審美歯科

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本棚通信 スパイスと熟成テクニックを向上させよう!!(2016年1月15日掲載)

 

季節ごとに「旬」の食材はあります。でも今回はあえて、新鮮なものや、素材を尊重する料理だけではなく、「ひとひねり」された料理テクニックの本を用意してみました。

 

 

1、はじめてのスパイスカレー    水野仁輔     パイ インターナショナル

ご主人が「たまに料理を作ってやる」と言い出したときに、訳の分からない香辛料を買ってきてその後の使い道に困った、という奥様も多いかと思います。

「男の料理」と称して本に乗っている一流レストランに出てきそうな料理を、いきなり作ろうとするのが男衆の料理の特長。そのため、料理本に乗っている香辛料を、言われたとおりにそのまま買ってきて、「男の料理」に自己満足した後、その香辛料は放置してしまう。

ご主人が集めた香辛料がコレクションのようになって保管されているご家庭も多いのではないでしょうか?

そんな旦那の気まぐれで集めた香辛料を、上手に使い切る方法は無いか、と思い、この本を選んでみました。

「スパイスを使ったカレー」というと、なんだか難しそうに思えますが、この本では決して難しく書いてありません。

本書の中に「スパイスカレーとは」という項目があります。

「カレールウもカレー粉も使わない」「スパイスの力で食材の味が引き立つ」「味や見た目のバリエーションが豊富」「手順が単純なのに本格的な仕上がり」「体によくて何度食べても飽きない」「フライパン1つあればできる」などが掲げられています。

ここに列挙されたものを見る限り、スパイスカレーは決して難しいものなのではないのかもしれません。

 

また、「スパイスの種類が多すぎてわからない」という初心者が入りやすいように、「3つの基本スパイス」を選定(カレー界では常識なのかもしれないけども)。

また料理手順も「切る」「炒める」「煮る」の3工程にコンパクトにまとめて説明されています。
さらに基本メニューとして、「3つの基本スパイス」を使用したチキンカレーのレシピが掲載されており、初心者にいく重もの配慮がなされています。

そして「基本の3つのスパイス」によるたくさんのメニューが掲載され、その後、「基本」スパイスに「はじめのスパイス」、「仕上げのスパイス」などが加わり、徐々にスパイスの種類が増えていくメニューへと移っていきます。

一冊分のメニューを料理し終わった頃には、スパイスを駆使する料理の魔法使いのようになっていることでしょう。

ぜひ、あなたもこの本を読んで、「スパイスマスター」を目指してください。

 

 

 

 

2、「時間をおくだけで、どんどんおいしくなる 熟成レシピ」  福家征起    マイナビ

「熟成」と言う言葉には深い意味を感じますね。
また料理以外にも、仕事やスポーツなど、色々な場面でも使用されます。

獲れたての魚のお刺身など、「鮮度」が命の料理もたくさんあります。

でも中には時間をかけることで、より美味しく感じる料理もありますよね。

上でご紹介したカレーなんていい例。なぜか一晩経った後にもっと美味しくなる。個人的な経験で言えば「豚汁」「シチュー」「スープ」なども、なぜか一晩経ったものの方が美味しく感じてしまいます。

カレーやシチューも、作ってすぐに食べるのも美味しいのですが、一晩経った後のものを食べると断然違う。作りたての方が水っぽく感じるのも事実。ところが一晩経ったものは、一口一口が濃厚になっているではありませんか!胃袋にズンズン来る感じの重量感。のどを通る時の存在感、長く舌に残る後味など、それぞれの体の部分で得られる感覚が違ってきます。

むやみに「新戦力」を足すわけでは無く、時間を経て得られるその料理の、食材同士の相互作用によって全く異なる次元の料理に変化するかのよう。

「熟成」という言葉を最もよく示す例は、料理だと断言しても構わないのかもしれません。

この本はその「熟成」をテーマにした料理のレシピ本。

まず「塩漬け」「オイル漬け」「干す」「寝かせる」などの「熟成の基本」について述べられます。

なるおど、熟成にもいろいろな方法があるのですね。

そして「肉」「野菜」「魚」「その他(チーズなど)」という風に、食材ごとに「熟成」によるレシピが登場。

これを見ると、我が家の料理がより「熟成」されること請け合い!

 

これから寒い時期になるにつれ、重厚感のある料理が恋しくなりますよね。この本を参考に、この秋・冬は、胃袋をしっかり暖める食生活を送りましょう!!

 

 

 

3、「下味がおいしくする 冷凍保存ですぐできる絶品おかず」  ワタナベ マキ    家の光協会

こちらの本は、余ってしまった食材を徹底的に活かす参考にしてもらえたら、と購入したのですが。

読んでいるうちに本著が単なる「冷凍保存の仕方の本」に留まらず、上でご紹介した「熟成」のレシピ本にも通じる、「時間をかけるとよりよくなるメニュー」の要素も多分に含まれていることがわかりました。

基本的には食材の冷凍ストックの方法が書いてあり、その後のメニューも、解凍後にすばやくできるメニューが並んでいるのですが、その「ストック」の仕方も、ハチミツ漬けであったり、ヨーグルトで漬けてみたり、と、「一テクニック」をつけたして、より良い味を引き出そう、という工夫されています。

上の「熟成」の本と、最初の扉が違っていても、「時間と工夫をかけて、より美味しくする」という点では、同じゴールを目指しているのかもしれません。

でもこちらの方が「保存」を前面に押し出しているので、気軽にお読みいただけます。

 

 

4、毎日が楽しくなる 塩麹(しおこうじ)のおかず  おのみさ  池田書店

現在、「塩麹ブーム」が起こっている、と患者様からお聞きいたしました。(2012年当時)
塩麹による料理は、あっさりしていて健康にも良いとのこと。
早速書店に行ってみると、塩麹に関する本がたくさん並んでいました!!
それどころか、いろんな「麹モノ」を使った料理本が並んでいて、酒粕を利用したものまであり、この分野の広さを感じさせます。

少しだけ調べてみたところ、塩麹とは「麹のうまみを含んだ塩」とのこと。
いろんな料理と相性もいい、とのこと。

この本には、塩麹の造り方から、塩麹を利用したおかずのレシピが載っています。

ぜひ、読んでいただき、奥深い「麹」の世界に飛び込んでみてください。

 

 

 

 

以上、「一手間」かけた料理本をご紹介しました。

 

しかし料理の世界って、すごいですね。

同じ食材でも、どのスパイスを使うか、どの方法で料理するか、で味も食感も、全て変わってくる。

「料理」こそ、人類が得た、本当の魔法なのかもしれませんね。