審美歯科

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歯科・小児歯科
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札幌市西区西野5条3丁目7-1
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大河ドラマ「いだてん」を見てます!

今年は新年開始早々から、多忙なんですよ。

各種会合に出席したり、見学させてもらったり、講習会に出席したり。

・・・・こう書くと、なんだか凄そうに聞こえるかもしれませんが、8割ほどは「仕事が遅いから」が原因ですので、決してほめられるものではありません。

先週も東京から帰った後、本日まで休みなくやってきまして、その間、会合出席や西区の地域ケア会議に出席するなど、結構、無理してます。

地域ケア会議ですが、昨年からチョイチョイという感じで参加しております。医療関係の様々な職種の方々が様々な問題を話し合う、というもの。介護の方面はあまり詳しくなかった自分にとって、地域包括システムについて学ぶ、良い機会なので、都合が着けば出席するようにしています。

先日は、昨年9月の大地震の時に何をしたか、何ができたか、について話し合いをしました。

といっても、正直、あの時、何をしていいのかわからず。電気が無い状況では、歯科医院も何もできず。じゃあ、近所の避難所に清掃指導のボランティアにでも、と思っても、勝手に動いていいのかわからず。

皆さん、緊急時に無意識に頼りにするところって、区役所とか大きな病院だと思います。自分も大病院に行けばなんとかなるんじゃないか、などと考えていましたし。実際、大病院で勤務するお医者さんや看護師さん、その他の医療関係の方々は、緊急時にも関わらず出勤していたそうです。それを聞いて大病院は、いざと言う時に中心的な存在になれるんだなあ、と実感。じゃあ、歯科はどうなんだろう?と。個人の医院は多いけど、緊急時にどこか中心的な存在になる医院が西区にはあるのだろうか?自分が知らないだけで、実際にはシステムがあるのかもしれないので、これについては調べてみようと思います。

自分と同じような感想を、処方箋薬局の方もおっしゃっていて、薬局だけにたくさん、薬はあるけれど、どれもお医者さんの許可がないと出せないので、できることは少なかった、とのこと。医療機関といいつつも、無力だったことでは一緒だったようです。

ちなみに、あの地震の後に北海道全域が停電しましたが、意外にも交通事故はいつもよりも少なかった、というかほとんどなかった、とのこと。あの時は信号もダメになっていましたし、街灯もついておらず真っ暗で、運転するのは非常に危険な状況でした。まず車の運転を控えた人が多かったというのが第一の理由ですが、やっぱり災害時のマナーが良かったのではないか、とのこと。海外だと事故が多く発生するそうですが、やはり日本人の性格が現れたのでしょうか?日本人アゲをするつもりでもないのですが、これは道民として喜んでいいのかもしれません。

 

・・・まあ、そんなこんなで日々、過ぎています。

 

そんな中ですが、久しぶりに見るのを楽しみにしているドラマがあります。今年の大河ドラマの「いだてん」です。

皆さん、どう思います?なんか視聴率が低い、というニュースが流れていますが、そんなにつまらないですかねえ。

自分は軽妙な感じで好きなんですけどね。

正直ね、僕は戦国とか幕末とか、飽きちゃってましてね。毎年、本能寺とか龍馬の最期を見届けるうちに、年中行事みたいになっていましたし。

幕末の「いま日本をなんとかしないといけないんだ!」という切迫感、責任感も、たまにはいいけど、毎年のように背負わされてしまうと、「もう江戸時代のままでもいいよ」と思ってしまうようになっていました。本能寺も「チャッチャとやってくれ」と言う感じ。

今回のドラマは、なんとも快活で明るい感じが漂っていて、何よりもあらすじが分からないので、毎週楽しみです。

開国直後の日本が初めて世界の華やかな舞台に参加する、しかも代表選手は田舎もの。

昨年の平昌オリンピックでも地元出身選手の活躍に、地元が湧きましたが、いだてんのころは世界から見れば日本自体が「田舎」だったわけで、その田舎代表がこれから世界で活躍するんだ、と、なんだか地元で応援するような感じで見てます。ちょっと「アレ」ですが。

 

