審美歯科

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環オホーツク海の自然から北海道の鉄道を考えてみる

これまで今夏、加納が行った道東の鉄道旅行についてお話ししていますが、ここでちょっと脇にそれまして。

 

自分は今回の旅行前に、湿地を中心に、色々と調べてみました。

 

で、湿地が対象だけに、「自然」や「地球環境」といった、なんだか壮大そうなものについても触れることになったのですが・・・。

 

調べれば調べるほど、知れば知るほど、巷間叫ばれている「地球温暖化」の正体、原因って、なんじゃらほい?という感じになっていったのですよ。

 

世間的には「CO2が地球温暖化の原因で、CO2削減によって温暖化を防止できる」というイメージが浸透していると思いますし、自分だってその中の一人です。

「地球にやさしい」というキャッチフレーズを聞くと、なんとなく「ゴミが少なかったり、リサイクルだったり、CO2が少ない商品なんだろうなあ」と連想し、またそれが食べ物のCMであったら「オーガニックで、健康にいいんだろうなあ」と、ストレートに連想していました。

この「オーガニック」や「ロハス」という言葉も、なんだか高尚な言葉のような印象を持っていました。

そして「エコ」を実践するには、森林を増やせばいい、と考えていました。

 

ただ、調べるうちに、地球温暖化の原因もCO2に限らず複数あるし、そもそも地球の温暖化や寒冷化自体、これまで何万年、何億年という単位で、何度も地球に起こってきたわけです。温暖化と寒冷化を繰り返してきて、今の日本の姿ができたわけです。

また「主犯」とされるCO2ですが、これを減らすには木を植えて森林面積を増やすことが解決方法、とされていますが、まあ生物を好きな人なら植物も呼吸することはご存知の通り。この場合、植物が呼吸によって二酸化炭素を放出する量よりも吸収する量の方が多ければ、二酸化炭素の減少に効果あり!と言えますが、実際にはどのくらい吸収されて、どのくらい放出されているのかわからない、という見方が多いようです。

ただ、ある意見では、若い木は成長するために二酸化炭素を栄養源としてたくさん取り込むので、植林は効果がある、としているものもありました。人間も若者の方がたくさん食べて体を大きくするということでは、同じですね。

その点、湿原は二酸化炭素を取り込む一方(というと大げさなんだけども)の自然形態です。

湿原はやがて「泥炭地」となり、それが「石炭」へとなっていきます。

泥炭地、石炭ともに「炭」という漢字が入っているだけに、二酸化炭素がかなり含まれています。

湿原を保存することで二酸化炭素を吸収させ、大地の中に固定する方法はCO2対策に極めて有効、のようにおもわれますが、湿原は植物の腐敗のさいにメタンガスを排出します。このメタンガスは地球温暖化を促す要因になってしまうのです。

なので湿原はCO2削減には有効ではありますが、地球温暖化に効果的か、となると疑問が残ってしまいます。

自動車や工場など、人の営む範囲での二酸化炭素の削減は、周囲の環境の改善や公害対策として必須であるのは変わりません。
どうもCO2については、ビジネス先行で話が作り上げられていった雰囲気があります。未確定な要素も多い中で「排出権取引」などのお金の話が先に確立されてしまい、そのために地球温暖化の話が二酸化炭素だけに強引に集束されてしまっているようです。

 

ここで今一度、「地球温暖化」について、考え直す必要があるように思います。

 

 

一方、地球温暖化は別にしても、自然や生態系の保全は必要です。

人間の営みが環境を破壊し、他の動植物に悪影響を及ぼすことは明らかです。

今回の旅の2か月ほど前に、「風連湖流域の再生」という本が出版されたため、「おお、タイムリーだなあ」と購入しました。

風連湖は根室半島の付け根に広がる大きな湖。周辺には湿地帯も広がり、多くの水鳥が生息しているのですが、その風連湖でかつて、水質汚濁が進み、生き物が非常に少なくなった時期があったそうです。

え?あの辺の街って、根室だけじゃん。しかも人口も3万人くらい。それくらいで環境汚染がすすんじゃうの?

