さんがされていたブログ。

札幌のような大都市に住んでいると、赤字ローカル線の終点ともなれば、寂れて人の動きもないだろうとおもってしまいますが、駅前民宿さんのブログを読むと日高本線の「先っぽ」でも、賑やかな生活が行われているのが伝わりました。ブログで紹介される様似町からは、活気を感じました。

女将さんは廃線決定から、廃線のその日まで、様似の様子を紹介してくれていました。

すると不思議なモノで、毎日見ている内に様似町が遠い街に思えなくなってしまったのですよ。故郷と言うか、何かの縁を感じるようになってしまった。加納は日高地方に親戚も知り合いもいないのに、ブログで様似町の景色を見ている内に、地元を見ているような感覚になってしまった。もともと自分が地方出身だから、というのもあるかもしれませんが。

 

女将さんのブログですが、廃線が近づくにつれ思い入れが強まっているのが感じられました。

そして廃線の日を迎えます。

どんな記事が掲載されるのか気になり、何度もブログを確かめましたが、なんと当日は更新無し。

翌日、更新されたものの、記事を書いたのは女将さんではなく、なんとお孫さんでした!

 

その内容がまた素晴らしく。女将さんによるそれまでの記事は読んでいる内に寂寥感が増してくるのですが、お孫さんの記事はそれとは対照的な、明るいハツラツとしたものでして。

「寂しい」という思いばかりの内容ではなく、お孫さんが明るく締めてくれたので、終わりも朗らかに感じました。

感動してしまったので、勝手に当ブログでご紹介してしまいました。

 

 

それから一年くらい経った3月ころ、当院にお手紙が届きまして。

失礼ながら差出人の名前は知らない方。しかし住所に「様似町」とあって、「もしや!」と思いました。正にその通りで、なんと駅前民宿の女将さんからのお手紙だったのです!

本当に驚いてしまった。

何でも、一年たったくらいに何かのきっかけで当ブログの記事を見ていただいたらしく、わざわざお手紙をしてくれた、と。しかも様似町の名産物と日高本線の貴重な品も同封していただきました。

加納はうれしさのあまり、すぐにその様子をこのブログでご紹介したのですが、迂闊にも「勝手に掲載してはいけないもの」なども載せてしまったため、掲載を中止していました。なお、それに対するご指摘などは一切ありませんでしたが、ここで改めてお詫びいたします。(女将さんが関係者の方にお話ししてくれていました。もう言葉にならないほど申し訳ない気持ちでいっぱいです)

 

女将さんはその後も折に触れて、連絡をしてくれていました。

加納の家族がコロナになった際も気にかけてくれて、お見舞いのお電話をいただきました。

いずれ様似に会いに行きたい、と思っていたものの、子どもが生まれてから「全く予定の無い日」がなくなってしまって、今に至ります。

そして昨日も、お手紙をいただきました。ここまで気にかけていただいて、お礼のしようもありません。正に「様似のお母さん」です。

 

後日、こちらからもお手紙しようと思います。

 

 

不思議なものです。

加納は女将さんに、一度もお会いしたことはないのです。

きっかけの日高本線もすでになくなっているのに。

日高本線が縁を取り持ってくれました。いや、今も取り持ってくれています。

日高本線に限らず、鉄道旅行では多くの「友人」ができました。もちろん多くはその場だけの「仲間」ですが、とても楽しかった思い出ばかりです。

そして今も、鉄路がなくなって時間が経っているのに、自分は様似に旅行に行く日程を検討している。

日高本線は無くなりましたが、女将さんに会いに行く、という理由ができました。これはとても重要な理由です。

 

皆さんも、鉄道旅行をお勧めします。それもガチガチの日程を立てなくてもいい。名も知れない沿線の駅に降りて、駅から近い民宿に泊まってみてください。なかなか楽しい思い出ができるかもしれない。(保証しないけどね)

 

今年はもう、年内の予定が埋まってしまいましたが、来年こそ、普通列車にのってフラっと旅しようと思います。