ドラマも面白いと思うんですけどね。大河ドラマって、なんか重いじゃないですか。その空気を壊そうとして無理にホームドラマ風にすると、興がそがれる感じがするし。

主人公が初めての大会で世界記録で優勝するのを、落語で語ってしまう、なんて、いかにも「東京」って感じで、面白かったですし。

それと町の賑わいなど、当時の想像の中の「東京」像が再現されていて、見ていて楽しいですけどね。

 

金栗四三という人については、「知ってるつもり」でしか見たことがありませんが、もうすぐあのストックホルムオリンピックでの話が描かれるそうで、楽しみです。

オリンピックに地元の選手を送り出す、いやオリンピックじゃなくとも甲子園に地元の選手を送り出す、という気持ちで見てみましょう!

 

 

 

 

・・・・・・・・何も書くこともないので、余計なことを書いてみました。

時々、聞かれる歯科の疑問にお答えします。その2

新年に伴う各種会合への出席や、HPのトラブルのため、更新が遅れていました。

続きをお話しします。

 

3、歯磨剤(はみがき粉)の研磨剤が歯を削る?

歯磨き粉には様々な成分が入っていますが、その中の主要な成分の一つに研磨剤があります。「研磨」という言葉が使われているだけに、「磨き粉」のように歯の汚れを落とす主成分です。この研磨剤の正体ですが、非常に細かい粉末です。これを歯に塗り、歯ブラシでこすられることで、歯の表面の汚れを落としているのです。

・・・・となるとこう考える方もおられるのではないでしょうか?

「それって、歯自体も削ってしまうことになるのではないの?」

確かにもっともな疑問で、この点について議論になったこともあります。

 

この疑問に関して、参考書では

「一生使っても、健康障害が出るほど歯面が削られることはありません。」

 

歯磨き粉の歯面研磨性(歯の表面をどのくらい削るか)は、RDA(Radioactive Dentin Abrasion、相対的象牙質損耗値)という象牙質研磨力の評価値によって、世界的に250以下と基準化されている、とのこと。日本ではそれよりも下の150以下、と、世界基準よりも低く設定されています。

また「相対的象牙質損耗値」という、面倒くさそうな漢字の羅列の中に「象牙質」という、歯の成分があります。

象牙質は、歯の一番外側にあるエナメル質の下の層のことで、歯の神経や血管は象牙質の中にあります。象牙質は人の骨とほぼ同じ硬さです。

この基準値はこの象牙質を対象としており、先述の通り、その外層には人体で一番硬いエナメル質があります。

また、研磨剤の危険性が指摘されてから時間もたち、その間、市販の歯磨き剤の成分もかわり、今では研磨剤の成分は以前よりも抑えられており、また、知覚過敏に対応した製品もあります。

 

本書で述べられているのは研磨剤自体の脅威よりも、むしろ磨き方です。

上記のように、研磨剤は、歯ブラシでこすられることで研磨性を発揮します。

いくら成分自体は健康への被害が少ないと言っても、硬い毛のハブラシで力強くゴシゴシと動かしてしまうと、十分、削れてしまいます。

WSDと呼ばれる、歯の付け根付近にできた、歯の欠損を示す症例があります。結構、日常的に見受けられます。これは歯ぎしりによって起こることもありますが、最大の原因は、力いっぱい歯ブラシをゴシゴシしてしまったこと。そのために歯が削れてしまうのです。これは研磨剤がほとんど入っていない歯磨き粉でも起こってしまいます。

こうなると冷たい水などが凍みるようになり、それでもゴシゴシ磨きを続けるとさらに深くなっていき、ついには痛みが出て神経を抜かなければならなくなります。こうなると、むし歯が原因ではないだけに非常にもったいないです。

 

ぜひぜひ、歯磨き方法に注意してください。

 

 

 

4、「紅茶に牛乳を入れると、むし歯のリスクを下げられる?」

 

これも聞かれると困る質問です。どう答えていいのかわからない。前回のヨーグルトに続き、牛乳を応用した歯磨きについても、時々、聞かれることがあるのです。

ヨーグルトの際にはああいう回答をしましたが、実はこれまでいくつかの参考書に、乳製品(牛乳やチーズなど)が虫歯予防に効果がある、と書かれているのを見たことがあるのです。(「う蝕学」永末書店、「新 う蝕の科学」医歯薬出版)

なので、将来的には効果が証明されるかもしれないのですが、他の情報から、今の段階では「効果がある」とは保証できないのです。

 

でも、今回の質問への回答は、若干趣がことなります。回答は

 

「う蝕(むし歯)や酸蝕症のリスクをコントロールする工夫の一つとして勧められます」

 

と、なんだか肯定的な記述!

