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再び激論!宇宙戦艦ヤマト論争

  • Date / 3月 11th, 2017
  • Category / 雑談

すみません、今、新人を迎える準備等で雑然としております。

なお、知床伐採問題に関する記事ですが、諸事、心配していただいた方が多く、中には鉄道グッズを送っていただいた方もおられたので(苦笑)、世に問うつもりが知り合いに余計な不安を抱かせてしまう結果になってしまったため、掲載を取りやめました。

今度機会がありましたら、掲載いたしますね。

 

で、何にも更新しないのもアレなんで、かつて開業直後に古いブログで掲載した記事をご紹介いたします。

今回は、申し訳ありませんが女性にはなかなか取っ付きにくい話題かもしれない。

男は時に、どうしようもないことで延々と議論をしてしまうものです。

有名なのは「プロ野球の歴代最強外人選手はだれか?」というテーマ。

これは世代によって違いますし。レジー・スミスとか、デシンセイなんで知っている人はごく少数と思われます。だってデストラーデやブーマーも、もう今の若い野球ファンにとってはよく分からない人。スタルヒンがすごかった、と言われても、実際に見ていないので実感できないのも事実。もはや伝説ですね。

この分野は「突っ込み屋」が非常に多く、日本史上最多本塁打を達成したバレンティンに対してすら、「神宮球場の広さでは追い風参考」と言ってしまう人もいます。

正直、結論なんていいんですよ。自分が知っている外人選手の名前、知識をひけらかしたいだけなんだもん!!

今回、ご紹介するお話も、そのうちの一つ。

テーマは我々よりも上の世代ならだれもがしっている「宇宙戦艦ヤマト」に関するある疑問です。

 

 

 

 

皆さん、今思えば「アホくさいこと」で、なぜか熱い討論になったことって、ありませんか?

院長はこの時期になると、10年くらい前の「ある夏の一日」を思い出します。
なぜか、大の大人が「バカらしい」ことで徹夜してしまった、あの夏の夜を。

院長は学生時代、居酒屋でもアルバイトしていたことがあります。こちらはバーでのアルバイトと比べると、お客さんとの距離が随分近く、お客さんも常連さんともなると、お客なのか店長の友人なのか区別がつかなくなり、どちらかというとアットホームな雰囲気が溢れていました。自分もお客さんと親しくなり、お酒をふるまってもらうなど、色々と「おいしいおもい」を頂戴することが出来ました。

店長はお客さんが帰るまでお店を閉めないので、閉店時間はあってないようなもの。親しいお客さんが来ると朝方まで飲んでいる、なんてこともしばしばありました。

そんな中、ある暑い夏の日に、30歳以上の男性のお客さんばかりが来店されたことがありました。来店してからしばらくは、いわば「普通」の飲みが続きましたが、12時を超え、一般のお客さんがいなくなってから、だんだんとディープな会話が始まりました。
最初は懐かしいテレビドラマのお話。店長やお客さんは皆さん、当時で30歳以上の方ばかりで、「あんなドラマがあったねえ」とか、「あのシーンはおかしい」など、色々な話題が出てきました。

やがて、「宇宙戦艦ヤマト」の話題になってから、店内の空気は変わっていきます。

議論の端緒になったのは、第一話にて、半分地面に埋まり、砲台も朽ちかけてボロボロになっていたヤマトの船体が、宇宙へ向けて地表を割って上昇した瞬間、、砲台も新品になり、船体も直っているのはなぜか?との常連さんの一言。

この一言から翌朝5時までの「朝まで生討論」が開始されたのでした。

「実は、主人公が船体を見てから、実際にヤマトが動き始めるまで半年ほど時間があり、その間、主人公は宇宙生活に備えてコールドスリープの訓練をしていたため、主人公にとってはわずかな時間しか流れていなかったからだ」
「国家を上げて人々を総動員したため、たった2時間で修理が終わった」
「朽ちていたのは敵を欺くダミーで、実は違う場所で新品を作っていた」

などの推測が出されるたびに

「宇宙に出てから一度もコールドスリープした場面が出ていないのだから、コールドスリープの訓練をしても意味がない」
「イスカンダルの攻撃を受けて人類は絶滅寸前なのだから、そんなに人を集められるわけがない」
「別の場所で作っているのなら、わざわざ地中に半分埋める意味がない」