と思ったのですが、風連湖の水質汚濁は都市だけが原因ではありませんでした。

風連湖には、釧路・根室にかけて広がる根釧台地の根室側の広い地域の川や水が流れ込んでいます。

そしてこの地域では酪農が盛んに行われています。根釧台地は地質的・気候的に農業に不向きなため、酪農がとても盛んな地域です。その酪農農家から排出される家畜の屎尿が川に流れ込み、それが風連湖にあつまったため、風連湖の富栄養化と水質汚濁が進んでしまったそうです。

その後、風連湖の改善の運動が行われ、今では再び、水鳥が戻ってきた、とのこと。
風連湖はラムサール条約に指定されていますが、風連湖を守るためには湖とその周辺を守ればいいのではなく、非常に広い範囲からの環境保全が必要になります。

釧路湿原も国立公園で線引きされたところだけを守ればいいのではなく、釧路湿原に流れ込む水源も含めて保護されないと、意味が無いのです。

また、陸地から流れ込むミネラル成分によって、海の生き物の栄養が供給されますが、そのミネラル成分を川に供給するには森林の存在が必要で、さらにそのミネラル成分を水に溶け込ませるは湿地やマングローブといった、水辺の生態系が不可欠。

つまり森林の適切な保護(必ずしも伐採を否定しない)と湿原の環境の保護は、陸海の動植物を豊かにし、人間も海産物の恩恵を受けることができるのです。

 

道東には風連湖以外にも釧路湿原、霧多布湿原、野付半島、屈斜路カルデラ(日本最大)、阿寒カルデラ、サロマ湖、能取湖、トウフツ湖、その他の湖と周辺湿地、世界遺産の知床半島等々、様々な地形が凝縮されており、それらは全て関連しています。

さらに言えば、もっと視野を広げてロシア領も含めたオホーツク海全体を見てみると、北海道自体が「環オホーツク海」の中に組み込まれています。

この地域は極寒の地ということもあって、手つかずの自然が残されています。

このオホーツク海にそそぎこむアムール川は、広大なシベリアの大森林地帯からミネラル豊富な水を集め、オホーツク海に流れ込みます。世界の他の国の大河では、ミネラル成分は河口付近で沈殿してしまうのですが、オホーツク海では流氷によってミネラル成分が運ばれ、それはやがて太平洋にも流れ、親潮に栄養を供給しています。

 

アメリカのイエローストーン国立公園は、地球の膨大で破壊的な力を感じさせますが、環オホーツク海では「ピタゴラスイッチ」のような、連鎖による自然の在り方を見ることができます。

自分はオホーツク海に付随する自然環境のダイナミックさは、その性質こそ異なりますが、イエローストーンに匹敵する価値がある、と考えています。

 

この環オホーツク海の精巧な自然の一角を、日本の北海道が占めています。

 

そして釧網本線、花咲線は、その自然環境の中を走っています。宗谷本線もサロベツ原野という広大な湿地帯の中を走っています。

 

近年、アムール川流域の中国領での開発による、アムール川の水質悪化が懸念されています。流氷の減少の原因の一つではないか、とも指摘されています。

 

環オホーツク海の環境保全は、ロシア、中国、など、他の国も絡む問題です。

日本がそれにどうかかわるのか、は、道東での環境への対策に反映されるのではないか、と考えます。

 

欧州では、環境への影響を配慮して、あえて鉄道を選択する場合も多い、とのこと。

 

他にも道東の物流の主力が鉄道であること、稚内、根室が国境地帯であること、を考えたとき、本当に北海道の鉄路をすべて「乗車率」で測って良いのか?

 

今一度、考えてみる必要があると思います。

 

 

 

道東鉄道旅行 その4 終着駅に到着

さあ、根室行き普通列車は、いよいよ根室の街中に入りました。

途中、「日本最東端駅」として有名な東根室駅にも停車しました。一部の人は降りたものの、大半はそのまま乗車。どうやら自分と同じく、根室本線の根室駅に、汽車で上陸する覚悟を持っている様子。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが根室駅。

すんません、実は根室駅に着いたのはいいのですが、すぐに20分後に出発する釧路行きに乗らないといけないのです。(AM8:00くらいに根室に到着)

その根室駅での20分ですが、自分は、例の「わがまちご当地入場券」を購入して、駅の内外を見てから汽車に乗ろう、などと悠長に考えていたのですが、甘かった!

再三、お話ししているように、この日の車両には鉄道ファンばっかり乗っていたのです!

