



審美歯科
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☆2016夏の鉄道旅★留萌本線の旅 その11 名産品の弁当を食べる
さて、増毛の街中を巡っていると、いい感じでお腹がすいてきまして。
で、せっかく増毛に来たんだから、と海鮮のお店に行って、日本海の美味でも、と思っていたのですが、なんと旅程的に無理!となってしまいまして。増毛まで来てコンビニかよ!と、ガックシしていたその時、到着した時には静かだった増毛駅で、お店が開店してました。
そして、なにやら美味しそうなものが売っているではないか!!
早速購入してみました。
こちら!!増毛で獲れたタコのお弁当。
増毛はタコの宝庫とのこと。これは期待できそう!!
おお!ご覧ください!!期待に違わぬボリューム!!名物弁当にありがちな「メインが少ない」という事もありません。よくあるでしょ?メニューの写真と実物が違う事って。(「ビーフカレー」といいながら、ビーフが申し訳程度にしか入ってないこと、とか)
しかしこのお弁当は期待を裏切らず、タコもたくさん入っています!!
しかもお分かりの通り、ご飯にもしっかり出汁がしみ込んでいます。
開店直後くらいに購入したので、まだホカホカでした。タコはとても柔らかだった!!出来立てだった、というのもあるかもしれませんが、程よい弾力を感じながらも容易に噛みきれました。しかも噛むほどの磯の味が溢れてくる!!
タコ、って皆さん、どう思います?自分は「なんだか安定しない食べ物」というイメージがありまして。
これは少し失礼な表現になりますが、場所によっては、タコ独特の弾力に富んだ噛みごたえが過剰すぎて、ゴムを噛んでいるような気がする時があるんですよね。もちろん味はゴムではないけども、弾力があるので噛み続けているうちに味がなくなってくる、という感じで。
おなじ感想をイカにも持っていたのですが。
ところが増毛で食べたこのお弁当のタコは違った!!歯ごたえはあるのだけど、しっかりと噛みきれるので、いつまでもタコだけが口に残る、ということもなく、タコの味と食感、両方を楽しめました。
そういえばイカも、場合によっては、なんだかゴム(もちろんゴムの味はしませんが)に醤油をつけて食べているだけのような気がして、あんまり進んで「烏賊刺し」を食べるほうではなかったのだけど、函館で獲れたてのイカ刺しを食べて感動してしまいまして!!
あの時、初めて「適度な歯ごたえ」というのを知りました。
え?何を言っているのか、さっぱりわからない?
そう、増毛のタコも、函館のイカも、その絶妙な歯ごたえは言葉では表現不可能!ぜひ、現地で実体験してください!!
ちょっと脱線しましたが、タコを噛むうちにあふれる磯の味と、ほんのりと出汁の染みたごはんがまた合う!!
あっさりしているのに、なぜかボリュームを感じました。
ご飯の相手に、エビのお味噌汁も注文。
増毛はエビも有名、とのこと。
で、味噌汁にはエビの風味が漂い、ちょっとしたスープのような趣き。スープほど濃厚ではないのですが、だからこそ一緒にあると、ご飯が進む!洋食のスープは、それ自体が独立した「一品」ですが、お味噌汁はご飯の良きパートナーですね。
タコご飯と交互にいただきました。
そしてこちらの「タコザンギ」もいただきました。
揚げたてのため、美味しかったです!歯ごたえがあるのだけど、噛みきれるので、噛む力の弱い人、入れ歯の方でもしっかりと味わえます。
やっぱり「歯ごたえ」も、味覚の重要な要素です。
よくザンギと唐揚げは一緒じゃん、という方もおられますが、ザンギの方が香ばしいように思えるのですが、いかがでしょうか?
タコ飯、タコザンギ、エビの味噌汁。
増毛の名品3種、しっかりといただきました。
この絶品のお弁当、増毛駅の廃止後はどうなるのだろうか?なくなってしまうのでしょうか?
鉄道の廃止によって、「ご当地駅弁」もまた、食べる機会を失ってしまうのですよね。
皆さん、車でドライブしたとき、当地の駅弁を食べますか?どうしてもレストランや有名な食堂に行ってしまうのではないでしょうか?
わざわざ駅弁を購入して、車内や公園でたべる、というのもいいんですけど、少数派だとおもわれます。
また、都市間バスの中で、お弁当を食べること、できます?揺れるのでなかなか食事がしづらいし、それになんだかマナー違反なような気もして。
バス車内だと、パンとかおにぎりはよさそうだけど、お弁当となると、自分は迷ってしまうのですよ。
ところが汽車では、車内での食事に気兼ねをする必要がありません。バスよりも揺れが少ないので、車窓を見ながら食事を楽しめます。いえ、食堂車両があるように、むしろ汽車の中での食事は鉄道文化の重要なポイントにもなっています。高級列車で最高級フランスがふるまわれるように、「汽車での食事」には、どこか特別なものがあります。(と、自分は考えている)食堂車両でフルコースを食べるのも、駅弁を食べるのも、根底には同じ感覚があるのではないでしょうか?
そして車内で食べることに特化した駅弁には、沿線のご当地グルメが濃縮されています。決して大きくはない弁当箱の中に、如何に手ごろな値段で、当地の名物料理を詰め込むか。全国で発売されている駅弁には、その知恵が凝縮されています。その駅弁を食べることで、その町の駅に降りなくとも、雰囲気を感じることができます。
なので、鉄路の廃止、というのは、その沿線の町の名産品を知る機会が失われることでもあります。
道内の一部の特急では、車内販売が終了してしまいました。そのために遠軽の名物駅弁「かにめし弁当」がなくなってしまいました。
廃線によって、単に鉄路がなくなる、生活が不便になる、というだけにとどまらず、その周囲にある文化の一部も無くなってしまいます。
増毛の町を、しっかり楽しんでしまいましたが、旅程の都合上、バスにて留萌に戻ることになりました。
自分はもう、廃線までに来ることはできないと思われますが、増毛駅の最後の夏の風景を見ることができて、良かったです。
いつの間にか、3年連続で夏に汽車旅をしていますが、来年の夏には、上の画像はもうないんだ、と思うと、やはり寂しい気持ちになりますね。
少し早いですが、増毛駅に「お疲れ様」と告げて、増毛を後にしました。