審美歯科

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「日本一早い終電」乗車記 その7(2016年8月18日掲載)

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ホームに到着した、キハ40。

全国的に有名になったおかげか、多くの方が汽車から降りてきました!!駅は一気ににぎやかに!!

 

 

 

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北海道のローカル線の「主役」であるキハ40。緑のラインに貫かれた車両は、圧倒的に緑の風景が多い北海道のローカル線に、よく合っています。

 

 

 

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キハ40が到着してから、駅は急に混雑しはじめました!そして各所で撮影が行われ始めます。

自分はそんなに高くない(苦笑)デジカメで適当に撮影しておりますが、鉄道ファンの「標準装備」はすごいです!大砲じゃないか!?と思われるようなレンズをつけている方もおられます。鉄道ファンの御主人を持つ奥様、鉄道ファンはカメラマニアに移行する確率が異様に高いです。お気を付けあそばせ。

 

 

 

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たった一両編成ですが、新十津川駅では存在感が大きい!やっぱり汽車が来るからこその駅なんだ!と実感!!

気動車特有のガラガラとした音も、都会駅では「騒音」かもしれませんが、ここでは静寂の駅の風景に賑やかさを与えてくれます。それまで眠っていた駅が、目を覚まして活気づいたように思えてきます。内燃機関に火がつけられ、ゆっくりと動き始めたかのようです。それまで静止画のようであった無人駅の情景も、鉄道音によって賑やかな活動写真のようになります。

汽車のがなり声が加わってようやく、「駅の風景」は完成します。

 

 

 

 

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終着駅を見つめるキハ40。

かつてはこの先にもレールが伸びていました。

 

 

 

 

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駅舎と汽車。ご覧のように、ホームも土が盛ってあるだけ(線路側はコンクリートでしっかり補強されていますが)。

 

 

 

 

 

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さて、名残惜しいけど、もう発車時刻のAM9:40が迫ってきました。

たった12分の滞在ながら、汽車は大きな存在感を残してくれました。

 

 

 

 

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車両内の紹介。

いかにも「ローカル線」っていう雰囲気が出ているでしょ?というか、自分が通学で乗っていた時(約20年前 苦笑)とおんなじだし!このキハ40も、いつまで使用されるのでしょうか?

 

 

 

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車窓から。

さっきの園児たちも、汽車に乗り込む人たちを精一杯、見送ってくれていました。汽車の「騒音」に負けない黄色い声が響いていました。

園児たちのお出迎えは、5年も前から行われている、ということは、最初におもてなししてくれていたお子さんは、すでに小学生。何度も代替わりを繰り返しているものと思われます。この5年間、多くの園児たちが、歓迎と見送りをしてきたことでしょう。

彼らは汽車が去っていく先に、どんな世界があるのか、知っているのかな?車では移動したことがあると思うけど、毎日、見送る汽車から見える景色を見たことはあるのでしょうか?

誰にでも人懐っこく声をかけてくれて、無人駅での滞在を楽しいものにしてくれました。

汽車の発車時も、「さようなら」の声とともに、一生懸命、手を振ってくれました。

終着駅での時間が、こんなに賑やかなものになろうとは、まったく予想していませんでした!

新十津川駅は、贅沢な無人駅・終着駅ですね。

全国の鉄ちゃん!北海道の、とある田舎の駅で、精いっぱい、鉄道ファンを待ってくれている子供たちがいますよ!

遠くて行き辛い駅ではありますが、ぜひ、会いに行ってあげてください!

 

 

 

 

 

 

 

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こうして「終電」は、新十津川駅を後にしました。

まだ、朝の9時40分。皆さんが仕事を始める前に、一日の役目を終える駅があります。

しかし不思議なもので、なんだか楽しい思い出ができました。

今回、見送ってくれた子供たちも、いずれは故郷を離れる日が来るかもしれません。

その時は、どのように旅立っていくのでしょうか?

彼らが毎日、見送ってきた汽車に乗って旅立つことができたらいいなあ、と一人思っていました。