審美歯科

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釧路湿原トラストから会報が届きました

先日、釧路湿原の環境保護を行っている特定非営利活動法人「トラストサルン釧路」より、会報が届きました。

 

当院は、昨年8月下旬より、トラストサルン釧路に参加させていただいております。

 

さていただいた会報には、釧路湿原の保護活動に関する報告と、現状について掲載されていました。

まず、寄付金や土地の寄進によって、国立公園範囲外の湿地が、新たに保護地に加わった、とのこと。

 

次に湿原再生事業についてですが、こちらはなかなか考えさせられる内容でした。
北海道開発局が鶴居村下幌呂地区で行っている湿原再生事業ですが、その内容は、かつて湿原を干拓して牧草地にした場所を湿原に再生するために地盤を掘り下げる、というものとのこと。最終目的はヨシ原にする、とのこと。

しかし、「掘り下げ工事」というだけあって、掘り出した「土」が新たに発生するわけで、その土の行き場がどうなるか、という問題も生まれてしまいます。

で、この「土」を、国立公園のすぐ上流にあるチルワツナイ川の河畔に堆積していることが判明した、とのこと。

湿原は、周辺の水を集めてできるわけで、その水源の一つともなる川のすぐそばに土を置いていたそうです。写真では、大量の土が川に迫っている様子が映っていました。

トラストサルン釧路がすぐに抗議し、現在、議論が行われているそうです。経過は不明。
また、環境省が行なってきた再生事業も、隣接する農地に影響のないように湿原として再生する「遮水壁設置」事業は、終了が告げられた、とのこと。

「再生事業」と言っても、簡単には進まないことがわかります。

自分も札幌に住んでいるため、具体的なことは知りませんでしたが、「現場」では、厳しい現実も起こっているようですね。

 

また、最近、大きく取り上げられる「再生可能エネルギー」である太陽光発電についての報告もありました。

太陽光というと、地球にやさしい、というイメージがありますが、釧路湿原周囲では、排水不良を理由に放棄され、徐々に湿原に戻りつつあった土地などでのソーラー発電施設の建設が活発になっているそうです。湿原周辺は、太陽光発電の設置には好条件のようです。

また、ソーラー施設を設置するにも地盤を固めるなどの工事も必要となるため、周辺の環境の変化が起こりかねません。

これは昨年。自分で調べたことですが、「CO2の吸収」は、森林だけで行われているのではなく、草むらなどの草などでも行われている、とのこと。ソーラーパネルの下は陽光が届かず、下草が生えづらい環境となります。

「遊休地」といって太陽光施設を建設することで、返ってCO2の吸収源が失われる可能性もあります。

また、風力発電ですが、これも風の強い海際に建設されることが多いのですが、霧多布湿原では、すぐ近くに風力発電の風車があります。霧多布湿原には多くの鳥もやってきて、丹頂鶴も飛来しているのですが、風車によってその環境も脅かされる可能性があります。

会報でも述べられていますが、自然エネルギーとされるものは、否定されるべきものではありません。

しかしその乱立によって、自然が破壊されるという、皮肉な結果にもなりつつあります。

「自然エネルギー」という名称だと、自然に対して無害なようなイメージがありますが、決してそうではないことも、今後、考慮していかないといけないと思います。

 

 

平成28年9月に、道東は3つの台風に襲われました。

この時の十勝や南富良野の被害は甚大で、今でも傷跡が残っているほどですが、釧路では災害が発生しませんでした。

それは釧路湿原が「水溜め」となって、増水を防いだから、とのこと。

昨年、九州でも大雨で大きな被害が出ましたが、湿地は、増水に対しても有効かもしれません。

 

一方、人間の住む都市を守ってくれた湿原ですが、その代償として、周辺からかなりの量の土砂が湿原内に流れ込んだのではないか、とのこと。

 

先月、ペットのネコ(犬?)からヒトに感染して、死亡した、というニュースがありました。細菌やウイルスは、ふとしたきっかけで種族の壁を越えてしまいます。

昨年の夏ころに発刊された日経サイエンスの増刊号によれば、湿原は、陸の動物に感染する細菌が海に拡散しないようにする働きも担っている、とか。

 

もっと湿原のもつ役割を考えないといけないですね。