審美歯科

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さよなら海峡線 その10 海峡線はなお続く

ここまで半月以上に渡り、この企画にお付き合いいただき、ありがとうございました。

鉄道好きの方以外には、あまり興味を持っていただけなかったかもしれません。本当に申し訳ございません。

ついに北海道に新幹線がやってくる、というこの時を、存分に感じなければいけない、と強く思いまして。

この時を逃すと、きっと一生後悔してしまう、と思いたった朝には緑の窓口に向かっていました。

自分はもう、「あの時、ああしておけばよかった」という後悔を、なるべく作りたくないんですよね。

そして会うことができた名列車たち。

今回は下手な旅情記事は一切なし。

去りゆく車両たちを今一度、見ていきましょう。

 

 

 

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函館駅に停車している789系「スーパー白鳥」です。

緑のカラーが、とても映えている!!

 

 

 

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やっぱりデザインが良い!!賛否両論あるだろうけど、そんなの関係ない!!

ブルーもいいけど、やっぱりグリーンが一番いい!!

本州の人に、6月の最も原色に近い北海道の草原の緑を感じてもらうには最適なグリーンでした。

 

 

 

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すべてが曲線。

スマートなイメージを抱かせます。

 

 

 

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あ!あれは札幌駅から連れてきてくれたDD51型ディーゼル機関車では?(違ってたらごめんなさい)

なんと、「はまなす」ともお会いできるとは!!!

 

 

 

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これです。実に壮観なフォルム。思い貨車を運んでくれて、本当にお疲れ様。

 

 

 

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そして乗客を運んでくれた客車たち。

実に快適な旅でした。

急行「はまなす」は、いったいどれくらいの人たちの眠りの世界を運んできたのでしょうね。

青函トンネル開通後、この急行「はまなす」こそが、青函連絡船を正式に受け継いだような気がします。

津軽海峡は、時間をかけて渡るもの。という感覚を思い起こさせてくれる。

はまなすでの夜は、どんな一流ホテルの一室よりも、思い出深いものとなりました。一生、忘れない。

 

 

 

 

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そして「スーパー白鳥」。毎日海峡を行き来してきた存在。北海道と本州という、異なる大地を結んできた渡り鳥。今、その羽を永久に畳もうとしています。

お疲れ様。今度は北海道内でその姿を見せてくれ!!北海道の中を緑の車体が走る姿を見てみたい!

空知の水田地帯にて、春は鏡のような水面にその姿を反射させ、夏は青々とした稲の中に緑の車体を同化させ、秋は黄金の稲穂の海をかき分けて、冬は白の世界に原色の残像を描く。

もっとも北海道にふさわしい車両になるはず!!全国の鉄道ファンの皆さん、北海道が原色であふれる季節にぜひ、789系に会いに来てください!彼は必ずそこにいる!!

 

 

 

 

皆さんにとって、「移動時間」とはどのようなものでしょうか?

自動車ではなんとなくくつろぐことができず、本を読むと酔ってしまう。飛行機ではどこか忙しく、落ち着かない。

汽車は、車よりも早く、飛行機よりも遅い。それでいて自分の空間が保たれる。都市間の移動なら、小説が一冊読めるし、車窓も楽しめる。

そして何よりも、目的地への希望が膨らむ!

移動時間をどのように過ごすか、という時点からすでに「旅」は始まっています。

小学校の頃の遠足。当日も楽しかったけど、あと何日で遠足の日だ、と指折り数えている日々も楽しかった、という方もおられると思います。
「一年後の〇月〇日にハワイに行く」と決めたときから、一年後のことを楽しみに仕事を頑張っている、という方にお会いしたこともあります。

汽車での移動時間は、そんな「本番までの時間」を最大限に楽しませてくれるのではないか、と思うのです。
急行「はまなす」や「スーパー白鳥」は、新幹線の性能と比べると大きく見劣りしてしまうのは事実ですが、「目的地に着くまでの時間」を格別なものにしてくれた、という点では新幹線に全く引けをとりません。

「はまなす」は、汽車での夜を与えてくれて、スーパー白鳥は見事な車窓を見せてくれました。北海道の新幹線ルートは6割がトンネルのため、以前ご紹介した、海に浮かぶ函館山を見ることができないかもしれない。(まだ乗ってないのでわかりませんが)

 

そして「はまなす」、「スーパー白鳥」、「白鳥」の運行は、本日で終了。

本当にお疲れ様でした。

 

これにてお別れ企画は終了です。

 

いよいよやってくる北海道新幹線は、どんなプレミアムをもたらしてくれるのでしょうか?楽しみです。

 

 

 

*2021年3月24日 追記

以上が、北海道新幹線の登場まで、北海道と本州の間で活躍していた車両のお話しでした。

「津軽海峡冬景色」という曲は、皆さんもご存知と思います。
今でも紅白歌合戦などで歌われていますね。

でも、平成世代はこの曲を聞いても、実感がわかないのでは?

そう、もうこの曲で歌われている津軽海峡の風景が無くなって、30年以上も経つのです。

30年と言えば大昔ですね。津軽海峡冬景色の情景は、昭和で終わったのでした。

平成世代にとっては青函トンネルがの存在が当たり前で、そこには電車も通っている、ということしかわからないと思います。(瀬戸大橋も昔はなかったんですよね~)

その電車の往来も、今や過去のことになり、令和に生まれた子供たちは「津軽海峡は新幹線で超えるもの」というのが当たり前になっていくことと思います。

津軽海峡の冬景色も、どんどん変わっています。

でも、曲の中で、昭和の津軽海峡は永遠に残ります。

 

・・・・・まあ、そんな辛気臭い話は別として、サビでなかなか良い気持になれるから、平成世代もカラオケで「津軽海峡冬景色」を歌ってみて。