などの反論が出され、収拾がつかなくなります。店長も積極的に問題提起をし、自分も意見を求められます。議論の深まりとともに全員、杯を重ね、徐々に論点がぼやけ、何を議論していたのかすらおぼつかない状況に。

結局、最後には

「主人公たちが寝ている間に、小人たちが現れて船を修理した」

という、時間をかけて沸騰した割には、極めて幼い結論で全員が妥協し、その日はお開きとなりました。

ヤマトの他にも散々脱線し、

「北斗の拳のケンシロウの服は、毎週、ビリビリに破けるが、翌週にはボロいところまで精密に再現されているのはなぜか」

というテーマも出され、また

「ドカベンの甲子園での打率を計算したら8割を超えた」

など、独自に調査をしてしまった人も登場。なんでも30過ぎて疑問に思って、調べたそうです。

議論を終え、外に出ると朝日が異様にまぶしかった。

大の大人達は「あ~あ、バカやった」という徒労感と、少々の「でもなんだかすっきりした!」という心地よい満足感を得てそれぞれの家路につきましたとさ。

毎夜、ご主人が飲んで帰ってくる、とお嘆きの奥様方、旦那さんは大抵はそんな内容で盛り上がっていたりしますので、ご安心あれ。

 

 

 

 

この記事を掲載してからさらに5年が経過。

先日、友人を自宅に招いた際に、いきなり「ヤマト」の話題が登場しました。

それも数年前に放送されたリメイク作品「宇宙戦艦ヤマト2199」です。

皆さん、「2199」はご覧になったことがありますか?

自分はケーブルテレビの番組表で「宇宙戦艦ヤマト」とあったので「久しぶりにヤマトを見るか」と思い、視聴してみました。

まあ、正直、オリジナル「ヤマト」とは異なる作品と言っていいでしょう。

まず設定が細かくなっている!「波動砲」の原理について、どこかの大学教授に監修してもらったらしく、なんだか「もっともらしい」理論が語られていました。スタートレックの異星人同士のわけのわからない会話のようです。

いいんだって、理論なんて!子供の頭の中では勝手に「凄い兵器」で処理されるんだから!!

その上、ガミラス帝国内部での権力闘争やデスラー総統の心理描写(なんとイスカンダルの女王と結婚しようと画策!)などが詳しく描かれている!

オリジナル「ヤマト」を知っている人間なら、より凝った設定はなかなか面白いのですが、初見だとマニアック過ぎるかもしれません。昔のヤマトは「地球を救うため、イスカンダルに行く」という、単純なストーリーでしたので子供でも入りやすかったように思います。

 

でも、以前よりもアニメが浸透し、今の子供たちもマニアックな設定に慣れているのでこれくらいはすぐに受け入れられるのかもしれませんね。昔の子どもたちは「ガンダム」で、ジオン軍の司令官が愛人を堂々と連れていることを、理解しかねたもんですが。

 

ただ「2199」で気になったのは、女性隊員が増加したこと。

男女ともに「地球を救う」という考えは、とても現代風で違和感がないのですが、作品内ではヤマトは、軟弱な空気になってしまっている!

なんと隊員同士の恋愛も発生!しかも艦内ではパーティーが開かれ、親しげにしているではないですか!そしてなんとなんと艦内ラジオ放送局が存在し、女性隊員がDJを務め、一日の終わりにポエムを読んで終わっている!

「ふざけんな!!」

オールドファンの自分は画面に叫ばずにおられませんでした。

「お前ら!地球ではヤマトに運命を託した人たちが一日も早い帰還を願っているのに、そんなことをやっている場合じゃないだろ!!」

そうです、ヤマトは地球の最後の希望なのです!

その点、オリジナル「ヤマト」では、隊員も男性ばかりなので、恋愛にうつつを抜かす、などという事もなく、沖田艦長のもと、「俺たちがやらずに誰がやる!」という強い想いが画面からみなぎっていました(?)。

それがどうだ!この体たらく!!

 

この失望感を友人にぶちまけたところ、友人は「そう考えると、なんで昔のヤマトでは雪だけは乗船できたのか?」と返されてしまい、返答に困り苦し紛れに「そりゃあ、恋愛要素も少しはないと、スポンサーも起こるだろう」と回答。

大人のズルイ一面、で答えるしかありませんでした。

 

「なぜ、森雪だけが乗船できたのか?」

ヤマトに新たな疑問が誕生してしまいました、とさ。

 

今日だからこそ、ひとこと言わせていただく!!

