



審美歯科
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2017道東鉄道旅行⑦ 野付半島その2
札幌からはるばるやってきて、ついに着いた北海道の端っこ!
ご覧のように一面、水草や湿地の世界でした。
この野付半島も、ラムサール条約に登録されています。道内では13か所がラムサール条約に登録されていますが、道東は7か所が登録されています。
野付半島の先端付近には、道路や電線などは一切ありません。半島内の移動も、ご覧の木道で行う事になります。
こちら。左側がオホーツク海、右は半島に包まれた湾。
野付半島は「湿地」でも、釧路湿原などとは異なった、海水による湿地。生息する植物も海水で生活できる塩生植物となります。
「湿地」でも、湿地に存在する水が海水か、淡水か、で生態系も大きくことなります。
季節や時間によって、上記の場所も海水に浸ってしまうのだそうです。
単なる草にしか見えないように思えますが、この小さな草むらの中にも昆虫や海の生き物が寄り添ってコロニーを形成しています。
ずっと昔ですが、ナショナルジオグラフィックにて、高山植物についての外国の方による記事を見たことがあります。
どこか外国の高い山地でのお話でしたが、その高山植物も上のようにまばらに生えているそうですが、それらがコロニーとなって生態系を運営しているそうです。
人間でいうと、砂漠のオアシスのようなものでしょうか?
大半が砂漠地帯となるシルクロードでは、所々に水が溜まって植物が生い茂るオアシスがあり、そこでは周辺の砂漠の風景とは一変して、農業がおこなわれ、宿屋ができて街もあり、国ができていました。シルクロードの商人たちは、そのオアシスを転々として、東西の交易路を行き来していました。
オアシスはまさにコロニーに例えることができます。
さて、野付半島は、今では考えられないですが、江戸時代まで国後島との交通の要衝として栄えていました。その時はまだ、トドマツも映えていたそうです。しかし徐々に海水が浸入し始め、樹木は生息できなくなってしまい、ごらんのように今では木の屍を見ることになります。これも自然の成り行きなので致し方ないですが。
昔、ファミコンソフトで「オホーツクに消ゆ」という推理ゲームがありましたが、そのゲームでも野付半島は舞台になっていました。温泉の場面しか覚えていないお父さんばかりかもしれないけども。
そして、水辺の環境と言う事は、あの動物もいます。
そう、野付半島では多くの種類の鳥を見ることができます。
今月のナショナルジオグラフィックでは、鳥の特集が組まれていました。附録の渡り鳥のルートを示した世界地図があるのですが、北海道は南半球と北半球を移動する鳥たちの重要な中継地であることがわかります。
北海道は日本やアジアでも有数の、鳥たちの中継地です。その鳥たちの「ハブ空港」が維持されるには、「滑走路」と言える水辺の環境が保護されることが重要。そして風力発電の風車は、飛行を邪魔する障害物になってしまいます。
「自然」とはなんなのか?何を守るべきなのか?考えるきっかけになります。
一見、荒涼とした景色に見えますが、
よく見ると、結構多くの植物を見つけることができます。
野付半島は、樹木の亡骸のイメージが強いので、なんとなく生命の絶えた土地、というイメージがありますが、それは大きな間違い。正反対に、非常に豊かな生態系が存在する半島です。
続く