審美歯科

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さよなら キハ183系0番台②(2018年3月26日掲載)

キハ183系が入線した6番ホームは、スゴイ人だかりです。

キハ183系が、ここまで注目を集めたのは、これまでにあったのでしょうか?

ベテラン演歌歌手の最後の舞台のよう。

 

 

 

 

 

 

キハ183系、最後の姿です!!

ダサイ、古臭い、っていう人もいるだろうけど、やっぱりカッコイイ!!

 

 

 

 

 

 

  

最後まで、角ばっているね!!

この直線で構成されたフェイスを見ると、時代を感じてしまいますね。

この「頑固オヤジ」の顔も、見ることができなくなるのか。

 

 

 

 

 

 

もう、本当にスゴイ人混みでした。

「どうせ、オタク風の野郎ばっかりなんだろ?」って、思っていません?

なんと女性の「撮り鉄」もいるわ、子どもの「テツ」もいるわ、カオス状態でした。

 

 

 

 

 

あ、ライトが光った!!

 

 

 

 

 

最後の運転を担う、運転士さん。キハ183系を、どうかよろしくお願いします!!

 

 

 

 

 

本当に多くの人が乗りこんでいました。

 

 

 

 

 

 

    

あらゆる「部分」が、懐かしい。極寒の地を耐えてきた車体に、改めて感謝!!

 

 

 

 

 

 

 

 

   

「オヤジ」の横顔。

眼光の鋭さは変わってないですね。

 

 

数年前に、北海道内では鉄道事故が相次ぎました。

キハ283、キハ183後期型など、多くの車体が事故の影響で使用できなくなった時でも、無事故だったキハ183系0番台は走り続けました。

あの当時、北海道内の特急は3分の2まで減便せざるを得ませんでした。そんな道内の交通の危機的な状況の中、「俺に任せろ!」とばかりに、キハ183系0番台は高性能の後輩たちに代って、頑張ってくれました。

 

オッサン、あんたこそ北海道のヒーローだ!!!

 

 

 

 

 

なんと、小さいお子さんが、車掌さんに手作りの賞状を手渡していました。思わず拍手してしまいました。

あの時のおこさん、ありがとう。自分の代わりに、自分がしたかった、するべきだったことをしてくれました。

 

 

 

入線してからの10分間、何度も写真を撮りましたし、何度も車体に近付きました(もちろん触ってはいません)。記憶に焼き付けるべく、あらゆるところまで見渡しました。特徴的な「ガガガ」というディーゼル音も、耳に焼き付けました。

10分間は、とても長く感じられました。

 

 

しかし、ついに出発の時刻、8:24がやってきました。

 

キハ183系0番台は、ゆっくりとホームを後にしてきました。

 

なんと気が付けば「さよなら!」と言いながら、両手を振っていましたよ。「ありがとう!」とも。

自然に声が出ていました。

 

 

 

 

 

 

こうして、キハ183系は、札幌駅を後にしていきました。

最後までディーゼルエンジンのガナリ声をあげながら。

 

 

皆さん、いつ行っても変わらない故郷の風景、ってありませんか?

古臭い建物だったり、ずっとなにも建てられていない空地だったり。

キハ183系は、自分にとって、そんな存在。いなくなるなんて考えつかなかった。

いなくなって改めて、自分が年を重ねていたことを実感しました。

 

10代、20代、30代と、これまでの人生では「頑張れよ」「また来いよ」と見送られる側になることの方が多くありました。

それが30代後半、そして40代になって、見送る側になることの方が多くなりました。

若い頃は見送る側は寂しいばかり、と思っていましたが、悪くないですね。

開業8年目を迎え、開業当初は小学生だったお子さんたちも、高校や大学に進学する年齢になっています。今年も多くのお子さんが、どこかに巣立って行きます。その時、「頑張ってね」「いつでも遊びにおいで」と言っています。

そういうのもいいですね。これからもこの場所で医院を続けて、彼らにとっての「いつまでも変わらない場所」であり続けたいと思います。

自分にとってのキハ183系0番台のような存在になれたらうれしい限り。

 

しかし、「見送る側になった」とは言っても、まさか今まで自分を見送ってくれていた「キハ183系」を見送ることになるとは。

 

 

周囲に言われたんですよ。

そんなに思い入れがあるなら、ラストランに乗車すればいいじゃないか、って。

 

でもね、キハ183系0番の最後の仕事がね・・・・・。

 

 

 

 

 

 

これですよ。

子供達のためにある特急。

 

こんな夢のある車両に、しみったれた鉄道ファンが乗って良いわけないし、そんなのよりも余計な思い入れを持たない、春休みに動物園に行くことで胸がいっぱいのお子さんに乗ってもらったほうが、キハ183系0番の最後を飾るのにふさわしい!!

 

きっと、車内はお子さんたちの他愛のない笑い声でいっぱいになったと思います。

 

キハ183にとって、最高のラストランじゃないですか!!

 

 

 

 

当ブログでは2015年から、キハ183系についてお話ししてきました。

それもついに今回で最後。

3年前にお話ししたように、「お別れ」は、何度やってもいい、と実感。

 

キハ183系は、4月から解体されます。どこかに格納されて、臨時の場合に使用される、なんてことはありません。

本当に走ることはありません。

この世から存在を消してしまう可能性がありました。

 

 

しかし!!

有志の方が、キハ183系0番台の保存のためのクラウドファンディングを立ち上げ、目標額を突破。しかしその後も参加者が増え、先日、ついに2台目の保存に必要な資金も確保した、とのこと!!

 

2019年、安平町にできる道の駅で、キハ183系0番台に会うことができます。安住の地が見つかって、よかった!

 

 

自分もこのクラウドファンディングに参加しました。

2019年に安平町の道の駅ができたら、ぜひ見に行ってください。

 

 

さよならキハ183系0番、そしてまた会おう!!

 

 

 

最後のこの歌を。