  • Date / 2月 14th, 2017
  • Category / 雑談

 

今日、チョコを食べたら歯を磨こう!!

歯を磨けない状況ならば、チョコを食べた後にうがいをする、水を飲む、などをして、なるべく長くお口の中に残さないようにしよう!!

今日、チョコを食べる予定の無い人は・・・・・・、お酒はほどほどに。

2016年をゾンビで締めたお話し

  • Date / 1月 7th, 2017
  • Category / 雑談

今回は、現在公開中の映画「バイオハザード」に関する内容です。「ネタバレ」になる可能性もありので、見る予定のある方はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、2016年の仕事納めの後の休日に、何をなさいましたか?

一年の「シメ」になる行動を行った方も多いかと思います。

自分も2016年の「シメ」を行いました。

それは公開中の映画「バイオハザード・ファイナル」を劇場に見に行く、というもの。

今や「B級ゾンビ映画」の王者となった感のある「バイオハザード」シリーズ。まあ、ゾンビ映画はどれもB級ですけどね。

自分はこの「バイオハザード」シリーズを、なんと「1」から映画館で見ているのです。

別に大ファンだから、というわけでは無いのです。たまたま「1」と「2」を見てしまったら、後は惰性で「見に行かなきゃ」と思うようになってしまったのです。

で、気が付けば、これまで2年間隔で放映されてきたこのシリーズを10年以上も追いかけることに!!

そんなに強い思い入れがあるわけでもないんですけどね。実際、「3」「4」の内容はあんまり覚えていません(苦笑)。

この自分の30代を捧げた(?)バイオハザード・シリーズも、いよいよ終わる、となると、映画館に行かざるを得ません!!

正直、「やっと終わるのかよ」という感じ。なんせこのシリーズは、毎作「次に続くよ~!」という結末で終わるため、ある種のストレスがたまるのです。

映画自体は、毎回、時間を潰すには最適な良質「アクション映画」なんですよ。そう、このバイオシリーズは、2以降はもはや完全にアクション映画になっています。毎度、アクションシーンにはホレボレしてしまいますね。あのアクションシーンのおかげで、自分のような映画に強い思い入れの無い一般人は「一定の満足感」を得ることができます。

この3連休、特に予定の無い方には「じゃあ、バイオシリーズを一気見したらどう?」と進めることができるくらいには、面白いです。

この「ファイナル」でも、終わりまで手に汗握るアクションシーンが続くので、飽きることはないです。正直、バイオハザードシリーズはアクションシーンを楽しむものであって、ストーリーの些細な矛盾なんてどうでもいいです。

「トランスフォーマー」も、あのトランスフォーマーのメカの迫力を楽しむものなのであって、ストーリーなんていいんですよ。素人には。

最近の若い人はB級映画に対し「あの設定はどこに行った?」「この伏線が回収されていない」「以前の話と矛盾している」という指摘をする方が多いですが、1980年代後半から1990年代前半の「B級ハリウッドアクション映画」を見まくっていた自分にとって、映画の中の矛盾や伏線の放り投げなんて当たり前。「爆発シーンの使い回し」「何発当たっても死なない主人公」「突然のセクシー展開」「ご都合主義」が普通でしたので。

いいんだって!その安っぽさ、単純さが「B級アクション映画」なんだって!!そういう文化なんだって!

話が逸れましたが、毎回、「次で終わる」と期待させ続けたバイオも、「5」では人類がいよいよホワイトハウスに追い詰められている状況で終了!

周囲に広がるゾンビの海のなか、ポツンと浮かんでいる「最後の砦」を、どうやって切り抜けるのか?前作終了から気になっていたのです。

しかもこの間、「主演のミラジョボヴィッチが出産する」というニュースを聞き、大変不謹慎ながらも、「頼むからまず完結させてくれ」と思っていまいました。ちなみにご出産おめでとうございます。

そしてついに公開された「ファイナル」では、なんとホワイトハウスが陥落した後から始まります。おいおい、あんだけ期待させて、あの設定はなんなんだ!と、思いましたが、上述のようにB級映画に細かいことを求めてはいけません。「現実をうけいれる」のみ。この意識が無いと「バイオシリーズを劇場でコンプリートする」という行為を持続することはできません。