 

何でも、紅茶のPhは5.5といわれており(紅茶の種類で酸性の度合いは違うとのこと)、紅茶を頻繁に摂取することは、「酸蝕症」のリスクを上げてしまう可能性があります。一方、紅茶にはフッ化物やポリフェノールといった、むし歯を防止する作用を持つ成分も含まれています。

むし歯菌として代表される「ミュータンス菌」ですが、ミュータンス菌は「グルコシルトランスフェラーゼ:GTF」という酵素を持っており、このGTFを使って、砂糖などの糖分を分解して繋ぎなおし、、グルカンという糖を作り出します。このグルカンはとても粘着性があり、水にも溶けません。温かい水飴が冷めると、カッチカチになって硬くなりますよね。ミュータンス菌はこの水飴の中にいるような感じ。水飴は硬いし、触るとべとっとするでしょ?壁に着けると取れなくなるかもしれません。

この硬くて接着力のあるグルカンを用いてミュータンス菌は歯にくっつき、また白血球や唾液の免疫システムからのバリアとしているのです。

ポリフェノールは、このグルカンを作るGTFの働きを邪魔してグルカンを作れなくすることで、虫歯予防の効果を発揮する、と言われています。

ちなみにポリフェノールは紅茶だけに入っているのではなく、ウーロン茶、そして緑茶にも入っています。特に緑茶のポリフェノール成分は多くの細菌やウイルスに効果があるそうです。

話が逸れましたが、紅茶自体はPh5.5と酸性でこのままでは歯を溶かしてしまうかもしれないのに(まあ、そこまで深刻なPhではないけども)、一方では虫歯予防の成分も入っている。なんか、モッタイナイ感じがしますね。

 

ここで本書では牛乳に触れています。

牛乳のPhは6・8と、中性。

なので紅茶に牛乳を入れることで、酸性を中和、もしくは酸性度を軽減することができる、と。

また牛乳にはラクトース(乳糖)という虫歯になりにくい糖分が入っている上に、カルシウム、リン、ガゼインなども入っている、とのこと。

これまで当ブログでお話ししてきたように、カルシウム、リンは、ペーハー低下後の上昇期に歯に取り込まれることで歯を修復・強化しますし、ガゼインはその働きを促進する、とのこと。

ちなみに「乳製品を多くとっている人に虫歯が少ない」という研究結果は、結構、多く紹介されているそうです。

 

さて、ここまで書くと、「じゃあ、ヨーグルトだって乳製品だから、ヨーグルト磨きも効果があるのでは?」と、思われる方もおられるかもしれないですね。

 

ここで注目していただきたいのは、上記でお話ししたことは「口の中のペーハーの上昇、下降」を利用した虫歯予防である、ということ。むし歯菌自体を殺す、ということではありません。(お茶のポリフェノールには殺菌、静菌作用がありますが)
また、バイオフィルムの性質を変える、というモノでもありません。

一方で、ヨーグルト磨きではプロバイオティクスという、口の中の細菌の生態系を変える方法が、その考えの根幹にある、とされています。

そして細菌自体を利用した虫歯予防は、今のところ、実現していないというのが実際です。

 

お茶に牛乳を入れてペーハーを中和して虫歯予防、と、細菌自体を利用して虫歯予防、では、ゴールは同じでも、内容は全く異なるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

今回のお話しはここまでとさせていただきます。

 

記述の仕方にトゲがあったり、いわゆる「上からの物言い」のような表現がありましたら、心よりお詫びいたします。

 

・・・・・でも、ヨーグルトの歯磨きって良いの?と聞かれると、やっぱり戸惑いますよね、実際。

かく言う自分だって、「納豆を食べるだけで痩せる!」なんてテレビで言われたら信じますもん。お医者さんじゃないんだし。

 

自分の仕事に関すること、自分の興味のないこと、について、知らなくて当然。恥じることはない、と考えております。なので車の修理や点検はお任せ状態なんですが。

 

