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2017年夏の鉄道旅 道東鉄道旅行編
今回からは、2017年の夏に決行し、2018年の3月に掲載した鉄道旅行の記事をご紹介。
今回の鉄道旅の目的は、「道東」です!
広大な北海道ですが、地図を見ると北海道の中央に鎮座する大雪山と、そこから南に延びている日高山脈によって、分割されています。大雪山、日高山脈から東側は「道東」と呼ばれます。
北海道観光というと、どうしても函館や小樽、旭山動物園、そして富良野・美瑛と、札幌を起点とした旅程にならざるを得ません。
道東は札幌とかなり離れているため、観光のコースとしては難しい。
しかし!
北海道らしい風景や、スケールの大きな「自然」は、道東にこそ溢れています。
道東の観光地と言うと、どうしても「釧路湿原」「知床五湖」「摩周湖」など、個別の地名ばかりが挙げられ、その地名だけにしか存在しないようなイメージがもたれてしまいがち。
自分はかねてから、この紹介のされ方に不満を持っていました。
これらの観光地は独立して存在しているのではありません。それぞれが地形上のつながりをもっているのです。
道東には釧路湿原がありますが、決して国立公園の範囲だけが「湿原」なのではなく、根釧地方一帯に湿地が広がっていますし、オホーツク沿岸地域にも湿地があります。日本の湖の大きさランキングトップ10の中の2つは道東に存在し、トップ20の中には5つランキング入りしています。ランキング以外でも大小の多くの湖があり、それらが近接しています。ここまで湖が集中している地域は日本の他には見られず、「日本の湖水地方」とされても過言ではありません。
また、屈斜路湖が日本最大のカルデラ湖であることからわかる通り、火山活動も活発だった地域で、硫黄山という特殊な環境も体験できます。
そして北極圏の現象である流氷を見ることもできます。
まさに地理の宝庫であり、様々な地形がダイナミックに配置されているのです。
これらを体感するのは、あまりに広すぎるので、なかなか容易ではありません。
一つだけ、方法があります。
鉄道です。
維持困難路線とされる釧網本線、花咲線は、これらの大自然の中を走っています。
この鉄道旅の前年、2016年にJR北海道が釧網本線・花咲線を維持困難路線として発表したことが、この旅行を企画した動機です。
発表を見た当時、なんとかして道東の鉄道を守りたい、と強く願いました。
そして願うだけでなく、存在価値を知ってもらうにはどうすればいいのか、考えました。
スイスの山岳鉄道をご存知の方も多いと思います。雄大なアルプスの尾根を眺めるには、汽車は最適です。
この山岳鉄道ですが、鉄道運営だけで見ると赤字なのだそうです。
しかし、アルプスを見るために、世界中から観光客がこの山岳鉄道に乗りにやってきます。
そして観光客が周辺地域に宿泊し、飲食し、楽しむことで、鉄道の赤字以上の経済効果をもたらしています。
釧網本線、花咲線沿線には、遠方から来た人たちが乗るだけの価値があると思います。
今回から、道東の魅力を、「鉄道」という観点でご紹介いたします。