開始早々、バカでかい空飛ぶモンスターが襲ってきます。おそらくコウモリか何かのゾンビなのだろうけど、もはやゾンビとは思えません。ファイナルファンタジーに出てきそう。

そして主人公はあっさり勝利!この「主人公が無敵」というのも、このバイオシリーズをある意味、安心して見ていられる重大な要素。ゾンビ映画では主人公もゾンビに怯え、いつ殺されてもおかしくない、という緊張感のもとに進行しますが、バイオシリーズでは主人公のアリスが強すぎるため、見ている側も「彼女に任せていれば大丈夫だ」と信頼しながら鑑賞することができます。
そして公開前から日本でも大きな話題となっていた「ローラの出演」の件。

ネット上の記事では「扱いが小さい」という批判がありますが、ご安心ください。

「アルマゲドンの松田聖子」よりは長く出ていた、と断言できます。

あの時も公開前に散々テレビで煽っておきながら、出演シーンはわずか3秒という結果に終わっていましたが、今作でのローラさんは「分単位」で出演しています。

 

それはさて置き、映画は進行し、ついにアンブレラ社の真の目的が明かされます。まあ、正直、SF好きなら「前にもどっかで聞いたことがあるような・・・・」という内容ではありますが、アンブレラが実は壮大な目標のもとに行動していた事実が発覚!!

しかしエヴァンゲリオンの時の怪しげな組織の目的と言い、「そんなことに、あんなに大掛かりな事をやっちゃうの?」と思ってしまう今日この頃。

 

そしてついにラスト!!

ゾンビファンにとって、ゾンビ映画、もしくはゾンビの結末を見るのは、ある種の夢でした。いや「ソンビの終焉」を描くことは、ある種のタブーであった、と言っても決して過言ではありません。今作では、その「タブー」についに足を踏み入れてしまった!!

で、その「ゾンビ問題」の解決法ですが、まあそれしかないよなあ、という感じではあります。

ある意味、予想されていたことではあるのですが、それが実際に映像となってしまうと、あれだけ見たかった「ゾンビの結末」であったはずなのに、なんだかさみしいような、虚しいような。「ゾンビが終わってしまう!」という思いが込み上げてきたのです!!

そして思ったのですよ。

我々はなぜ、ゾンビを見るのか、と。

バイオシリーズ最終作品は、「汝、ゾンビに何を求める?」という問いかけを、世界のゾンビファン投げかけました。

 

我々ゾンビファンは、どこから来て、どこへ向かうのか?

 

シリーズの完結とともに、ゾンビファンに重い命題が残されました。

 

自分は、来年(2017年)を「ゾンビ元年」と位置付け、この命題を追求していくことを決意し、映画館を後にしました。

 

・・・・・・・が、そんなことは「笑ってはいけないシリーズ」を見ているうちにバカバカしくなったので、辞めることにしました。

今年もよろしく!

 

 

なお、バイオハザード・ファイナルは、アクションシーンがとても楽しいです。ゾンビに興味の無い人、ゾンビ怖い!という人も、安心してみることができますので、冬休みにお勧めです。

アーセン・ベンゲル 「勝者のヴィジョン」 その3

  • Date / 10月 10th, 2016
  • Category / 雑談

ここまでベンゲル監督の著作を見てみると、その中身も実に「読ませる」内容になっていることがわかります。

章立てでいろいろなことが話されているのですが、章の開始は軽い話題から入り、徐々に確信にせまり、そして章の終わりの結論は、極めて論理的で無駄の無い言葉運びのため、見ている側は各章の終わりに至ると読む速度が加速し、一気に最後まで読んでしまいます。

それは、一冊の本を通しても当てはまります。本の終盤に至るにつれ読書スピードの加速度が増します。話はいよいよクライマックスへ。彼が最も言いたかったこととはなんなのでしょうか?