で、ですね、鉄道ファンは前にもお話ししたように「鉄道に乗ること」が目的とし、「どうすれば効率よく汽車に乗ることができるのか?」を前提にしているため、どうしても乗る汽車が同じになるのです。

さらには多くが自分と同じく「ご当地入場券」の購入を目的としているため、到着時にはすでに緑の窓口には列が!!しかもすでにAM8:20発の改札前には長蛇の列が!!

まずい、ボヤボヤしていたら乗れないかもしれない!!

焦りますよ、日本の一番端っこに置いてきぼりなんて。次の汽車に乗ればいいじゃん、と思われるかもしれませんが、花咲線は本数が少ないため、次まで数時間も待つこととなり、旅行日程にも大きな影響が出てしまうのです。

結局、根室駅の外の探索もほとんどせず、改札の列に並びました。根室駅を出て、根室に滞在した時間、わずかに1分。

今度はもっとゆっくり根室に行くぞ!!

 

さて、無事に改札も通り、釧路行きの汽車に乗車。席を確保したところで残り時間で写真を撮りました。

 

 

 

 

 

 

 

根室駅。根室本線の最東端、終着駅です。日本で最も東にある終着駅です。

 

 

 

 

 

 

はるばる来たぜ、根室まで!!しかも汽車で!

 

 

 

 

 

 

 

釧路行き列車。一両編成でした。

 

 

 

 

 

 

 

おお!なつかしい扇風機じゃないか!!

この車両には国鉄時代が残っている!まさに昭和の世界です。

東京の子どもたち、こういう列車を見たことあるかい?

 

 

 

 

 

 

窓の奥にはレールの終端があります。

全国各地の線路はやがて、この窓の先に集結し、終末を迎えます。

 

 

 

 

 

 

 

帰りの車窓から。一面に広がる湿原。

 

 

 

 

 

 

そして、車を止めている浜中駅に戻ってきました。

片道1時間の花咲線の旅でしたが、車窓は結構、楽しめましたよ。

 

そして全国の皆さんに知っていただきたいのは、花咲線が湿地帯の真っただ中を走っている、ということ。

霧多布湿原はもちろん、別寒牛湿原、春国岱、風連湖などなど。これらには別名がついてはいますが、全てひと繋ぎの湿地帯である、と言えます。そして全て「ラムサール条約」に登録されています。さらにいえば、風連湖は日本有数の渡り鳥や水鳥の生息地ですし、霧多布湿原には貴重な丹頂鶴も飛来します。

つまり貴重な自然体系である「湿原」の中を走っているのです。

平行して道路も走っていますが、果たしてどちらが環境に優しいのか。

 

欧米では、スイスの山岳鉄道のように、環境への影響を考慮して敢えて鉄道を残している国も多く存在します。

後述しますが、湿原は非常に多くのCO2を固定する、つまり吸収するポテンシャルを持つ自然体系です。

「自動車社会だから」という理由だけで道路を優先する方針は、諸外国に対して日本の環境対策への本気度を疑われかねません。

 

東京オリンピックに合わせて建設される新国立競技場は、木造とすることで日本の自然をアピールする狙いがあるそうですが、本当に自然をアピールするならば、ぜひ、釧路根室にかけて広がる「水辺の生態系」を守るにはどうするべきか、についても考える必要があるように思います。

そう考えたとき、花咲線の存在意義は、、本当に地方だけの問題なのでしょうか?

日本が多様な生態系を持つ国であるためにはどうするべきか?

花咲線はその指標になると思うのですが、考え過ぎですかねえ。

 

道東鉄道旅行 その3 車窓から見るウェットランドの風景

楽しく滞在した浜中駅ですが、ついに目的のAM6:55発、根室行きの汽車がやってくる時間となりました。

 

*お断り

当ブログでは鉄道車両のことを「電車」ではなく、「汽車」と表現しております。

 

 

 

 

 

 

おお!彼方に汽車が見え始めたぞ!!

 

 

 

 

 

 

朝霧の中、ついに汽車が到着!!

 

 

 

 

 

 

キハ54系です!!

 

この日はお盆という事もあって、結構、混んでいました。もちろん、大半は鉄道ファン!