再度、繰り返しますが、表現方法に失礼があったらごめんなさい。

その上で、何か疑問に思ったこと、噂の健康法などがあったら、臆せず聞いてください。即答はできないかもしれないけども、なんとかお答えしますので。

上記のように、加納だって、関わりの無い分野については何にも知りません。(確定拠出年金、って何かよくわかっていません。専門家に教えてもらって初めてわかった)

質問自体を笑うことは絶対にないので、ぜひ質問してください。

 

時々、聞かれる歯科の疑問にお答えします。その1

更新が滞っていてすみません。

当院は先日、開業8周年を迎えることができました。

この間、様々な質問を受けてきました。皆さん、本当に熱心なんだなあ、と実感しております。

でもたまに、なかなか答えにくい質問を受けるときがあります。なんというか、一瞬、戸惑ってしまう、とでも言いましょうか。

 

先日、「文献ベースで歯科臨床の疑問に答える チェアサイドQ&A 予防歯科編」(クインテッセンス出版)という本を購入したのですが、この中にはそのような「一瞬、回答をためらう質問」に対する答えが50個ほど、問答形式で掲載されておりました。

ここで皆さんから「時々、質問される」、歯科に関する疑問について、この本を参考にお話ししてみます。

 

 

1、「ヨーグルト磨きの効果はある?」

正に「一瞬、回答をためらってしまう質問」です。自分以外でもこれを聞かれると「え?」となってしまう先生も多いのではないでしょうか?なぜかというと、歯科医も考えたことがないからです。しかも「なんとなくありそう」な雰囲気が出ている。

時々、世間で流布する「健康法」は、奇抜なタイトルで注目を集めるものです。自分の思春期の頃にも「飲尿療法」とか、「パンツを脱いで寝る」という方法が一世を風靡しました。まあ、この2つの方法は、賛成の意見もあり、実践されている方もおられると思いますが、これが行き過ぎると怪しげなものになり、時々、お医者さんの意見を無視して伝聞による療法を行い続け、より症状が悪化してしまう場合もあります。
テレビで「健康番組」が流行ったころ、お医者さんよりも、みのもんたさんの言うことを信じる、という人が多かったそうです。

そして、これまでに2,3名の方に聞かれたことがあるのが「ヨーグルトで歯磨きをするといいって聞いたんですけど、本当ですか?」というもの。

正直、どう答えていいのやら。それまで聞いたことも、習ったことも無かったので。

 

で、それに対する回答ですが、

「現状では、ヨーグルト磨きによるう蝕や歯周病の予防効果は認められていません」

とのこと。

 

この参考書の中で真っ先に述べられていることは、「このような方法が広まっているのは、プロバイオティクスという言葉が広まってきたからではないか」というもの。

プロバイオティクスとは、健康に有益な作用を及ぼす生きた細菌を体内に取り込むことで体内環境を整える、というものとのこと。

当ブログでもたびたびこの言葉を使用してきました。

最近では乳酸菌配合の飲食品を摂取することで、腸内環境を良くする、という健康食品が広く販売されていますね。ヤクルトなどが代表的。

これを口の中にも応用しようという試みもされているのですが、口腔内でのプロバイオティクスについては、なかなか難しい。

2017年9月に開催された日本病巣疾患研究会に出席した際、バイオフィルムについての講演を拝聴したのですが、一度、定着したバイオフィルムの細菌を変えるのは難しい(というか現段階では無理)とされていました。

この参考書でもむし歯や歯周病に対するプロバイオティクスの効果についての数々の報告は、「そのエビデンスの質はすべての項目において、非常に低い、という結果が示されている」とあります。

 

プロバイオティクスを応用した歯科予防は、将来的には可能性がありますが、現段階では効果については保証されません。したがって、プロバイオティクスの考えを根拠とした「ヨーグルトによる歯磨き」も、効果がある、とは今のところ言えません、とのこと。

もちろん、各先生によっても考えがあると思いますので、完全否定されるものではないのですが。

 

また、ご注意いただきたいのは、ヨーグルトも製品によっては糖類が入っているものがあります。味付きのヨーグルトはほとんど甘味料が入っていると考えてください。この甘味料入りのヨーグルトを歯に塗ったまま寝てしまうと、返って虫歯の原因になってしまうので、実行する際は製品の成分に要注意です。

