審美歯科

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乳幼児のいるご家庭は乾燥に注意!

昨年12月の初めころのお話し。

生まれてまだ半年くらいの息子が、夜間に時折、寝ているときに苦しそうに息をしていることがありまして。いかにも「鼻がつまっている」という音も出していました。

最初は「鼻づまりの季節だしなあ」と思って、音が大きい時にはティッシュで鼻水を取ることもしていました。ただ、鼻水が固まり、鼻くそになっている。

赤ちゃんだけに頻繁に鼻をティッシュで拭ってもいけない。粘膜を傷付けてしまう、とのこと。

鼻くそもしかり、で、無理に取ろうとしてはいけない、と。

 

じゃあどうしたらいいだろう、と調べたところ、湿度にたどり着きました。

 

冬なので当然ですが、鼻水がでますね。

空気が乾燥すると鼻水が固まって、鼻くそになる。

ここまでは大人も同じ。

 

ただ、大人は鼻も大きいので、多少の難儀はあるものの、鼻くそがある状態でも鼻から息はできます。まあ、どうしても口で息をする口呼吸になりがちなんですが。

しかし赤ちゃんはまだ鼻がとっても小さいため、鼻水が固まって鼻くそになると鼻の通り道をふさいでしまい、大人よりも苦しくなりやすい。そして口から呼吸してしまう。

そのため、鼻水を鼻くそにさせないために、参考情報をもとに加湿器を購入し、60%を目途にして昼夜問わず湿度を高めに維持してみました。

すると鼻くそが溜まることもなく、夜間に苦しそうになることもなくなりました。

後は室温を保って鼻水もなるべく出さないようにしています。

 

 

・・・・・ここで思ったのですが、これは赤ちゃんだけのことではないかもしれない。

子ども(特に乳幼児)は大人に比べて鼻のサイズも小さいので、鼻くそが鼻の空気の通り道をふさぐ広さも大きくなる。

すると鼻で息をしづらくなって、口呼吸となってしまう。

 

冬の空気の乾燥も、お子さんが口呼吸を身につけてしまう原因なのかもしれません。

 

これは重大な問題です。

 

鼻くそによって鼻道がふさがって口呼吸になってしまうと、外の乾いた冷たい空気がダイレクトに体内に流れ込むことになってしまい、感染症にかかるリスクが高まります。
鼻から取り入れられた外の空気は、鼻を通るうちに温められ、殺菌されてから体内へと流れ込んでいくので、健康被害を最小限に抑えることができるのです。

また、感染症予防だけではなく、口呼吸は歯並びや顎から首にかけての発育にも影響してしまいます。つまり口から空気を取り入れやすくするように成長し、面長になり、顎から下の筋肉が垂れ下がって「ブルアゴ」になりやすくなります。

そして、上の歯が並ぶ上アゴの骨は、10才前後で成長を終えてしまうのです。

もし、鼻から息をしないで口呼吸が身についていると、当然ながら上あごの成長にも影響を与え、鼻の空気の通り道が狭くなってしまうかもしれないのです。

上あごが小さいと、歯並びにも影響してしまいます。

 

当院でも、幼稚園児のお母さんがお子さんについて「最近、鼻づまりで口で息をしている」とお話しされるのも珍しくありません。

「鼻の成長」を考えた場合、それは単に「鼻が詰まりやすい」「風邪かもしれない」では済まない影響が残ってしまうかもしれません。

 

鼻の成長、健全な歯並びの育成のためにも、乳幼児をお持ちのご家庭は適切な湿度を維持し、鼻くそによるお子さんの鼻詰まり防止にご留意ください。