 

 

 

 

 

 

  

この日(8月11日)、午前中は小雨模様だったのですが、花咲線の綺麗な車窓を堪能しました。

上のように開けた牧草地?があったり、湿地のような地形があったり。

釧路・根室地方を代表する風景を見ることができました。

旅行前に湿原に関する本をいくつか読んだのですが、その中の一冊に、タイトルに北海道の事を「ウェットランド」と呼んでいるものがありました。

北海道は全国有数の、というか日本の湿原のほとんどが北海道に集中しているほど、風景の中に水辺が溶け込んでいる大地。

この車窓を見て、「ウェットランド」とは上手く言ったものだなあ、と感心しました。

 

この「ウェットランド」は、簡単に均衡が壊れてしまい、乾燥してしまいます。

車での移動は周囲への負荷が強い。

ウェットランドの移動には、鉄道が最も適しているのでは?と思います。

 

 

道東鉄道旅行 その2 北海道浜中町は、ルパン帝国だった!!

今回の旅行ですが、時刻表と格闘することとなりました。

釧網本線、花咲線ともに一日の本数は限られている。そのため旅程も発車時刻を軸に計画しないといけないのです。

今回の旅の最大の目標の一つである「汽車で根室まで行き、帰ってくる」というのが思いのほか難しく。「車で行けばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、それではだめです。あくまでも「汽車に乗って終着駅に行く」をしなければいけないのです。

これを実行するために出された答えは、初日の「朝6:55浜中発の下り普通列車に乗る」でした。

そのためには8月10日の診療終了後、すぐに浜中駅に向かって札幌を出発!!

これがなかなか過酷なもので、途中、高速のパーキングなどで仮眠を取りながら、なんとか1時間前に浜中駅に到着したのでした。

 

 

 

 

 

 

こちらが浜中駅。

 

 

 

 

 

 

結構、綺麗ですね。ん?駅の前に誰かいるぞ!?

 

 

 

 

 

 

 

  

なんとルパン三世の次元大介、石川五ェ門が!!

 

 

 

 

 

 

 

 

駅舎に似合っていますね!?

 

浜中町と言えば、国民漫画である「ルパン三世」の原作者、モンキーパンチ氏の出身地。浜中駅でもルパン一家がお出迎えしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

これが駅舎。無人駅です。ん?無人駅のはずなのに、窓口に誰かいるぞ!!

 

 

 

 

 

なんとこちらも国民的セクシーシンボル、峰不二子が立っているではありませんか!!

しかしこんな地方の町(失礼)の駅員が峰不二子とは!北海道を代表する、超VIPがあなたを待っています!

 

 

 

 

 

 

そして大きなポスターが。これはルパンファンには嬉しいね。

 

そういえば、原作の11話にて、北海道浜名町の「ルパン帝国」存在が示唆されていたです。自分は原作は読んだことが無いのだけど。

ルパン帝国はルパン三世の父、ルパン二世が作り上げた国だそうです。

 

実際、霧多布湿原センターや公共温泉など、浜中町の公共施設にはどこもルパングッズが販売されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これはその一つ。しかしこれだけではなかった!!

 

 

 

 

 

 

なんとルパンが漁師さんの恰好をしているではありませんか!!本当に市場にいる人みたいだ!!

この他にもルパンが農作業の恰好をしたバージョンもありました。

またルパンだけではなく、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部のそれぞれのバージョンもありました。多すぎて大人買いできませんでした。なんせ予算が限られていたので・・・・・・。

農業の恰好をした峰不二子は、なんだか不思議な感じがしました。

他にもルパンタオルやシール、ストラップetcと、非常に多くのルパングッズがあり、しかも浜中町限定のものばかり!

全国のルパンファンはぜひ、浜中町に向かうべし!

 

 

 

 

 

 

 

 

脱線はそのくらいにして、これが時刻表。数えるくらいしかありませんね。

 

 

 

 

 

 

駅ノートには、なんとルパンの絵が!!!即興で描いたんですか?凄いですね!!

 

 

 

 

 

ホームに出てみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

上り方向(釧路方向)。

 

 

 

 

 

下り方向。お?!誰かいますよ!!

 

 

 

 

 

 

なんとルパンはここにいました!!

浜中駅に降りる乗客を迎えているんですね。

こちらも超VIPですね!

 

 

 

 

 

 

いやあ、浜中駅はなかなか楽しいですよ!

 

浜中町内は、かなりルパン色が強いです。あちこちでルパンファミリーを見かけます。

 

都市伝説だった「ルパン帝国」の存在を、北海道浜中町で確認!

 

全国のアニメファンよ!鉄道に乗って、帝国を訪ねるべし!!