 

 

この記事を書いていて、幼少期に医者である親父に「ガンバルマンでゴキブリを食べた人が死んだと聞いたが本当か?」(本当はもっとエグイ内容の質問でしたが)と聞いたのを思い出しました。軽くあしらわれたのは言うまでもない。

 

 

 

2、「食後30分以内のブラッシング(歯磨き)はやめるべき?」

 

これも数年前に、テレビや紙媒体で大きく取り上げられてから、よく質問されましたし、歯科医の中でも意見が割れていました。確かに「理にかなっている」面もあるので。

食べ物や飲み物を摂取すると、口の中の細菌がそれらをエサにして食事を取り、排泄物として酸を代謝するため、口の中のペーハーは一気に低下してしまいます。これはどの人でも起こる避けられない現象です。その後、30分くらい経つと唾液の成分により中和されて元の中性に戻ります。

歯の性質の維持などはこのペーハーの上下を利用して行われます。詳しくは昨年11月に掲載した「フッ素について、知っていただきたいこと」を参照してください。

で、このペーハーが下がっている30分間の間は、口の中には酸がたくさんあるので、この時間中に歯ブラシで歯をゴシゴシ磨くと、酸の作用でさらに歯が溶けることが促進されてしまうのでは?というのが、「食後30分以内の歯磨きはするべきではない」という説の根拠になっています。

確かに、ありえなくはないですね。

 

これに対しての回答ですが

「食後30分以内に歯を磨いても大丈夫」

というもの。質問形式が若干異なるので、記載されている回答そのままではないのですが、基本的には上記が回答です。

 

確かに欧米を中心に、「酸性食品」の摂取後にブラッシングすると歯がすり減ってしまう「酸蝕症」の危険性が高まる、という報告がされているそうです。

ここで「酸性食品」と「酸蝕症」という言葉が出てきました。

まず「酸性食品」についてですが、「酸」という文字があるのでいかにも「酸にまみれた食品」という感じがしますが、決して食べ物自体が酸性というわけではなく、体内で栄養素が燃焼されたあとの性質を想定しています。具体的な分類法としては、食品を高温で燃やして生じた灰を溶かした水溶液のペーハーが酸性であれば「酸性食品」、アルカリ性であれば「アルカリ食品」となります。

つまり食品が酸にまみれているわけではなく、体内で消化あるいは代謝された後の代謝産物が酸性かアルカリ性か、を示す言葉で、この段階で酸性だと、痛風や尿路結石などを発症しやすくなる、というもの。

もっと言うと、分解されてイオンになった後、酸性の物質ができるか、アルカリ性の物質ができるか、ということ。

口の中では食品は代謝されていないので、イオンになることはほとんどないか、なったとしてもとても微量なため、口腔内のペーハーを左右するほどではありません。

この「酸性食品」「アルカリ性食品」の分類でいくと、「お酢」は「アルカリ性食品」になってしまうのです。じゃあ、お酢のペーハーはアルカリ性なのか、というと正反対で、スーパーに並んでいる商品の状態や、口に入った時点でのお酢のペーハーは酸性です。アルカリ性になるのは、あくまでも「お酢」が胃の中に入って消化、分解、吸収されて代謝されたあと、です。非常にややこしい点ですが、口の健康のためにも、全身の健康のためにも、ぜひ、酸性食品、アルカリ食品とはなんなのか、については知っておいてください。

 

続いて「酸蝕症」という言葉ですが、これは自分が目を通した参考書でも定義が異なっているのもあるので「ズバリ」とはいいずらいのですが、細菌によって虫歯が引き起こされて歯が痛んでしまうのとは異なり、細菌や虫歯は関与していないのに、歯が酸によって長い時間曝されることで歯が弱ってしまう、というもの。

たとえばレモン水やジュース、スポーツ飲料などを摂取後に放置すると、糖分をエサとする細菌の活動とは別に、飲み物自体が酸性のため、その酸によって歯が溶けて弱ってしまいます。