ベンゲル監督は、ワールドカップでの日本の戦いぶりや、ブラジル、イタリアなどの代表の印象などを語りました。

その上で日本代表の強化のためにいくつかの意見を提示しています。
そのうちの一つをご紹介。

「こうして日本のワールドカップでの戦いぶりを振り返ってみると、今回のチームがさまざまな点で日本サッカー全体の特長と課題を象徴していたことがわかる。
あらためて整理してみよう。
まず日本代表は日本のサッカーそのものをプレーしてみせ、それは見る人に好印象を与えた。このことは日本のサッカーが正しい方向に向かっていることの証明であり、それはまた世界のサッカーの潮流とも一致しているという事だ(注 あくまでもフランス大会終了後の話)。これで満足していいというわけではないが、3敗という結果をもって悲観的になる必要はない。結果よりも内容を見るべきだと思う。
だが試合には勝つことができなかったのは事実であり、今後の課題でもある。
そして敗因を分析すると、やはり攻撃力に行き着く。日本の弱点は創造性に欠けること、不測の事態に対応できないこと、そして攻撃の質に問題があること、などにある。そしてこれらの弱点は、相手ゴールから25メートル以内に入ると特に目立つようになる。攻撃の質の問題とは、主としてテクニックの問題である。」
「徹底した戦術や組織立った戦い方は日本の長所であり、とくにそれは守備面で発揮された。個人技よりも組織と運動量を優先させた戦い方は間違っていない。ただしサッカーとは最後は1対1の戦いなのであり、これを避けることはできない。日本の攻撃陣はこの戦いを避けていた。そして日本の場合、1対1の戦いに弱いというのは必ずしもフィジカルの弱さからくるものではない。ここでも問題はフィジカルよりもテクニックにある」

こうして日本の弱点の本質をむき出しにしたうえで、ここから、彼が言いたかった大事なことの一つ目が語られます。

「これは他のスポーツにもいえることだが、私は選手の技術が向上するということは、個人の自己実現を伸ばすことだと思っている。
サッカーにおけるテクニックとは、作家の持つボキャブラリーに似ている。ボキャブラリーが豊富だからといって作家としての才能があるとはいえないが、ボキャブラリーが少なければ優れた小説を書けるわけがない。テクニックも同じことだ。
まず重要なのは、選手たちに価値ある技術を植え付けていくことだ。選手のボキャブラリーを増やしてあげることだ。実用的なボキャブラリーを増やしていけば、選手は思い通りに自己実現をするようになるはずだ。」

自分が最初にここを読んだ時、「ボキャブラリー」の意味が分かりませんでした。でも、あらためて読んでみたとき、「ボキャブラリー」を「引き出し」に変えてみたところ、納得できました。
「引き出し」が多くなれば、それだけ色々な場面に対応できるようになるし、自分の「伸びしろ」を広げることになり、自分オリジナルの表現方法が確立されやすい、ということでしょうか。

このことについて、院長は最近、思い当たることが多いです。

そしてベンゲルは日本の課題の一つに、「コンプレックスの払しょく」をあげます。

「新しい日本代表が選手の質の向上に成功したら、次に必要なのはチームの目標を定め、自分たちがこれをベースにすればこのようなプレーができるのだというような、もっと自信をつけさせるプレースタイルを確立していくことだ。
そういうことが2,3年という短い間にできるのかと疑問に思う人もいるかもしれない。私はできると思う。私はできる事しか提案しない。私は日本のサッカーの基本的な部分の価値を信頼している。
ある意味ではそういう疑問が生じること自体が、日本人のコンプレックスを物語っているといえるかもしれない。」

これは正鵠を射ていますね。日本は「外国」への距離を意識しすぎているのかもしれません。

そして、その「日本人のコンプレックスを解消しようと、ベンゲル監督は雄弁に語り始めます。

「今回のワールドカップ(フランス大会。フランスが優勝)で、もしフランスが、自分たちは100年に及ぶサッカーの伝統がありながら、これまで優勝することができなかったのだから、きっと今回も優勝するはずがないと思っていたら、果たして優勝することができただろうか。彼らは優勝したことがなくても勝者のエスプリを持っており、勝てると信じていたから、チャンピオンになったのだと思う。
勝者のエスプリを備えていて、自分を固く信じていれば、勝てるチャンスは必ず巡ってくる。ワールドカップのような大会が自分たちに巡ってくるのをただ待っていて、勝てたら勝者のエスプリが持てるようになるだろうと考えてしまうこと自体、正しい論理とは言えない。