妊娠中につわりを経験したお母さんが、出産後に「子どもを産んでから歯がボロボロになってしまった」とおっしゃることがあるのですが、これはつわりの際に胃酸が口の中に留まってしまったため、ほぼすべての歯が影響を受けて溶かされてしまったため。つわりの際は、大変かもしれませんがうがいを心がけてください。

大学時代に授業で取り上げられていた症例で、小学生の上の前歯だけがボロボロになってしまった写真を見たことがあります。この少年は上を向いて、輪切りのレモンを上の前歯に乗せる、という癖があったそうです。すると、レモン自体の酸によって、歯が溶かされてしまったのです。

お酢は体にはいいかもしれませんが、上で述べたように、酢自体は酸性のため、飲んだ後そのままにしてしまうと、酸によって歯が溶けてしまうので要注意です。

まとめると、酸蝕症とは、細菌が作った酸ではなく、歯が酸に直接触れることで歯が溶けてしまうこと、としておきます。ここでは。

 

ここで本題の戻りますが、欧米で、「酸性食品」の摂取後にブラッシングすると歯がすり減ってしまう「酸蝕症」の危険性が高まる、とされた報告ですが、これが日本で報道される際に、マスコミによって「酸性食品」の部分が「食事」と、すり替わって翻訳されて報道されてしまったようです。

そのため、日本では「食事後にすぐに歯磨きをしてはいけない」が定着してしまったようです。

また、欧米での「酸性食品」摂取後のブラッシングうんたらかんたら、についても評価がわかれているため、欧米で定まった見解になっているわけではありません。

もともとのソースが確定していないことが日本では知られていない上に、誤訳の可能性があることも知られていないため、この説が独り歩きを始めてしまっています。

 

2011年にイギリスで出版された酸蝕症の教科書「Dental Erosion」では「一般に、食後すぐに歯を磨くべきである」という記載があるそうです。

 

今のところ、「食事したあと、すぐにはを磨いてはいけない」については根拠がない、と言えます。

 

 

ただし!!酸蝕症と認められる方、酸性の状態が長時間、持続していると考えられる方には別の対応となりますので注意が必要。

 

 

まあ、マスメディア、特にビジネス系のメディアは、その多くが「意識の高い人」が対象のためか、目新しいニュースや奇抜な健康方法を、センセーショナルに取りあげる傾向にあります。「ビジネス」とつくとなんだか科学的根拠もありそうに思えてしまいますが、情報の出処には注意が必要です。

 

 

続きます

明けまして、おめでとうございます!

新年、明けましておめでとうございます。

本年も何卒、よろしくお願いいたします。

 

さて、皆様、年末年始をいかがお過ごしでしょうか?

 

当院は12月27日に忘年会を開催したのですが、昨年はパートの方、知り合いも参加してくれたので、開業以来、最大の出席者となりました。

ここまで集まったのは初めてでした。盛り上がり方も尋常ではなく、3次会までありましたが、自分は終始、圧倒され放しでした。

 

今年ですが、一つ、明確な目標を持っております。

 

昨年10月頃、ある歯科衛生士さんを招いて、スタッフ全員で歯磨き指導などについてのお話しを伺うことができました。

スタッフの中には、結婚してしばらく歯科から離れていた「復帰組」もいるので、以前より、現在のスタンダードな衛生指導を伺っておきたい、と考えていた次第です。そこで歯磨き指導やお母さんにお話ししていることなどを教えていただき、大変参考になりました。

その際、最近の子供の虫歯の状況などのお話しも聞くことができました。とても興味深い内容でして、今年の医院の目標は、この時のお話しを元に、地域的な内容も含むものとしました。

 

・・・・・と、いいつつ、当院は一月から3月にかけて、診療時間の変更が相次いでしまいます。

 

1月20日(日)・・・・・障がい者の診療に関わる研修会出席のため、午後2時~午後5時の診療

1月28日(月)・・・・・介護に関係する会合出席のため、午後5時30分までの診療

2月10日(日)・・・・・東京での研修会に出席のため休診

2月23日(土)・・・・・学校歯科関係の会合出席のため、午後2時までの診療

3月3日(日)・・・・・・認知症に関わる研修会出席のため、午後2時30分からの診療

 

 

上記は今後の医院運営にも関係するため、ご理解いただけましたら幸いに思います

 

 

 

 

 

 

 

本年も、よろしくお願いいたします。