負けるのではないかと心配する以前に、まず勝者のエスプリを身に付けることの方が先決であるのは明らかだ。
イワン・レンドルはテニスの四大トーナメントの決勝で5回敗れながら、やっと初優勝を果たした。誰にだって人生で初めてのことはあるし、初めての勝利はある。(中略)
アーセナルにしても、リーグ優勝などできるはずがないと誰もが思っていたが、勝てると信じ込むことで勝者のエスプリを持てるのだと、私は選手たちに言い聞かせた。勝ちたいと思ったら勝てるのだと言い続けた。そして勝ちたいと思ったら、そのためのあらゆることをやってみる。」

そしていよいよベンゲルの伝えたかったことが語られます。

「自分は勝てるのだろうかと自問するのではない。あらゆることをやってみて、そのひとつひとつが自分を勝利に導くのだと自分に言い聞かせる。そして勝てる可能性が生まれる。
日々の小さな積み重ねから勝利のチャンスは生まれる。日常の小さな努力のひとつひとつが勝利につながる。そうした積み重ねのなかで、勝者のエスプリは養われていくものなのだ。」

そして、自身の心構えについても言及します。

「サッカーのチームで選手たちにその気持ちを持たせようとするなら、まずは監督本人がそのことを自分自身で信じている必要がある。
コミュニケーションは言葉による表現と、無言のうちに伝わってしまう表現がある。口で言うことはある程度ごまかしもきくが、無言のコミュニケーションはごまかせない。
私が自分のチームに「君たちは勝てるんだよ、絶対に勝てるんだよ」といくら口で言ったとしても、心の底で100%勝てると信じていなければ、それは私の態度、ボディーランゲージを通じて、周囲の人々に無意識のうちに伝わってしまう。
選手に「君たちは最高のチームだ」といくら口で言っても、私の身体や神経が言っていることと裏腹であったなら、つまり全面的に選手を信頼していなければ、選手はそれを敏感に感じ取ってしまう。
自分の目の前にいる相手をごまかすなど不可能だ。だから私は心の底から、自分の言葉と自分のやっていることに納得している必要がある。
私はシーズン前、まずチームへの対応の仕方を明確にした上で、自分の思っているサッカーをチームが可能にしてくれることを心の底から信じるようにしている。(以下略)」

そういえば栗山監督は11.5ゲーム差を離されていた時も、優勝を目標に掲げていましたね。

そして彼が何より伝えたかったこと。

「だがいつだって、ここまでやれば絶対勝てるという保証などない。勝ち残るチームは皆、同じような信念と同じような意欲、それに同じような自信を持っているからだ。
勝ったことのない者がどうやって自信を持てるのか。
勝てるチャンスはあると信じる姿勢があり、そのためにあらゆる取り組みを実際に行い、そこで初めて本当に勝てるチャンスがやってくるのだ。
勝ったことがあるから勝者のエスプリを持てるわけではない。勝ったこともないのに、どうして勝者のエスプリを持てるかなどというのは発想が逆だ。勝つためにこそ、勝者のエスプリは必要なのだ。
勝者とは必ずしも試合に勝つ者を意味しているわけではない。困難に打ち勝った者、征服した者のことなのだ。
大きなサクセスストーリーと身近に接していると、その裏には必ず同じだけの失敗があることに気が付く。表面に表れるのは成功だけかもしれないが、成功している人ほど、同じだけの失敗をしているものだ。
カメラを発明した人も、ある朝目覚めて、突然今日こそ征服してやろうと思い立ったわけではなく、さまざまな失敗を繰り返し、その失敗から学び、その積み重ねのなかからなんとかカメラを発明できたのだ。だがその心の底にはきっと、成功に対する確信があったはずだ。
それが勝者のエスプリというものだ」

 

日本ではよく、「根拠のない自信」と言われてマイナスに思われることがありますよね。でも、それこそが「勝者のエスプリ」なのかもしれません。

 

 

 

以上がアーセン・ベンゲル氏の著作「勝者のヴィジョン」からの抜粋。

 

最後に必要なのは「勝者のエスプリ」。すなわち「魂」!

 

いよいよ始まるクライマックスシリーズ・ファイナルは、「打倒ソフトバンク」という目標を達成するための舞台。

この数年間、ソフトバンクには何度も敗れてきましたが、それも全てこの決戦の舞台で勝利するために、通らなければならなかった道。

今までの敗戦の記憶や経験を生かして数年来の目標を達成し、真の「勝者」になってくれ!!

 

 

 

 

追記

 

ソフトバンクの皆さん、ススキノもいいけど、琴似もなかなか楽しいよ!